うすくち龍野醤油資料館
たつのの地で生まれたうすくち醤油の歴史を約2400点の資料から学ぶ
立派な建築の元本社で開館
龍野城の城下町に溶け込み、元ヒガシマル醤油本社であった社屋を利用している、全国初の醤油資料館。1580年(天正8)頃にうすくちを特色として始まった龍野醤油と、合併や社名改称を重ねたヒガシマルの歴史についてさかのぼることができる。レンガ造りのようなレトロで洋風な雰囲気も合わせもつ建物は国の登録有形文化財にも指定され、「兵庫県景観形成重要建造物」「地域活性化に役立つ近代化産業遺産」としても認定されている。資料館の向かいには江戸時代に建てられ、醤油蔵として使われていた建物もあるので、入館前に見てみよう。
龍野醤油の味を支える揖保川の水
館内に入ると、たつのの土地とうすくち醤油造りについて語る15分ほどの映像資料が見られるライブラリーがあり、フロアには醤油の桶として使用されていた木材をリメイクして作られたベンチも設置されている。当時使用されていた醤油醸造用具を保存、復元し展示がされていて、奥に入っていくと井戸や地釜のある原料処理場、麦炒場がある。井戸から引いていた揖保川の水は、全国的にも珍しい鉄分の少ない軟水で、この良質な水こそが香り高いうすくち醤油を造るうえで必須だったという。
醸造の工程を時代の道具とともにたどる
館内をさらに奥へ入っていくと、実際に使用されていた用具が展示されていて、なかには、先人たちの知恵により、醤油造りに特化した形に変化していく用具もあったという。ほかにも、醤油成分の研究や味の調整を図る試験室、醤油麹を作る麹室(こうじむろ)、麹と塩水を混ぜて発酵熟成しもろみを作っていた大きな樽の仕込み蔵、熟成した諸味を絞る圧搾場と、醤油を造る順序を追いながら見学できる。それぞれの場所には創業当時の用具から現在の機械を使ったものもあるので、その変化も見ることができる。帰りには、ヒガシマル製品が並ぶショップにも立ち寄って、珍しい商品もチェックしてみよう。
スポット詳細
- 住所
- 兵庫県たつの市龍野町大手54-1 地図
- エリア
- 播磨(姫路・龍野・赤穂)エリア
- 電話番号
- 0791634573
- 時間
- 9:00-17:00
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)
- 料金
- [入館料]10円(たつの市立歴史文化資料館・霞城館・矢野勘治記念館との共通券300円)
- 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 安いうすくち龍野醤油資料館
- 入場料がとても安いのですが、中身は充実していました。展示物が充実してますが、建物自体も良い感じの場所でした。
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- ふるさとガイド
- 館長さんが堅苦しくて観光客に難し過ぎる話し面白くない!話し方工夫されたら勉強しに来てるのではなく楽しみに来てるのだから!
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- ヒガシマル醤油旧本社社屋を改装した龍野醤油の歴史が学べる資料館
- 龍野醤油協同組合の資料を展示する博物館として、日本初のしょうゆ博物館です。建物は旧本社社屋と古い仕込み蔵を改装したもので、有形文化財に指定されています。展示も昔の製造方法にそって、井戸水、原料、麦炒、麴室、仕込蔵、圧搾場、そして、帳場などが一連の現品展示されています。入って直ぐのライブラリースペースに、この製造プロセスの竹細工で精巧に再現されており、こちらも現品に勝るとも劣らない素晴らしい展示でし...
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