松山総合公園

松山総合公園のシンボルでもある展望塔

松山市を一望できる、気持ちのよい公園

松山城西側に位置し丘陵「大峰ヶ台(おおみねがだい)」に整備された松山総合公園は、総面積45万2500平方メートルほどの広大な面積をもつ。「椿園」や「さくらの丘」といった四季折々の草木を観察することができるスポットや、ファミリー層が楽しめる「坊ちゃん夢ランド」「ちびっこ広場」などの点在する巨大な公園で、高台にある立地から展望台の眺望はもちろん、ハイキングコースとしての利用など一日をかけて過ごすことができる。松山市政100年を記念して整備が始まり、1983年(昭和58)に着工、2001年(平成13)に全施設が完成した。第三駐車場に車を停めると右手に見える管理棟で公園の全体マップを入手できるので、まずは目的地を見つけてからゆっくりと散歩を楽しんでみよう。

公園の管理と展示ホールも備える総合管理棟

訪れる季節によってさまざまな草花を楽しめる「さくらの丘」

管理棟そばの階段を頂上まで登るとすぐに目に飛び込んでくるのは、1000本ものソメイヨシノを中心とした木々と気持ちのよい芝生が広がる「さくらの丘」だ。本格的な桜のシーズンにはこの一帯に桜が咲き誇り、多くの市民が訪れる名所となっている。思わず駆け出したくなるほどの広い芝生を通り抜けると、松山市最大級の大きな遊具のある「坊ちゃん夢ランド」につながる。小高い丘の上にあるこの遊具は4階建てとなっており、ファミリーが思いきり遊ぶには十分な広さだ。遊具を頂上まで登ると松山市街地や四国の山々を眺めることもできる。第三駐車場近くにある管理棟のエレベーターを使えばすぐに頂上まで行けるので、気軽に足を運ぶことができるのもうれしいポイントだ。時間に余裕がある場合は第二駐車場から「ちびっこ広場」「展望塔」を登り「さくらの丘」へ抜ける別コースも。

休日にはレジャーシートを敷いて楽しむ人も多く見られる

5-6月にかけてはアジサイやツツジが見頃を迎える

珍しい4階建ての巨大な遊具がある「坊ちゃん夢ランド」

松山市内を眼下に見渡せる360度の情景を楽しもう

「さくらの丘」から遊具や景色を楽しみながら10分ほど歩くと「展望広場」へ到着する。松山総合公園のシンボルでもある展望塔は、松山市の姉妹都市でもあるドイツ・フライブルク市との友好関係からヨーロッパの城をイメージして造られた。頂上まで続く螺旋階段を上がると、建物の細部からも海外にいるような情緒ある風情を感じることができる。展望台からは松山市内、瀬戸内海の眺望が開け、高台から望む街並みは圧巻だ。また、展望広場中ほどにある「足形」も探してみよう。このポイントから塔全体を見ると2柱の円柱がきれいに重なり、5本に見える。これはバチカン市国の「サン・ピエトロ広場」と同じ造りで、全体の写真を撮る際はぜひ体験してみてほしい。

見下ろす松山市街地の景色は壮観だ

2つの塔を結ぶ回廊スペースからも美しい風景が

展望塔は螺旋階段でつながる3階建て