浦添城跡・浦添ようどれ

その他の史跡/建造物

琉球王国成立以前に栄えた王城跡と国王が眠る陵墓

浦添グスクは琉球王国成立以前の王国、中山(ちゅうざん)の王城。石垣や建物の敷石が残るのみだが、首里城以前の王城としての歴史価値も高い。また、北側には2人の国王が葬られた陵墓である「浦添ようどれ」があり、あわせて見学したい。

浦添城跡と浦添ようどれの入り口} 浦添城跡と浦添ようどれの入り口

3王統が居城したと伝わる首里城以前の王城

浦添市にある標高130mの高台に位置する浦添城跡。本島中部地方を治めた王国、中山(ちゅうざん)の王城として舜天(しゅんてん)、英祖(えいそ)、察度(さっと)の3王統10代、約200年にわたり栄えたという。1406年、察度王統2代目の王、武寧(ぶねい)を滅ぼした、尚思紹(しょうししょう)、尚巴志(しょうはし)親子が中山王になると、王城を首里城へと遷都。浦添グスクの王城としての歴史はここで終了した。ちなみに尚巴志は1429年(永享元)、当時3つの勢力に分かれていた琉球を統一し、琉球王国が成立することとなる。

浦添グスク内で主要な建物があったとされる場所、現在は広場になっている} 浦添グスク内で主要な建物があったとされる場所、現在は広場になっている

城郭内へ進みかつての王城の名残を探す

浦添グスクは、王城としての役目を失ったのちに王族の居館となったが、1609年(慶長14))薩摩藩による侵攻で廃城となったという。また太平洋戦争末期の沖縄戦では日米の間で激しい戦闘が行われている。そのため、城郭内には多くの慰霊塔などが建てられている。なお、2016年(平成28)に公開されたアメリカ映画『ハクソー・リッジ』の舞台としても知られている。高台にあるため眺めがよく、特に北側からは読谷村方面を一望でき、絶景スポットとして人気。また、城郭内の広場には、正殿跡と思われる遺構があり、往時の姿を思い浮かべながら散策してみるのもいい。1989年(平成元)、国の史跡に指定された。

城壁は復元されたものだが規模の大きさはわかる} 城壁は復元されたものだが規模の大きさはわかる

2人の国王が眠る「浦添ようどれ」へ

浦添グスクの北側は断崖になっているがその中腹にあるのが「浦添ようどれ」だ。「ようどれ」とは沖縄の言葉で「夕凪」のことで、静かな眠りにつける場所という意味として使われるようになったと考えられている。浦添城跡の入り口から階段や通路で5分ほど歩くと浦添ようどれへと到着する。2つの墓室があり、向かって右側は英祖王、左側は尚寧王(しょうねいおう)の墓室と伝わっている。沖縄戦で大きな被害を受けたが、2005年(平成17)、復元整備が終了し公開された。また浦添城跡近くには浦添グスク・ようどれ館があり、墓室内を再現した展示室などがある。

浦添ようどれの墓室。静寂に包まれている} 浦添ようどれの墓室。静寂に包まれている

浦添グスク・ようどれ館の外観。入館料は100円} 浦添グスク・ようどれ館の外観。入館料は100円

スポット詳細

住所
沖縄県浦添市仲間2-53-1 map map 地図
時間
[浦添グスクようどれ館]9:00-17:00
休業日
無休
[浦添グスクようどれ館]月(祝日は開館)
料金
無料

【浦添グスクようどれ館】
[大人]100円
[小・中学生]50円
[市内在中の小中学生・未就学児]無料
駐車場
あり(15台)
※浦添グスクようどれ館30台
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
車椅子での入店
可(浦添グスクようどれ館)
乳幼児の入店
可(浦添グスクようどれ館)
備考
[浦添グスクようどれ館]098-874-9345

情報提供: ナビタイムジャパン

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