高松市美術館
年間を通してさまざまな企画展を行う、開かれた美術館
見たものからさまざまに想像を膨らませて楽しめる現代アート作品
香川県におけるアートの拠点
日本一長いといわれる高松中央商店街。そのアーケードから少し横道に入ると見えてくるモダンな建物が、高松市美術館だ。大小さまざまな会社や商店が立ち並ぶ人通りの多いエリアにあり、建物の北側の道は「美術館通り」と通称されているほど、地域の日常に溶け込んだ美術館だといえるだろう。高松市美術館の前身である高松美術館の開館は、戦後間もない1949年(昭和24)。高松市内の観光名所である栗林(りつりん)公園内に、地方の公立美術館として全国に先駆けて誕生した。その後、瀬戸大橋が開通した1988年(昭和63)に現在の場所で高松市美術館として開館。2015年(平成27)から約1年をかけた大規模改修を行い、2016年(平成28)3月にリニューアルオープンした。リニューアルを機に、「Takamatsu Art Museum」の頭文字をとってシンボルマークを「TAM」とし、北側の玄関前にモニュメントを設置。このシンボルマークのデザインはグラフィックデザイナーの原研哉によるもので、美術館のエントランスのシンボルとなっている。
北側玄関にある「TAM」のモニュメント。高松の街と瀬戸内の島々の景色に見立てたもので、Tは高松シンボルタワー、AとMは島々を表現している
エントランスを入ると迎えてくれる広い吹き抜け空間。中央に立つのは香川県にアトリエを構えていた彫刻家、流政之の作品『ナガレバチ』
地域に開かれた美術館
中心商店街に近接した都市型美術館として、香川県の文化芸術の振興において大きな役割を担ってきた高松市美術館。リニューアル後は「人・街・未来につながる美術館」をコンセプトに、賑わいや交流の創出にも取り組んでいるのが特徴だ。館内には地域の人々の集えるカフェやミュージアムショップが備えられているほか、子どもたちが美術工作を楽しむためのアートスペース「こども+(こどもぷらす)」や、美術書やアートの専門誌などのそろう図書スペースがあり、企画展を鑑賞せずとも誰でも気軽に利用することができる。「こども+」は、ふだんは予約なしで利用でき、用意されている素材や道具を使って自由にものづくりを楽しめるが、企画展開催中は展示内容にあわせたプログラムを実施していることもあるので、訪れる際はチェックしてみてほしい。
1700点以上の作品を収蔵
3つの収集方針に基づいて作品を系統的に収集し、その数は1700点余り。その方針とは、戦後日本の現代美術(洋画・彫刻)、20世紀以降の世界の美術(版画)、香川の美術(工芸)の3つだ。それらの作品の一部は年間で4期に分けて常設展示室に展示されており、観覧料200円で鑑賞することができる。なかでも香川県が誇る伝統工芸、讃岐漆芸の展示は、讃岐漆芸3大技法の「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」の見事な技を間近で見ることのできる貴重な場だ。人間国宝作家の作品も多く収蔵しているので、この機会にぜひ讃岐漆芸の魅力を体感してほしい。高松市内にはほかにも、アートや伝統工芸を感じられる場所がたくさんある。高松港周辺には現代アートの作品が点在しているほか、商店街周辺には工芸品を扱うショップやギャラリーもあるので、たっぷりアートに触れる旅を楽しめるだろう。
スポット詳細
- 住所
- 香川県高松市紺屋町10-4
- エリア
- 高松エリア
- 電話番号
- 0878231711
- 時間
- 9:30-17:00(特別展開催期間中の金・土は19:00まで)
- 休業日
- 月(祝の場合は翌平日)、12/29-1/3
- 料金
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[美術図書コーナー・こども+(こどもアートスペース)]無料
[常設展]一般200円、大学生150円、65歳以上及び高校生以下無料
※特別展は別途 - 駐車場
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あり(144台)
※有料 - クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、その他)
- Wi-Fi
- あり(かがわWiFi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(一部)
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 残念
- 残念ながら当てにしていたドイツ表現主義の画家たちの作品は倉庫で出番待ちで見ることができなかったが、高校生たちの絵と書の展示会があり興味深く見ることができた。建物も素晴らしい上に65歳以上は無料である。
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- 「流ばち」にご挨拶
- 今回の高松旅行は石彫巡りということで県庁や中央公園、庵治町の城岬公園付近を訪問。残念ながら流政之の作品がなかったので、最終日に流作品を常設している市美術館を訪問。「流ればち」にご挨拶をして常設展へ。シルクスクリーンで世界を席巻した木村光佑の有名な作品のシリーズを展示していたが、鑑賞者が立ち止まる気配もなし。何か時代を感じさせるものがありました。
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- 建物がきれい
- 現代アートが充実していて、静かにじっくり鑑賞することができました。山口晃の原画を見れたのが最高でした。建物はかなり作りこまれており、建築関係らしき受賞記念のプレートが入口にありました。
TripAdvisorクチコミ評価
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