牛の博物館
世界で唯一の牛専門の博物館。「牛」の奥深き世界にようこそ!
牛と人類の8000年の歩みを学ぶ
ふだん何気なく食べている牛肉、牛乳、アイスクリーム、身近にある牛革のカバンや財布など、私たちの生活に欠かせない「牛」。この「牛」だけを紹介するその名も「牛の博物館」が奥州・前沢にある。牛肉文化が根づく関西ではなく東北・岩手県にあるのは、ここが高級ブランド牛・前沢牛の産地であり、牛に感謝し、資源として余すところなく活用してきた地域だからこそといえるだろう。「牛と人との共存を探り、生命・自然・人間を知る」をテーマに「牛の生物学」「牛と人のかかわり」「前沢牛と郷土」の3つの構成で、牛と人との関係について紐解いていくというかなりニッチな博物館だが、子どもから大人まで楽しく牛について学べるようになっている。イベントなども含めると、利用者は年間1万数千人以上というから驚きだ。
世界の牛から岩手の前沢牛までを紹介
歴史の教科書にも載っている紀元前2万年~紀元前1万年前のフランス・ラスコー地方の洞窟壁画から始まり、牛の進化の歴史、岩手県にいた野生牛の骨格標本から牛の「歯だけ」「角だけ」「落とし物だけ」を集めたコーナーへ進むと、だんだん牛にハマってくる。牛という生物をあらゆる角度から解説してくれる「牛の生物学」のエリアでは、世界の牛、ヨーロッパ系、インド系の牛の進化や品種改良についての展示も。長毛のハイランド種のはく製は、モフモフしてなんともかわいい。「牛と人とのかかわり」のエリアでは、牛の力を借りて農耕を始めた人類が農作物の収穫量を飛躍的に増やし、文明を発展させていく過程で牛の恩恵を受けていた事実を改めて知る。人類が牛を家畜として飼い始めたのは、8000年以上前。人が牛という家畜を持たなかったら、人類文化の発展は500年以上遅れたといわれているとか。
ここでしか買えない牛グッズはインパクト大!
実際に使われていた農機具やジオラマ、海外の牛信仰、牧畜民の文化の紹介のほか、前沢牛がいかにして生まれ、高級ブランド牛になっていったか、その歩みについての展示など、初めて知る内容ばかり。前沢の500万年前の地層から発見されたクジラの化石の骨格標本も展示されているが、実はクジラは牛やシカなどとあわせて鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)と呼ばれ、クジラの胃や生殖器は牛と非常によく似ているという。花巻市から奥州市にかけての地層から出土した、約350万年前のゾウや偶蹄類(牛やシカ)の足跡化石も展示してある。そして、忘れてはならないミュージアムショップには、牛のキャラクターのかわいいキーホルダーや缶バッチが並ぶ。牛のはく製が前面にプリントされたクリアファイルや、牛の胃袋がプリントされた胃袋Tシャツ1800円など、牛の博物館ならではのグッズにも注目を。
スポット詳細
- 住所
- 岩手県奥州市前沢字南陣場103-1 地図
- エリア
- 平泉・奥州・一関エリア
- 電話番号
- 0197567666
- 時間
- 9:30-17:00
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)、年末年始
- 料金
- [入館料]一般400円、高校生以上300円、小中学生200円
- 駐車場
-
あり(50台)
※バス7台 - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン