みはらしの丘 みたまの湯

屋外の浴槽からは爽快な展望を楽しめる

抜群のロケーションを備えた日帰り温泉

JR身延線甲斐上野駅から車で5分、中央高速道甲府南ICからであれば車で10分、甲府駅からでもおよそ30分で到着できるというアクセスに秀でた「みはらしの丘 みたまの湯のっぷいの湯」。週末には広い駐車場が一杯になるという人気の鍵となっているのが、甲府盆地とその背後に連なる山々をお湯の中から眺めることができ、空が澄んだ日には日本で2番目に高い北岳も姿を現すという抜群のロケーション。特に日没前の刻々と空の色が変わりゆく風景はこの湯でしか味わうことができない幻想的なもので、その魅力が多方面から評価され、「夜景100選」「日本夜景遺産」にも認定されている。1人での利用が多いことも特徴で、館内には誰もが気軽に利用できるアットホームな雰囲気が満ちている。

小高い丘の中腹に造られたみはらしの丘みたまの湯。広い駐車場が隣接する

浴槽には湯の温度を変えたさまざまなものがある

豊富に湧出する高温のお湯は肌にやさしい

館内には2つの浴場が設けられ、「藤の湯」と「牡丹の湯」が日によって男女の入れ替えを行っている。浴室のレイアウトは微妙に異なっているが、どちらも甲府市方面の眺望を楽しむことができ、和風の庭園もしつらえられた露天浴槽の開放感は抜群だ。そのほか高温浴槽、低温浴槽、サウナ、水風呂も備えられているから、好みのスタイルで入浴を楽しもう。泉質は単純泉。天然温泉の湧出口の温度は44.9℃という高温で、毎分198ℓを湧出し、太古の時代の植物が分解されたことではぐくまれた有機物を含有するというアルカリ性のお湯は肌にやさしい。この施設にはもう1つ、「のっぷいの湯」という愛称名も付けられている。この「のっぷい」とは、この地域にだけあるキメの細かい土のこと。そんなエピソードも、この施設の優れた環境を物語っている。

屋外の浴槽もスタイルが造り分けられている

さまざまな利用が可能な館内施設

館内にはこのほかに食事処「みはらし亭」「大会議室」「小会議室」「研修室」「特産品コーナー」「ボディケアコート」などの施設が造られている。食事処「みはらし亭」では地産の食材を使った料理が提供され、会議室と研修室はミーティングでの利用に好適。「ボディケアコート」ではボディケア、スキャルプ、足つぼといった部位に応じてのリラクゼーションを受けることができる。入浴直後のマッサージの快適さはいうまでもないが、入浴を楽しみながら、あわせて会議や打ち合わせができることもうれしい限りで、さまざまな行事をスムーズにこなすことができそうだ。そしてもう1つ、本館に隣接して建てられた農産物の産直コーナーも忘れてはならない。ここには地産の品物がずらりと並ぶ。ここでのショッピングを目当てにして、開館時間にやって来る地元の人も少なくない。

館内の食事処「みはらし亭」。和洋折衷でメニューは豊富

さまざまな使い方のできる大会議室

入浴と散策を組み合わせて楽しもう

みはらしの丘 みたまの湯は山裾にあることから、車利用が好適だが、平日には甲斐上野駅との間に無料送迎バスも運行されている。ただし本数は少ないから、事前に運行転時刻を確認しておこう。「みはらしの丘 みたまの湯」の周囲にはなだらかな丘が連なっているので、入浴後、入浴前に散策を楽しむこともできる。誰もが無理なく、戸外での活動と温泉を楽しむことができるのが嬉しい。そしてもう1つ、本館に隣接して建てられている「JAのっぷい農産物直売所」も、この施設の大きな魅力となっている。獲りたての野菜や果物が広い棚にずらりと並ぶ姿は壮観。ここでの買い物を楽しみにして早朝から訪れる来訪者も多い。旬の味覚をいち早く購入できるのは、産地直売所ならではの楽しさ。地方発送を頼むこともできるので、重い箱を自宅まで持ち運ぶ必要もない。

ボディケア、フットケアも、さまざまなコースが用意されている

産地直送品コーナー。採りたての果物はお土産にも好適だ