コスモアイル羽咋

博物館/科学館

本物の宇宙船に出合い、感動し、米ソ宇宙競争の熾烈を学ぶ

「UFOの町」をテーマに町おこしを進める羽咋市(はくいし)で、1996年(平成8)に開館したのが宇宙科学博物館コスモアイル羽咋だ。実際に飛行した宇宙船をはじめ、宇宙探査の歴史を本物の宇宙機材を通して学ぶことができる。

UFOが舞い降りたようなコスモアイル羽咋の外観} UFOが舞い降りたようなコスモアイル羽咋の外観

古文書で見つけた空飛ぶ謎の物体

羽咋市とUFOの関係は、町おこしを模索していた市民有志が、鍋のふたの形をした謎の物体がたびたび目撃されたとの記述を古文書で見つけたことにさかのぼる。間もなく「羽咋ミステリークラブ」が設立され、UFOをキーワードにした飲食を展開したところ人気を呼び、1990年(平成2)、市主催の第1回宇宙とUFO国際シンポジウムを契機に町おこしの拠点となる施設建設の機運が高まった。建設計画は自治省のリーディングプロジェクトにも選定され、「宇宙の出島」という意味をもつ「コスモアイル」の名称をつけてオープンした。

大きなレッドストーン・ロケットは一帯のランドマーク的存在} 大きなレッドストーン・ロケットは一帯のランドマーク的存在

しのぎを削った米ソ超大国の宇宙開発を体感

本物の宇宙船や宇宙機材を多数、間近で見ることのできる博物館は、国内でもほかに例がないそうで、宇宙ファンでなくてもワクワク感が高まる。施設の外観は、まさにUFOが舞い降りたような平たいドーム状で、遠くからでもひときわ目をひくレッドストーン・ロケットが広場にそびえ立つ。全長26.6mあり、アメリカのマーキュリー宇宙船の打ち上げで実際に使われたものだ。館内に足を踏み入れると、戦後、アメリカと旧ソ連が超大国の体面をかけ、宇宙開発にしのぎを削った歴史の証言者となる宇宙船などがずらりと陳列され、その迫力に思わず息をのんでしまう。

アメリカ初の有人宇宙飛行を成功させたマーキュリー宇宙船} アメリカ初の有人宇宙飛行を成功させたマーキュリー宇宙船

過酷な宇宙探査を物語る焦げ跡や傷

まず、人類初の有人宇宙飛行に成功したガガーリンらが参画したヴォストーク計画で、実際に使われた宇宙カプセルを見る。表面には、大気圏再突入の際の高熱で焼け焦げた跡や地表に激突した際の傷が生々しく残る。隣には、旧ソ連におくれを取ったアメリカが挽回を期して打ち上げたマーキュリー宇宙船が展示され、さながら両国が火花を散らす気配だ。このほか、月を舞台に繰り広げられたアメリカのアポロ計画、旧ソ連のルナ計画に関係する宇宙船や火星探査機などが並んでいる。

宇宙からの帰還時の傷が残る旧ソ連のヴォストーク宇宙カプセル} 宇宙からの帰還時の傷が残る旧ソ連のヴォストーク宇宙カプセル

旧ソ連の月面探査機ルナ24号。本物のバックアップ機で、完全な形で残る最後の1機} 旧ソ連の月面探査機ルナ24号。本物のバックアップ機で、完全な形で残る最後の1機

月面や火星の走行用として作られたアメリカのルナ・マーズローバー} 月面や火星の走行用として作られたアメリカのルナ・マーズローバー

充実のUFO関連資料とコスモシアターも

充実したUFO関連の資料も見逃せない。1947年(昭和22)、空飛ぶ円盤がアメリカのロズウェルで墜落し、そのときに撮影されたとされる映像をもとにテレビ局が作成した宇宙人の模型もそのひとつ。このほかUFO現象に関する研究成果を紹介しており、肯定的な見解、否定的な見解も含めて学ぶことができる。館内には、プラネタリウムのドーム型スクリーンを備えたコスモシアターもあり、宇宙に関する番組を臨場感たっぷりに味わえるのも、ここならではの魅力といえる。

旧ソ連が1965年(昭和40)から1972年(昭和47)にかけて打ち上げた、当時最大級の人工衛星であるモルニア通信衛星} 旧ソ連が1965年(昭和40)から1972年(昭和47)にかけて打ち上げた、当時最大級の人工衛星であるモルニア通信衛星

スポット詳細

住所
石川県羽咋市鶴多町免田25 map map 地図
電話番号
0767229888
時間
8:30-17:00
休業日
火(祝の場合は翌日)
料金
[宇宙科学博物館]500円
[コスモシアター]500円
[宇宙科学博物館・コスモシアター共通]900円
駐車場
あり(200台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(楽天ペイ、メルPAY)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
可(屋外に喫煙所あり)
平均予算
【昼】3,001-5,000円
滞在目安時間
120分以上
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 本物の展示に思いの外の面白さ
    4.0 投稿日 : 2023.04.25
    田舎町に宇宙科学館なんて、そうか羽咋はUFOで売っているとか、半分眉唾物で友人に連れられて言ったらびっくり。円盤のような建物の前に建てられたロケットはアメリカのマーキュリーロケットの最上段部でした。常設展示へ行くといきなり、アメリカの初期の有人宇宙船ジェミニとソ連のボストークの本物が。本物の部品で組み立てられたアポロ宇宙船や月着陸船など、ワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館のような展示品だらけ...
  • 宇宙に関するものがたくさん
    4.0 投稿日 : 2023.03.03
    宇宙に関するものが多く展示されています。実際に大気圏突入したカプセルには焦げた痕もありました。アメリカで墜落したUFOに乗っていた宇宙人を解剖している時のレプリカもありました。
  • 想像以上に良かった!
    4.0 投稿日 : 2022.11.25
    羽咋駅からも歩いて10分ほどで行きやすい立地だった。レプリカではなく「ホンモノ」の宇宙船を見ることが出来る博物館で、見応えあり。余談だが、1番驚いたのはエレベーター!(笑)行ってからのお楽しみに。

TripAdvisorクチコミ評価

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アクセス

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最寄り

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