サロマ湖ワッカ原生花園(龍宮街道)
国内最大規模の「海岸草原」へ、神秘の湧き水を探しに行こう
草原に咲く彩り豊かな野草たち。四季それぞれで違う花を見られる
700万㎡の敷地はサイクリングがおすすめ
オホーツク海とサロマ湖の間の細長い砂州には、300種類以上の植物の育つ「ワッカ原生花園」がある。こちらの散策なら「サロマ湖ワッカネイチャーセンター」からスタートしよう。園内は車両規制がされているが、自転車は持ち込みできて、レンタサイクルもある。ワッカ原生花園は別名「龍宮街道」。明治から大正に活躍した、詩人で随筆家の大町桂月(おおまちけいげつ)がここを訪れた際「一方には湖水の静かな波、一方はオコツク海の荒波を左右に見比べつゝ、果ても知れぬ狭き州を行けば、唯々人界を離れて、龍宮に旅するかとのみ思はれ申候……」と残したことに由来する。大町は「天の橋立などとはとても比較にならない」と、この光景を絶賛している。ワッカ原生花園は、網走国定公園の一部だ。
ネイチャーセンターでは、ワッカ原生花園の四季の移り変わりの映像などが流れている
タンデム(2人乗り)は3時間レンタルで1800円。3時間借りれば、バッチリ散策できる
異なる4つの自然環境を住み分ける植物
人の手が加わらず、自然のままで花々が咲く湿地帯や草原を「原生花園」と呼ぶ。ワッカ原生花園には、20㎞の砂州に海浜・砂丘・海岸草原・塩生湿原という4つの特徴的な環境が存在している。「海浜」は砂浜のこと。オカヒジキやハマベケイソウといった厳しい環境でも生きられる植物が育つ。これらが枯れては堆積し、長い年月をかけ土壌を生み出した。砂州の両端にあるのは「砂丘」。一部に木が生えて、砂丘林を形成している。砂丘の間に挟まれた「海岸草原」には最も多くの草花が育つ。そして海水が染み込んだ「塩生湿地」には塩分の強い土壌でも咲くサンゴソウ(アッケシソウ)などの花が咲く。4つの環境それぞれに適した植物が育ち、その種類は300以上だ。
目指すは4.8㎞先に湧く「ワッカの水」
塩水湖のサロマ湖とオホーツク海という塩水の環境に囲まれているワッカ原生花園にもかかわらず、真水の湧く場所がある。サイクリングをするなら「花の聖水 ワッカの水」と名づけられたその湧き水を目指してみよう。野鳥が飛ぶ青空の下、草原のなかを走り抜ける約4.8㎞のサイクリングロードは気分も爽快。「第2湖口」に架けられた橋を、自転車を押して渡ると、未舗装道路が1㎞ほど続く。トイレが見えたらあともう少し。「ワッカ」はアイヌ語の「水があるところ(ワッカオイ)」が語源。この湧き水が植物を育み、ここに暮らす多くの動植物を支えてきたのだ。この水はワッカ原生花園の「命の泉」。休憩なしで30分はかかる道のりだ。ここで飲む湧き水は格別においしい。
スポット詳細
- 住所
- 北海道北見市常呂町栄浦
- エリア
- 網走・紋別エリア
- 電話番号
- 0152543434
- 時間
-
8:00-17:00
[6-8月]8:00-18:00 - 休業日
- 無休(10月-4月下旬は閉園)
- 料金
- 入園無料
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
最寄り
- NEARBY HOTELS -
周辺のホテル
網走・紋別エリアのおすすめスポット
北海道のその他のエリア
-
- 大沼・松前・江差
-
-
大沼
-
沼の家
-
福山城(松前城)
- ...etc
-
-
- 帯広・襟裳
-
-
真鍋庭園
-
紫竹ガーデン
-
八千代牧場
- ...etc
-