十輪寺(なりひら寺)
三通りの見方で楽しめる「なりひら桜」
平安時代を代表する歌人・在原業平が晩年閑居していたため「なりひら寺」の別名でも知られる古刹。平安時代の初期、文徳天皇の后・染殿皇后(藤原明子)が安産祈願にここを訪れたことから子授け・安産のご利益があると言われている。天皇から寄与された枝垂桜、通称「なりひら桜」を立・座・寝の三通りの見方で楽しむのが十輪寺の桜の楽しみ方。桜を囲むようにして建てられた高廊下・業平御殿・茶室から見る「三方普感の庭」は、角度を変えることで様々な想いを感じることができるため「心の庭」とも呼ばれている。