比治山公園
広島市の歴史とともに歩み、市民に愛される由緒ある公園
都心にありながら緑の自然に親しめる
広島市街のほぼ中央に、標高71mの「比治山(ひじやま)」がある。森に包まれた小高い丘の一帯が公園となっていて、「広島市現代美術館」や「広島市まんが図書館」などの施設が、26万平方メートルという広い園内に点在する。都心にありながら緑豊かな自然に触れられる場所で、野鳥や生き物も多い。見晴らしのよい展望スポットも複数あり、そこから広島市街の景色を眺めることもできる。自然観察や散策など、老若男女が楽しめる広島市民の憩いの場となっている。また園内には約1300本の桜があり、広島有数の花見スポットでもある。この比治山公園は明治時代からの由緒ある公園で、旅人が訪れても興味深い場所だ。広島の歴史に思いを馳せて、味わい深い散策をここで楽しみたい。
明治時代からの歴史と由緒をもつ
この比治山一帯が「比治山公園」になったのは、1903年(明治36)のこと。戦前には桜だけでなくツツジの名所としても知られ、物見遊山の行楽客で賑わった。1909年(明治42)には、天皇・皇族の行在所(休憩所)として「御便殿(ごべんでん)」が園の北側に設けられ、園の南側にある陸軍墓地とともに2大名所となっていた。その御便殿は原爆の爆風によって倒壊し、今は跡地が御便殿広場となっている。広場の片隅には、1926年(大正15)5月26日の「皇太子殿下御展望之御趾碑」が立ち、往時の面影を伝えている。「皇太子殿下」とは「昭和天皇」のことだ。陸軍墓地は1872年(明治5)の広島鎮台設置にあわせて整備され、1877年(明治10)の「西南戦争」から第二次世界大戦までの約4500柱が埋葬されている。さらに1980年(昭和55)には、広島が政令指定都市になったことを記念し、「芸術公園」としての整備が決定。その後園内には現代美術のモニュメントが配置され、広島市現代美術館や比治山公園青空図書館(現・広島市立まんが図書館)が立ち、レトロな面とモダンな面をあわせもつ現在のような都市公園となった。
真正面に爆心地付近が望める
比治山公園には駐車場もあるが、ふもとから「比治山スカイウォーク」で山上まで登るのがおすすめだ。そして、旅人としてぜひ訪れたいのが現代美術館の前にある「ムーアの広場」。ドイツの彫刻家ヘンリー・ムーア作の巨大な『アーチ』が立つ不思議な空間で、その先の展望所から真正面に原爆が投下された爆心地付近を眺望できる。ここは「山陽台」(さんようだい)とも呼ばれ、「原爆被災説明版(廃墟と化した市街地)」が設置されている。ここから原爆ドームと、見事によみがえった市街を眺めれば、広島の旅がいっそう感慨深いものになるに違いない。JR広島駅からも近いので、ちょっと立ち寄りも可能だが、できれば広島に宿泊し、市内でゆっくり時間のとれる旅プランを組んで、「おりづるタワー」などとあわせて訪れてみたい。
スポット詳細
- 住所
- 広島県広島市南区比治山公園 地図
- エリア
- 広島エリア
- 電話番号
- 0822508956
- 時間
- [利用時間]5:00-23:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [入場料]無料
- 駐車場
-
あり(120台)
※9:00-19:00 - クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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