大串自然公園

公園のなかで最も高い場所にある芝生広場からは、180度パノラマの絶景が楽しめる

美しい自然との触れ合いを満喫

志度ICから車で約15分。JR志度駅や商店が立ち並ぶ町の中心地を抜け、海に向かって走っていくと大串半島の根元辺りに到達する。ここからは木立のなかを気持ちよくドライブ。時折木々の間から青い海を眺めつつさらに5分ほど車を走らせたら、大串自然公園の中心、芝生広場にたどり着く。大串自然公園は、瀬戸内海に突き出た大串半島に整備された自然公園。何よりもまずそのロケーションが抜群で、芝生広場からはさえぎるもののない青く広い空、そして大小の船がゆったりと行き交う穏やかな瀬戸内海を一望できる。心地よい風を感じながらこの雄大な景色を眺めていると、日常の忙しさをしばしの間忘れることができそうだ。近くに住宅などがないため、夜は星空観賞も楽しむことができる。

ベンチに座ってボーっと景色を眺めていると、時間を忘れてしまいそう。休日にはレジャーシートを広げてピクニックを楽しむ人の姿も

公園内には特徴ある施設がたくさん

芝生広場で絶景を堪能したら、公園内にあるほかの施設もまわってみよう。まず訪れたいのが、香川県唯一のワイン工場、さぬきワイナリー。香川県内で育てられたブドウを使ってワインを造っており、工場を自由に見学できるほか、併設のさぬき物産センターではワインの購入もできるので土産物選びにもぴったりだ。さらに特徴的なのが、野外音楽広場「テアトロン」。中四国一の規模を誇る野外劇場で、すり鉢状に観客席が広がり、そのすり鉢の底にあたる部分に円形のステージがあるというとてもユニークな形をしている。半島の先端にあるため客席からの眺めも抜群。これまで数々のアーティストが音楽ライブを行い、美しい音楽と絶景のコラボレーションが多くの観客を魅了してきた。

さぬきワイナリーの工場(左)と、さぬき物産センター

古代ギリシャの劇場をモチーフとしたテアトロン。石の神殿のような舞台と青い海と空、木々の緑がここにしかない絶景を生んでいる

アウトドア好きにもおすすめの場所

公園内には、ログハウス風のコテージを備えた市営のオートキャンプ場「シーサイドコリドール」がある。大串半島の東側にあり、高台から海を眺める絶好のロケーションのなかアウトドアを楽しめると好評だ。オートキャンプサイトは12サイト、コテージは4棟。コテージには風呂やトイレ、広いリビングに6畳の和室、さらにはロフトも完備され、最大8人まで利用可能。アウトドア初心者でも気軽に楽しめそうだ。芝生広場とワイナリー、テアトロン、キャンプ場はそれぞれ車で1～2分の距離。朝日が昇る早朝、明るい日差しが降り注ぐ日中、空と海がオレンジ色に染まる夕暮れと、訪れる時間帯によってもさまざまな景色が楽しめるので、そのときにしか出合えない絶景をゆっくりと味わってほしい。

きれいに整備されたオートキャンプ場。12月末から2月末までは休業しているので注意してほしい

キャンプ場敷地内にはサイクリングロードが整備されているほか、広い芝生の球技場もある