佐多岬灯台
本土最南端にある、日本最古の灯台のひとつ
日本灯台の父が設計した灯台
鹿児島県大隅半島の先端、佐多岬からさらに50m先の大輪島に建つ灯台。設計は日本灯台の父と呼ばれるイギリス人、リチャード・ヘンリー・ブラントンで、1871年(明治4)から点灯を開始した「日本最古の灯台」のひとつだ。1945年(昭和20)の空爆により破壊されたため、現在は1950年(昭和25)に再建された2代目。佐多岬灯台のある佐多岬周辺は霧島錦江湾(きりしまきんこうわん)国立公園に含まれ、佐多岬灯台を一望できる「佐多岬展望台」までの道は、さまざまな観光スポットがある散策コースとなっている。なお、灯台のある場所まで行くことはできず、外から眺めるのみとなっている。
佐多岬展望台から絶景を眺める
佐多岬灯台は「佐多岬展望台」から眺めることができる。コバルトブルーの海と白亜の灯台のコントラストは絶景のひと言。しばし時間を忘れて見入ってしまうだろう。天気が良ければ、薩摩半島のシンボルで薩摩富士とも呼ばれる「開聞岳(かいもんだけ)」や、縄文杉で有名な「屋久島」、鉄砲伝来の地として知られる「種子島」など、鹿児島が誇るスポットを眺望することができる。佐多岬展望台から見る景色はきっと心に残るはずだ。
かつて灯台守が暮らした官舎跡
佐多岬展望台の少し先にある「灯台守広場」には、佐多岬の歴史を物語る建物がある。それが「佐多岬灯台守(とうだいもり)の官舎跡地」だ。灯台守とは灯台を維持・管理する人のこと。佐多岬灯台守の官舎跡地は、佐多岬灯台を守っていた灯台守たちが暮らしていた場所だ。残念ながら現在は家屋の石垣が残っているだけだが、文化的、歴史的にも貴重な遺構だ。当時、大輪島にある佐多岬灯台へは、ゴンドラで往来していたそう。ここに来たら、雨の日も風の日もゴンドラに乗り、灯台を守ってきた人々の暮らしに思いを馳せてみよう。
御崎神社にも足を向けよう
佐多岬展望台へ向かう途中(もしくは帰りがけに)に立ち寄っておきたいのが、縁結びのパワースポット「御崎神社(みさきじんじゃ)」だ。708年(和銅元)創立の歴史ある神社で、現在は縁結びにご利益があるといわれ、多くのカップルが訪れることでも有名だ。御崎神社の鳥居の前や参道、境内には巨大なガジュマルの木やソテツがそびえ立ち、どことなく南国の雰囲気が漂っている。また毎年2月には、春の訪れを告げる祭りとして知られる「御崎祭り」が行われる。御神体を担いで約40kmを巡幸する姿は、圧巻のひと言だ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン