白山市立鳥越一向一揆歴史館
加賀一向一揆最後の拠点となった鳥越城跡のガイダンス施設
「百姓の持ちたる国」終焉の地、鳥越城
加賀といえば百万石。加賀藩のきらびやかな歴史文化に注目が集まりがちだが、戦国時代の加賀国に目を向けると興味深い史実がある。約100年にわたって大名支配を排除し、「百姓の持ちたる国」と呼ばれた時代だ。1488年(長享2)、当時の守護大名・富樫政親(とがしまさちか)が、弾圧に対抗して立ち上がった本願寺門徒たちによって滅ぼされ、門徒による自治が行われることになる。これが「加賀一向一揆」である。その後、加賀国では門徒による支配が続くも、1582年(天正10)にはついに織田信長勢に鎮圧される。このとき、最後の砦となったのが鳥越城だ。「鳥越一向一揆歴史館」は、この地における一向一揆の歴史を伝える施設。中世の歴史の潮流を、わかりやすく学ぶことができる。
鳥越城跡の出土品を多数展示
館内では加賀一向一揆の概要や城跡の発掘調査について、パネルなどで解説。鳥越城跡では食糧を貯蔵するための越前焼の大甕(おおがめ)や茶碗、鉄砲玉などが数多く出土しており、それらの一部も展示されている。なかには中世城郭で初めて見つかったという約2cm四方の金板片や、本丸跡で大量に出土した真っ黒な炭化米など、興味深い展示品も多い。加賀一向一揆にはさまざまなドラマがあり、とてもひと言で語り尽くせるものではない。ホール横にある映像シアターでは、一向一揆の歴史を詳しく解説するDVD映像を1時間おきに上映しているので、ぜひ観賞を。この時代の背景を知り、「百姓の持ちたる国」を築いた人々に思いを巡らせたい。
国破れて山河あり。激戦の城跡を訪ねる
「鳥越一向一揆歴史館」の正面、大日川を挟んだ対岸に、標高312mの小高い山がある。この山頂に築かれたのが鳥越城である。歴史館の背後にある支城・二曲(ふとげ)城とともに「鳥越城跡附二曲城跡」として国の史跡に指定されており、いずれもふもとの登城口から城跡へと登ることができる(2022年9月現在、鳥越城跡は土砂崩れ被害により登城不可)。鳥越城跡では空堀や土塁などの遺構のほか、復元された本丸門や石垣なども見ることができ、なかでも本丸跡からの見晴らしは抜群。ここで激しい戦闘があったことを忘れるようなパノラマが広がる。中腹の駐車場までは車での登城が可能。二曲城跡も本丸へ続く山道があり、1周30分から40分ほど。鳥越城跡とあわせて見学したい。
スポット詳細
- 住所
- 石川県白山市出合町甲26 地図
- エリア
- 白山・小松エリア
- 電話番号
- 0762548020
- 時間
- 9:00-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)、年末年始、展示替え整理期間
- 料金
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[入館料]一般310円、中学生以下無料
[団体入館料]260円(15名以上) - 駐車場
- あり(50台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 備考
- ※鳥越城跡については災害のため、全面通行止め・立ち入り禁止となっております。
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 加賀一向一揆ついて学べる施設
- 道の駅一向一揆の里にある有料の施設です。加賀一向一揆の最後の砦になった鳥越城や二曲城についてや、加賀一向一揆について学べます。館内には鳥越城や二曲城への行き方や、詳しい散策マップがありますので、城跡を見学される場合は、先にこの場所を訪れると良いと思います。館内は全面的に写真撮影禁止で、写真が撮れなかったことが残念でした。
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- 鳥越城に行く前に
- 続日本100名城鳥越城スタンプ設置場所。鳥越城が一向一揆の拠点だっただけに、鳥越城に向かうならその前に見ておければ見ておいた方が良いと思う。興味のあるなしはともかく、映像だけ見ておけば大体話は分かる。それで300円が高いと思うかはその方の価値観次第だが、まぁ見ておくことをおすすめする。ではないと鳥越城が何の城なのかよく分からなくなる。
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- 一向一揆歴史館
- 続日本100名城スタンプが置いてあります。スタンプのみですと手前にあり無料です。一向一揆の展示室は300円かかります。
TripAdvisorクチコミ評価
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