浦和くらしの博物館民家園
伝統的な建物を移築・復原した野外博物館
手前の旧高野家住宅はせんべい店として営業していたもので、実際にせんべい作りの道具などが展示されている(市指定文化財)
文化財にも指定されている伝統的な建物
旧浦和市内に残された伝統的な建物を移築・復原して公開している博物館で、敷地内には池や畑が広がり、なんとものんびりとした雰囲気。5棟の建物が市指定文化財であり、なかには江戸時代に建築されたと考えられているものも。管理棟の隣に立つのは旧浦和市農業協同組合三室支所倉庫。1919年(大正8)に栃木県でかんぴょうの倉庫として建築された土蔵造りの石蔵で、1956年(昭和31)に三室支所に移築され政府指定米穀倉庫として利用された。国の登録文化財となっている。
旧野口家住宅。約160年前の建物と考えられている(市指定文化財)
さまざまな昔の道具が展示された旧武笠家表門の内部(市指定文化財)
江戸時代に建てられた住宅を巡ってみよう
入場して最初にあるのが旧高野家住宅と旧綿貫家住宅。旧高野家住宅は寄棟茅葺屋根(よせむねかやぶきやね)の商家建築で、中山道浦和宿のなかでは現存する最も古い建物のひとつである。続く旧野口家住宅はもともと寺院の庫裏(くり)として使われ、のちに住宅となったもの。隣に立つ旧武笠家表門は約240年前に建てられたもので、さらに隣の旧蓮見家住宅は約270年前までさかのぼり、さいたま市に現存する最も古い民家であると考えられている。当時の生活用具や、商家として商品を扱う様子の再現など、内部はそれぞれ独自の展示がされており、一つひとつゆっくりと見学したい。また、旧浦和市農業協同組合三室(みむろ)支所倉庫の一部は展示棟になっており、ここにも古い生活用具が展示されている。
旧蓮見家住宅(市指定文化財)。寄棟茅葺屋根で、間取りは広間型三間取(みまどり)
展示棟・収蔵庫として活用されている旧浦和市農業協同組合三室支所倉庫(国登録文化財)
古代ハスの池も見どころ
子どもが講座などで訪れるとき以外は、園内は本当にのどかなもので、気持ち良く歩けるので散歩にもぴったり。管理棟の横に広がる池には古代ハスが浮かんでおり、7月には花が咲き、これを目当てに訪れる人もいる。また、「昔のあそび塾」などさまざまな講座や企画展が催され、夏休み期間には小学生を対象とする講座も盛んに開催される。民家園のある見沼(みぬま)地区には、ほかにも旧武蔵国有数の古社で「埼玉の正倉院」と呼ばれる氷川女體神社や、1731年(享保16)に開通した閘門(こうもん)式運河の見沼通船堀(みぬまつうせんぼり)、江戸時代初期の彫刻職人、左甚五郎の作と伝わる彫刻が残る国昌寺など、多くの歴史スポットがある。
スポット詳細
- 住所
- 埼玉県さいたま市緑区下山口新田1179-1
- エリア
- さいたま市・中央部エリア
- 電話番号
- 0488785025
- 時間
- 9:00-16:30
- 休業日
- 月(祝日は開館)、祝日の翌日
- 料金
- [入園料]無料
- 駐車場
- あり(80台)
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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