山王くらぶ
酒田の湊町文化が体感できる元老舗料亭
湊酒田の歴史を伝える観光施設
酒田を代表する観光施設「山王くらぶ」は、JR酒田駅より徒歩20分ほど。日和山公園(ひよりやまこうえん)の手前にある。外観はもちろん、すべてが異なる意匠をもつ部屋も、当時の格式の高さをほうふつとさせるしつらえだ。1階フロアには「北前船の間(きたまえぶねのま)」や「酒田商人の間」などがあり、部屋ごとにテーマに沿った展示が設けられている。また、大正ロマンを代表する画家、竹久夢二(たけひさゆめじ)が何度も滞留していたという部屋は「夢二の間」として公開されている。2階には人形作家・辻村寿三郎(つじむらじゅさぶろう)氏の創作人形が常設展示された「辻村寿三郎の間」があり、同じフロアにある「傘福の間」とともに圧巻の空間を演出している。見どころ満載の観光施設だ。
120余年、人々に愛され続けた山王くらぶ
山王くらぶは1895年(明治28)、料亭「宇八楼(うはちろう)」として建てられた。その後、戦中の変遷を経て1946年(昭和21)に料亭「山王くらぶ」として再開。地域内外の人々から広く愛されていたが、1999年(平成11)に休業に入った。だが2003年(平成15)、床の間や組子、襖の引き手など古格のある造りが大きく評価されて国の登録有形文化財となり、酒田市の所有に。2008年(平成20)に観光施設として新たなスタートを切り、以来、地域の歴史を語る施設として多くの人が訪れる観光スポットとなっている。
豪華絢爛な傘福の製作体験も
いちばんの見どころは、106畳もの大広間に常設展示されている「湊町酒田の傘福」。動物や植物、食べ物などを模した飾り物が色とりどりに吊るされているこの傘福は、「伊豆稲取雛のつるし飾り」「九州柳川さげもん」と合わせて「日本三大つるし飾り」といわれ、一針一針に無病息災や家族の幸せなどの祈りが込められている。なかでも直径2mの傘に999個の飾り物が吊るされている姿は圧巻で、庄内産のシルクや紅花染を使った傘福など、山王くらぶでしか見られないものもある。また体験料1650円(要予約)で傘福づくり体験もできるため、旅先の思い出の品になること間違いなしだろう。
地域の歴史に触れる観光スポット
山王くらぶがある旧台町界隈はかつての花街で、現在も居酒屋や寿司屋などが軒を連ね、人と人が触れ合う場となっている。その隣の中町に2015年(平成27)に誕生したのが「酒田北前横丁 屋台村」だ。地元の食や食文化、歴史や魅力を広く発信するというコンセプトで10の屋台が軒を連ねている。海産物の炭火焼、お好み焼き、寿司、地酒など、地元のグルメとはしご酒に舌鼓を打ちつつお店の人やほかのお客さんと触れ合えば、酒田の夜がさらに楽しくなること間違いなし!
スポット詳細
- 住所
- 山形県酒田市日吉町2-2-25 地図
- エリア
- 庄内エリア(北)
- 電話番号
- 0234220146
- 時間
- 9:00-17:00(入館受付16:30まで)
- 休業日
-
年末年始(12/29-1/3)
[12-2月]火(祝の場合翌日)
[3-11月]無休 - 料金
-
[入館料]大人410円、高校生200円、小・中学生120円
※特別展の期間中は利用料金が異なります
[湊町酒田の傘福期間中(11/5まで)]800円 - 駐車場
- あり(34台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、銀聯)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、au WALLET、Apple Pay、Google Pay、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン