池田屋安兵衛商店
越中売薬の歴史を紡いでいく老舗店
胃痛、腹痛に効く反魂丹
越中売薬は1690年(元禄3)、江戸城内で三春(みはる)藩(現在の福島県)の藩主が激しい腹痛を起こした際、富山藩2代藩主・前田正甫(まさとし)が持っていた「越中反魂丹(はんごんたん)」を服用したところ、瞬く間に痛みが収まったという。その効き目に大名たちは驚き、ぜひ売ってほしいと望んだことから、これを機に他藩に薬を販売することにし、先に薬を預けておき、次回に訪問したときに使用したぶんの代金だけを受け取る独自の販売方法「先用後利(せんようこうり)」を確立した。越中反魂丹は、食欲不振、消化促進、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胃もたれ、胸やけなどに効能がある。
座売りで顧客の症状を見極める
和漢薬の特徴のひとつに「座売り」がある。座売りとは、顧客の症状や体質などを詳しく聞き出し、的確な薬の処方を目指す販売方法だ。ただ単に話を聞いて症状を把握すればいいという訳ではない。世間話をしながら生活スタイルを見定め、どのような薬が合うのかを導き出し、数百種類ある生薬を調合していく。和漢薬はじっくり効いていくため、長期間の服用を考えた調整が必要となる。実際、顧客と30分以上話すこともざらだという。
レトロなパッケージがかわいい
近年は、レトロなパッケージとネーミングが若い世代を中心にうけている。たとえば、有名なところでは「ケロリン」。銭湯の桶で見たことがある人もいるだろう。パッケージが印象的な「だるまハイトンゼロスリー」。だるまの頭の形にパッケージが切り取られている。また、その名もズバリ「セキトマル」など多彩なパッケージの薬が並んでいる。効くだけでなく、パッケージもおもしろいのだから、バッグにしのばせておけば、一石二鳥に違いない。
熟練の技にチャレンジ
同商店に来たなら越中反魂丹の製造体験は必ず体験してみてほしい。熟練の職人が手本を見せてくれるので、誰でも簡単にチャレンジできる。簡単とはいっても、小さな丸薬を均一に作るのは非常に難しく、丸薬同士がくっついたり、いびつな形になったりして、うまくできないとやり直したくなる。薬のほかに、煎じ茶や薬膳材料もあるのでチェックしたい。
江戸時代に日本全国で需要があった薬「越中反魂丹」(300粒入り4070円)。池田屋安兵衛商店では無料で製造体験ができる。きれいに丸くするのは難しい
スポット詳細
- 住所
- 富山県富山市堤町通り1-3-5
- エリア
- 富山エリア
- 電話番号
- 0764251871
- 時間
-
9:00-18:00
[薬都]11:30-14:00 - 休業日
-
年末年始
[薬都]火、水 - 駐車場
- あり(5台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、nanaco、WAON、PayPay、LINE Pay)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 丸薬造り体験
- ツアーで訪問しました。昔ながらの薬屋さんで、対面販売をしています。店員さんが、楽しく商品の説明をしてくれ、希望者には丸薬造りの体験をさせてくれます。レトロな薬袋もかわいいです。
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- 通じ丸
- 7/22に、町中ガイドツアーで訪れました。丸薬実演も分かり易かったです。このコロナ禍で、運動不足、睡眠不足、ストレスで、ひどい便秘症になっていました。色んな西洋の薬や漢方薬を時々替えて飲んでいました。試しに一番小さいサイズを買ってきました。今までの薬は服用しても、効き目が余りなかったり、あってもお腹がゴロゴロしたり、今一つでした。効能書の通り、腹痛もなくよく効きました。が、そちらの便...
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- 富山といえば薬売りの街ですね!!
- 富山といえば薬売りの街ですね。今でも富山に製薬会社が数多く残っています。ここは300年の歴史を持った会社で、実際に座売りで和漢薬を処方してもらえますよ!!
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