ヤチムンの里
沖縄の焼きものの工房が集まる陶芸の里
沖縄の陶器、やちむんの歴史
やちむんとは焼物の転訛で沖縄の陶器のことを指す。古くから沖縄各地で生産されていたが、本格的な産業となったのは琉球王国時代の1682年(天和2)。王府の命により各地の陶工を牧志村(現在の那覇市壺屋)に集め、窯業の保護や職人の育成に尽力したことから始まる。のちに壺屋焼と呼ばれるようになった陶器ブランドの誕生だ。戦後の壺屋は住宅地に近く煙害が問題視されるようになった。ついに薪窯が使用禁止になりガス窯などへと転換されたが、薪窯にこだわる一部の壺屋焼の陶工たちは1972年(昭和47)に読谷村へと移窯した。その場所が現在のやちむんの里となる。なお、移窯した職人には1985年(昭和60)に沖縄初の人間国宝となる故・金城次郎氏も含まれていた。
徒歩で工房を巡る至福のひとときを
国道58号喜名交差点から県道12号を西へ進むと現れる標識を頼りに進むと、ほどなくやちむんの里の駐車場にたどり着く。まず最初に現れる工房が、稲嶺盛一郎氏が代表を務める「宙吹きガラス工房 虹」だ。そのすぐ隣には壺屋焼の流れを汲む工房が点在する。作風は、壺屋焼のシンボルともされる魚紋や赤絵など伝統技法を用いた作品が多い。
壺屋焼とは一線を画す読谷山焼のエリアへ
さらにその奥へ進むと、木造の風情ある読谷山焼共同売店が現れる。ここからが読谷山焼のエリアだ。読谷山焼は、1980年(昭和55)に大嶺實清(おおみねじっせい)、山田真萬(やまだしんまん)、玉元輝政(たまもとてるまさ)、故・金城明光(きんじょうめいこう)4氏の陶工が制作するやちむんのことだ。躍動的で現代的な色彩を用いるなど特有の作風でやちむんファンを魅了している。なお、読谷山焼の作品は共同売店だけでなく、4氏の工房でも購入できる。
自由な作風でファンが多い読谷山焼北窯
読谷山焼の北側、坂道を少し下った所にあるのが読谷山焼北窯だ。宮城正享(みやぎまさたか)、與那原正守(よなはらまさもり)、松田米司(まつだよねし)、松田共司(まつだきょうし)の4氏が1992年(平成4)に開窯した。伝統的な作風のものもありつつ、作家の個性が表われた作品もあるなど、バラエティに富んだ器や皿などがそろっている。作品は読谷山焼北窯売店で購入できる。
スポット詳細
- 住所
- 沖縄県中頭郡読谷村座喜味2653 地図
- エリア
- 西海岸リゾートエリア
- 時間
- 施設により異なる
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 施設により異なる
- 駐車場
- あり(50台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(yomitan-free)
- 喫煙
- 可
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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