男鹿遊覧透視船
いにしえの男鹿半島に思いを馳せる、時代を超えた絶景クルーズ
男鹿半島の歴史と、爽やかな潮風が混じり合う門前漁港
2021年(令和3)から運航を開始した男鹿半島観光遊覧船「西海岸周遊クルーズ」では、約1時間かけて男鹿半島西海岸を巡り、その壮大な景観を満喫することができる。男鹿半島の大部分を占める男鹿市から大潟村(おおがたむら)に至るまでのエリアは「男鹿半島・大潟ジオパーク」と呼ばれ、大規模な気候変動を経た過去7000万年にわたる大地の歴史を体感できるスポットだ。なかでも地球の活動痕跡を観察できる箇所は「ジオサイト」に分類されており、クルーズの発着拠点付近の門前海岸は、西海岸ジオサイトのひとつでもある。何隻もの小型漁船が停泊する漁港風情たっぷりの門前漁港から、クルーズ船「シービーナス」に乗って男鹿半島を巡る海の旅を楽しもう。5月上旬から9月下旬にかけては1日4便運航(不定期運航除く)している。
心地よい潮風を浴びながら、巨岩・奇岩の風景を楽しむ
ゴツゴツとした断崖と日本海の深い青色が織りなす景色は、男鹿半島西海岸の魅力のひとつ。約3000年前の火山噴火による泥流が堆積したと考えられており、風化した岩石が生み出すダイナミックな形状が圧巻だ。しばらく進むと、逆光によって映し出されるシルエットが怪獣ゴジラにそっくりな「ゴジラ岩」が姿を現す。地上から見る姿とはまた違った趣を感じられるのも、クルーズの醍醐味だ。付近の岩場は潮瀬崎ジオサイトと呼ばれ、高さ約30mの「帆掛島(ほかけじま)」は男鹿半島で最も大きな岩である。心地よい潮風を浴び、数々の奇岩が生み出す風景とその成り立ちに思いを馳せてみてはいかがだろう。
竜と滝のコラボレーション。写真映えするスポット
さらに進むと、切り立った断崖を勢いよく流れ落ちる滝がいくつも見えてくる。なかでも最大とされる高さ約60mの「門前大滝(もんぜんおおたき)」は、かつて滝つぼに不動明王が祭られ、船乗りたちが海上安全を祈願する信仰の滝であった。「門前大滝」に続いて見えるのが「竜ヶ島(りゅうがしま)」。高さ約30mのこの島は、竜が天に昇っていくように見えることから名付けられた。江戸時代後期の旅行家で博物学者の菅江真澄(すがえますみ)は、この島を「打ち寄する波の音の間にまかせつつ、永遠に動かぬ島のとおとさ」と詠っている。1939年(昭和14)に男鹿半島付近で発生した男鹿地震によって竜の頭部は大きく崩れてしまったが、それ以前は、まるで竜が滝を昇るように見えたと伝えられている。
数あるスポットのなかでも、特に心に残る大きな見どころ
クルージングの終盤で巡るのは「秋田の青の洞窟」といわれる「孔雀の窟(こうじゃくのいわや)」。西海岸に点在する大小10か所以上の洞窟のなかで最も規模が大きく、入り口の幅は約7mあり、50mほど先まで海水が入り込んでいる。船でゆっくりと洞窟の中へ進んでいくと、辺りはたちまち静かで穏やかな空気に包まれる。断崖絶壁に囲まれ、周辺の地形が入り組んでいることから、その昔海賊が隠れ家にしたといわれている。洞窟のいちばん奥には岩でできた扉が存在し、中に女神がこもっているという伝説もあるという。洞窟の中から海を望むと、晴れた日には青の洞窟さながらの美しい青色が広がり、見る者の感動を誘う。
スポット詳細
- 住所
- 秋田県男鹿市北浦入道崎昆布浦2 地図
- エリア
- 秋田中央・男鹿半島エリア
- 電話番号
- 0185382050
- 時間
- 9:00-15:30のあいだ随時運航(所要時間30分)
- 休業日
- 荒天時欠航の場合あり
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
-
- 優しいおじさん
- 2才の息子と、私の両親とお伺いしました。実は3度目の正直でやっと乗船できました。1度目は去年の11月、もう期間が終わってしまっていて、2度目は先月、波が高くて欠航、3度目の昨日はお天気も良く、波も穏やかで水も澄んでいました。事前にお電話するといいと思います。期間は4月から10月末まで、遊覧船なので波は1メートル以下の日に運航するそうです。息子が操縦が気になってたようで、操縦席を覗きに行くと...
-
- 楽しい遊覧
- 透明な船底をのぞくと、横縞模様のべらが見えました。あとは大きな魚1尾が見えましたが、自然相手なので、必ず見えるとは限りません。それでも、30分の遊覧は、灯台も海から眺められ、楽しい遊覧でした。途中波が高く揺れました。1100円でした。
-
- 日本海の海底
- 男鹿半島入道崎の灯台近くから階段を下りていくと、海底透視船ののりばがあります。この遊覧船は読んで字のごとく船底が透明になっており、海底や魚を見るものです。しかし、ここは日本海、南の島のようなサンゴ礁やカラフルな熱帯魚はいません。ごつごつ武骨な岩に、時折魚がチラリ、水深が深くなるとその岩すらぼんやり、何を期待するかにもよりますが、あえて、海女さんでもなければ普段あまり見ることのない日本海の海底を見た...
TripAdvisorクチコミ評価
もっと見る