釧路湿原
日本最大の釧路湿原は「楽しみたいこと」から来訪場所を選ぼう
温根内(おんねない)木道。このほかに達古武(たっこぶ)木道など湿原内にはいくつかの木道が設置されている
広大な釧路湿原は最寄りの自然観察施設から
釧路川の流れに沿って広がる釧路湿原。東西の最大幅は25km、南北に36kmで、東京の山手線がまるごと入ってもまだ余るほど。この広い釧路湿原を楽しむなら、やりたいことから逆算し、どのスポットを見学するか狙いを定めよう。実際の観光は、そのエリアの見どころや「今」の情報が提供される自然観察施設を起点にするのがベターだ。湿原西側には、動植物を身近に観察できる「温根内(おんねない)ビジターセンター」、東側には水をテーマにした「塘路湖(とうろこ)エコミュージアムセンター『あるこっと』」、北側のシラルトロ湖キャンプ場近くには「シラルトロ自然情報館」がある。野生のタンチョウ目当てなら、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリなどがオススメだ。
釧路湿原を一望するなら細岡展望台へ。近くに「細岡ビジターズ・ラウンジ」がある
木道をのんびり歩く湿原散策がおすすめ
湿原散策なら、やっぱり木道を歩きたい。木道は、ラムサール条約にも登録される釧路湿原の保護にも欠かせないものだ。釧路湿原にはミズゴケの湿地、ヨシ・スゲの湿地、ハンノキの林、そして丘陵地の4つの陸地がある。それぞれの環境で咲く花は異なり、季節によっても違う。温根内ビジターセンターからの散策コースには、湿原内をサクッとまわれる10分コース、ゆっくり見学できる40分コース、そして展望テラスがルート上にある1時間のコースの3つが設定されている。釧路湿原は北方の植物の宝庫。木道内には、スマートフォンなどでQRコードを読み取ると、湿原内の植物の図鑑が閲覧できるようなシステムがあり、これが自然観察でとても役に立つ。
温根内ビジターセンターは、湿原と森の接点にあり多様な自然環境を観賞できるポイントに設置されている
ビジターセンターでは広大な釧路湿原の成り立ちについて学ぶことができる
木道を歩くのは自然保護と安全の確保のため
温根内木道を歩きだしてすぐに水たまりがある。この水たまりは「やちまなこ(谷地眼)」と呼ばれるものだ。草むらのなかの水面が「光る目」のように見えるからこの名がついた。やちまなこは、地下に大きな穴を形成しており、落ちた野生動物が白骨化して発見されることから、別名「湿原のブラックホール」と呼ばれる。近くには、やちまなこに刺せる棒が用意されており、その大きさが体感できる。湿原にはこのような危険が潜んでいる。木道を歩いていて、もしヘビに遭遇しても慌てないで。釧路湿原のヘビは毒を持っていない。しばらく待てば向こうから去ってくれる。とぐろは威嚇の合図なので、落ち着く様子が見えてから移動を。突発的なことが起きても、安全のために「木道をはずれない」。これが湿原のルールだ。
ホゾキシモツケは7月中旬-8月下旬に咲く花。可憐な湿原の花に心が和む
木道だけじゃない、釧路湿原の楽しみ方
ほかの楽しみ方としては、期間限定の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」に乗ったり、釧路川をカヌーで下ったり。タンチョウで有名な鶴居村には、道産子の乗馬体験ができる「鶴居どさんこ牧場」もある。釧路湿原を一望するなら展望台に行こう。釧路市街まで見える釧路市湿原展望台、どこまでも広がる湿原に「太古の自然を想像できる」と評判のコッタロ湿原展望台、もとは海だった海跡湖の塘路湖とその周囲にある沼の眺望を楽しめるサルボ・サルルン展望台など、場所によって景観が異なる。雄大な自然を眺めていると、心が洗われるような気持ちになれるだろう。
スポット詳細
- 住所
- 北海道釧路市・釧路郡釧路町・阿寒郡鶴居村・川上郡標茶町
- エリア
- 釧路・三大湖エリア
- 備考
- ※詳細は各スポットにより異なります
情報提供: ナビタイムジャパン
このスポットを紹介している記事
アクセス
最寄り
釧路・三大湖エリアのおすすめスポット
北海道のその他のエリア
-
- 大沼・松前・江差
-
-
大沼
-
沼の家
-
福山城(松前城)
- ...etc
-
-
- 帯広・襟裳
-
-
真鍋庭園
-
紫竹ガーデン
-
八千代牧場
- ...etc
-