県立神奈川近代文学館

資料/郷土/展示/文学館

神奈川県ゆかりの文学者の貴重な資料を展示

港の見える丘公園の一角にある文学館。神奈川県ゆかりの文学者の原稿や書簡など貴重資料を収集、保存するほか、常設展や企画展を行いながら、彼らの作品の魅力を紹介している。

元町・中華街駅から向かうと港の見える丘公園のいちばん奥にある 元町・中華街駅から向かうと港の見える丘公園のいちばん奥にある

日本近代文学の魅力を伝える

1984年(昭和59)に神奈川県が設立した日本近代文学専門の博物館かつ専門図書館。神奈川県ゆかりの日本近代文学に関する自筆資料や、図書、雑誌などの資料を収集、保存、公開するとともに、関連する展覧会を開催することで、日本近代文学の振興を促すために造られた。建物は、展示室や、講演会や朗読会などが行われるホール、喫茶室やミュージアムショップのある展示館と、閲覧室や書庫などがある本館に分かれているが、まずは展示館から訪れよう。

パネルや模型を用いわかりやすく紹介している パネルや模型を用いわかりやすく紹介している

名だたる文学者たちの筆跡に触れる

展示室は、夏目漱石コレクションを紹介するコーナー「漱石山房書斎」と、神奈川の文学的風土を象徴する横浜、川崎、鎌倉、三浦・湘南、県央・県西の5つの地域を採り上げ、ゆかりのある作家、作品を紹介する常設展「神奈川の風光と文学」からスタート。そこから、芥川龍之介、中島敦、太宰治、三島由紀夫などの作家たちの活躍を時代ごとに追う展示「文学の森へ」(全3部。特別展開催時を除く期間に1部門ずつ開催)、さらに貴重な映像が見られるビデオコーナーもあり見ごたえたっぷり。このほか、谷崎潤一郎や川端康成など神奈川ゆかりの文豪の個人展、詩歌、俳句や児童文学、大衆文学など、さまざまなテーマの企画展・特別展も随時開催されている。

自筆原稿や創作ノートなど興味深い展示物がたくさん 自筆原稿や創作ノートなど興味深い展示物がたくさん

ショップや閲覧室も見逃せない

館内を巡ったらミュージアムショップもチェック。人気のアイテムは、橋口五葉デザインによる漱石特注の原稿用紙をほぼ原寸大に再現した漱石山房原稿用箋(350円)や、所蔵する夏目漱石の肖像写真をデザインした漱石クリアファイル(350円)など。ここでしか手に入らないものもあるので、気になるものはぜひ手にとってみて。また、ここへ来たならぜひ訪れたいのが本館1階にある閲覧室。日本近代文学関係の資料を広く取りそろえており、それらを無料で閲覧できる。資料保存のため館外への貸し出しはしていないが、現在では入手の難しい文学的資料や貴重な初版本などもあり、好きな人にはたまらないものばかりだ。

センスの良いオリジナルグッズがそろう センスの良いオリジナルグッズがそろう

初版本は装丁にも注目しよう 初版本は装丁にも注目しよう

スポット詳細

住所
神奈川県横浜市中区山手町110 map map 地図
電話番号
0456226666
時間
9:30-17:00(入館は16:30まで)
休業日
月(祝日は開館)、年末年始
※展示替期間、閲覧室休室日あり
料金
展覧会によって異なる
駐車場
なし
※車椅子等をお使いの方は、お問い合わせください
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
一部のみ可
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy)
※観覧料及び会議室利用料金は交通系ICカードのみ使用可、閲覧室複写料金は現金のみ
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

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  • 楽しめました
    5.0 投稿日 : 2019.07.22
    元町中華街駅からは少し距離がありますが、外人墓地や公園、イギリス館など散策しながら行かれるといいと思います。建物は古く広くはありませんがとても良心的な値段で入館できゆっくり見て回れます。手前にある霧笛橋からは海が見えてデートにもオススメです。子供が好きな絵本のイベントで行きました。子供とのお散歩にもとてもいい場所だと思います。

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アクセス

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