龍王峡

渓谷

自然の神秘が生んだ芸術! 岩壁と渓流が織りなす絶景を堪能

およそ2200年前、海底火山の活動で噴出した溶岩が鬼怒川によって浸食され形成されたといわれる峡谷。龍王峡自然探究路という遊歩道が整備されており、気軽にハイキングを楽しめる。ここでは龍王峡駅から景観のハイライトである「むささび橋」までのコースをご紹介。

虹見の橋からの眺め。左手に見えるのが虹見の滝} 虹見の橋からの眺め。左手に見えるのが虹見の滝

龍王峡駅駐車場からハイキングスタート

鬼怒川の流れによって形成された、自然の芸術ともいうべき大迫力の峡谷・龍王峡。鬼怒川温泉からさらに北方の川治温泉の間、約3kmにわたり、目を見張るような造形美が広がっている。野岩鉄道会津鬼怒川線龍王峡駅が龍王峡自然探究路の起点(終点)となっており、ハイカー向けの駐車場も完備。周辺には飲食店や売店も軒を連ねている。
龍王峡自然探究路上のなかでもハイライトとされるのが、龍王峡駅から約1km先にあるむささび橋からの眺め。時間にして徒歩約40分で、起伏も激しくないので無理なく歩ける。ハイキングビギナーにもやさしいコースだ。

気持ち良く歩ける龍王峡自然探究路} 気持ち良く歩ける龍王峡自然探究路

龍王峡という名の由来は、岩壁と清流が織りなすこの光景を龍がのたうつ姿に見立てたことから。1950年(昭和25)に命名され、以来この辺りで随一の景勝地として知られるようになった。龍王峡は、流紋岩主体の「白龍峡」と緑色凝灰岩主体の「青龍峡」、安山岩主体の「紫龍峡」という3つのエリアに分類されている。火山岩の種類によって岩石の色が異なるためで、むささび橋までは白龍峡のエリアに該当する。岩の変化も楽しむならその先へのハイキングにも挑戦しよう。

徒歩5分でいきなり絶景、虹見の橋

龍王峡自然探究路を歩き始めてすぐに、虹見の橋という絶景ポイントがある。よく確認しないと「ここがむささび橋では?」と早とちりしてしまうほど、すばらしい景観。かたわらには美しく流れ落ちる「虹見の滝」があり、その上には「五龍王神社」が鎮座。虹見の滝は落差が大きく、晴れた日には水しぶきに虹が架かることからその名がついた。岩壁とその地に根差す松などの木々、エメラルドグリーンの清流と虹の架かる橋。ともすればここで満足してしまうほどの、絵に描いたような風景だ。
むささび橋につながる遊歩道は、虹見の橋の手前と渡った先との両方にある。案内看板のある手前側のほうが歩きやすく距離も短いので、ビギナーは手前側がおすすめ。間違えないように気をつけて。

高龍命(たかおのみこと)を主祭神として祀る五龍王神社と虹見の滝} 高龍命(たかおのみこと)を主祭神として祀る五龍王神社と虹見の滝

案内看板の差す方向に細い道があり、むささび橋へつながる最短ルートとなっている} 案内看板の差す方向に細い道があり、むささび橋へつながる最短ルートとなっている

変化に富む自然の造形に見惚れる

日陰が多いため、夏場でも涼しく感じられる龍王峡自然探究路。ハイキングに最適な環境で、さまざまな種類の木々が紅葉する10月下旬-11月上旬はとりわけ美しい。春は栃木県県花のヤシオツツジが咲き、山桜とともにピンクや白のきれいな花を咲かせる。植物だけでなくヤマセミやカワセミなどの野鳥も観察できる。
むささび橋に到着すると、また景色が一変する。下流側は白龍峡、上流側は青龍峡に分類されていることからもわかるとおり、岩の種類が異なるからだ。眼下に広がる光景はまさに息をのむほど圧倒的。変化に富んだ峡谷美に心満たされるハイキング、ぜひ楽しんで。

"むささび橋。右手に小滝があり、樹木の生えていない""岩の原""が広がる"} "むささび橋。右手に小滝があり、樹木の生えていない""岩の原""が広がる"

むささび橋から上流側の景色} むささび橋から上流側の景色

むささび橋から下流側の景色} むささび橋から下流側の景色

スポット詳細

住所
栃木県日光市藤原1357 map map 地図
電話番号
0288764111
駐車場
あり
クレジットカード
不可

情報提供: ナビタイムジャパン

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map map 地図

最寄り

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