奄美大島紬村
奄美が世界に誇る伝統織物について深く学ぶ
繊細な美しさで「世界三大織物」に数えられる大島紬
織る前に糸を染める先染めを行い、手織りの平織りで、絣合わせをして織り上げる大島紬。30以上もの工程を経て生み出されるこの生地は、1つ作り上げるのに半年から1年もの時間を要する。美しい図柄と優雅な光沢、しなやかな肌触り、軽やかな着心地が魅力なうえ、150年から200年着られる丈夫な織物といわれ、親から子へ世代を超えて愛用されることも少なくない。そんな大島紬は、フランスの「ゴブラン織」、イランの「ペルシャ絨毯」と並び「世界三大織物」に数えられる。
手間と時間をかけてていねいに織り上げられる
大島紬村は、約5万平方メートルある広大な亜熱帯植物庭園に大島紬の製造工場や体験工房、ショップなどが点在する大規模な施設。入館したら、まずは見学を申し出て敷地内をガイドに案内してもらおう。
絹糸に絞りを入れる重要な作業である締機(しめばた)の工程や、シャリンバイという奄美エリアに生息する植物の煎汁液と鉄分を含む泥土でこげ茶色に発色させる染めの工程、細かい点と点をあわせて織り上げる機織の工程などを間近で見学。とても手のかかる織物だとは知っていても、聞くと見るとでは大違い。その手間暇と緻密さには驚かされるばかりだ。
泥田の中へ入るのが楽しい泥染め体験
さらに理解を深めたければ、ぜひ泥染め体験にチャレンジ!ハンカチやTシャツ、暖簾などの素材に綿糸やゴムなどを使って絞りを施し、泥田の中へ入って絞り染めを体験できる。泥染め職人がていねいに指導してくれるので初心者でも大丈夫。各工程を経て美しい色に染め上がり、布を広げて柄が現れる瞬間は感動モノだ。体験コースは所要1時間半から2時間。1日4回の開催で当日参加も可能だが、定員があるので予約しておくと確実だ。
お気に入りの一品を見つけよう
ひととおり見学・体験が済んだらショップに立ち寄るのも忘れずに。帽子やバッグ、ストールなどは値段も手頃で日常のファッションにも取り入れやすそう。雑貨や小物などのオリジナルグッズはお土産に最適だ。また、ショップの奥にあるサロンでは最高級大島紬の販売も。高価な反物や洋服が並ぶが、島外よりもかなり安く購入できるとあって、買い物を目当てに訪れる人も少なくないのだとか。
スポット詳細
- 住所
- 鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1945 地図
- エリア
- 奄美・沖永良部エリア
- 電話番号
- 0997623100
- 時間
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9:00-17:00
※時短営業あり - 休業日
- 12/31、1/1
- 料金
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【入場料】
[高校生以上]550円
[小中学生]220円
※税込み - 駐車場
- あり(20台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、QUICPay、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、d払い)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 大島紬、高価なのも納得です。
- 大島紬の事が良く理解出来る施設です。大島紬は生地を染色するので無く、糸自体を染色して色々に染色された絹糸を織り込んで大島紬を作って行くとか。その工程は、最初から製織り製品になるまで41の沢山の工程をへて出来あがるとか-そりや高価なのも納得です。その工程に沿って女性の係員の方が丁寧に説明して頂けます。製織りの工程で、機織しているお婆さんと話をしたところ、40数年此の仕事をしているとか。一番の苦労は...
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- おすすめはティディベア。思っていた印象をいい方に裏切る素晴らしい施設でした。
- 大島紬の販売がメインの商業施設なのだろうと思っていましたが、いい意味で裏切られました。入場すると係員の方が園内を説明してくれましたが、広大な植物園の様な庭園が広がります。植物についても説明してくれました。その先に染色の工房があり、糸の染め方から泥染めの流れを理解することが出来ます。その奥に織るの工房があり、そのち密さとクオリティの高さと作業の大変さを理解できます。なるほどこれだけの作業を繰り返すの...
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- 工房見学
- 大島紬の生産工房を見学施設にした場所で染めと織の両方を見学できます。似たような施設は島内に多くありそうですが、ここは悪く無いと思います。反物や完成品は相応の値段がしますので、買いたいならある程度覚悟していくと良いでしょう。個人的には大島紬のシャツ(14万円)が欲しくなりました。
TripAdvisorクチコミ評価
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