創吉

工房

伝統の江戸切子グラスの作成を体験できる

レストラン・バー業界ではグラス専門店として知られている創吉。グラスの販売に加え、江戸切子の作成体験のできる教室としても知られていて、初心者でも気軽にオリジナルの切子グラスの制作を体験することができる。

下書きに沿って慎重に柄を彫り込んでいく。コツをつかむまでは緊張の連続だ} 下書きに沿って慎重に柄を彫り込んでいく。コツをつかむまでは緊張の連続だ

約1000種類のグラスがそろうプロ向けのショップ

浅草駅から徒歩すぐの場所にある創吉。店舗は隅田川に並行する路地に立つビルにあり、扉の窓ガラス越しに、グラスがずらりと並んでいる棚を見ることができる。店内には伝統的な日本・世界各国の有名メーカーのグラス、江戸切子、作家物などの創吉オリジナルのグラスが販売されている。浅草といえば、エリア西側に調理器具などの問屋街で知られるかっぱ橋道具街があるが、創吉なら1店舗で商品を見比べながら購入できる便利さもあり、業界からの注文も多いそうだ。

ショップは地下鉄の浅草駅から徒歩30秒のところにある。2階が体験教室になっている} ショップは地下鉄の浅草駅から徒歩30秒のところにある。2階が体験教室になっている

棚、足元には商品がずらりと並ぶ店内。カクテル用のシェーカーなどバー用品も販売} 棚、足元には商品がずらりと並ぶ店内。カクテル用のシェーカーなどバー用品も販売

江戸庶民が日常使っていた江戸切子

「切子」とはカットグラスのことで、江戸切子とは「江戸」で作られていたカットグラスを指す。薄い透明なグラスに細工を施したシンプルなもので、もともとは庶民が日常使っていたものだ。切子というと「江戸切子」のほかに「薩摩切子」が有名だが、江戸切子が庶民のものであったのに対し、薩摩切子は幕府への献上品として作られたもの。そのため、美しくカラフルに装飾され、商品としては高額で、割れにくいどっしりしたものが作られていったという。一方、江戸切子もブランディング化にあたり、ギフトとして高額化させるため、ガラスに赤や群青といった色を入れるようになり、現在のようなスタイルができあがっていった。カット模様は繊細で、線の細かいカットを交差させた「菊つなぎ紋」、竹籠の八角模様を連続させた「八角籠目」、円の円周を4分の1ずつ重ねてつなぎあわせた「七宝紋」、地面に降るあられを図案化した「あられ紋」など、伝統的な文様が施されている。そのほか、製作者の個性が出やすい自然物を模した「花切子」などの文様もある。

伝統的な模様や自然物を模した模様がデザインされた江戸切子のグラス} 伝統的な模様や自然物を模した模様がデザインされた江戸切子のグラス

初心者でも気軽に楽しめる切子体験教室

創吉では、約10年前から江戸切子の体験教室を行っている(1人3630円~)。当初はグラスマニアなどが中心だったが、切子に興味のある人たちが体験教室を利用することも多くなってきたという。体験時間は約1時間30分。講師が手順をていねいに教えてくれるので、グラスカットの未経験や制作の初心者でも気兼ねなく参加できる。最初に色、形、大きさなどさまざまなグラスがあるので、好きなグラスを1つ選ぶ。次は練習用グラスで模様のカットの練習をする。講師が機械の使い方、基本的なカットの仕方など、ポイントを教えてくれるので、実演見本を見ながら実際に練習用グラスに描かれた基本的な模様をカットしていく。研磨機に対してどのようにグラスを置くとよいか、動かし方目線、力の入れ方など、ポイントを一つひとつつかんで実践してみよう。

体験教室のテーブルにはデザイン用のペン、見本のグラスがいくつも並んでいる} 体験教室のテーブルにはデザイン用のペン、見本のグラスがいくつも並んでいる

オリジナルの江戸切子グラス作成に挑戦

練習が終わったら、どんな模様にしたいか、サンプルのグラスを見ながらデザインを決めていく。グラスの底と側面のデザインが決まったら、ペンでデザインを下書きし、それに沿ってグラスに模様を彫り込んでいく。下書きは型を使用したり、講師が割り出したりしてくれるので、容易にできる。また、研磨機にかける力加減も、力のかけ方、グラスの動かし方などのコツをつかめば、作業がだんだん楽しくなってくる。もちろん、わからないところや迷ったところは講師に聞きながら進めていけるのもポイントだ。柄の彫り込みが終了したら、下書きのペンをふきとって、オリジナルの江戸切子グラスの完成だ。最後に完成作品を撮影ブースで写真に残すこともできる。彫り方がうまくいかなかった部分もあったが、できあがりをみると、「初めてにしては……」と満足感もひとしお。ふだん使いで末永く使いたいと思えるグラスになりそうだ。

サンプルのなかで気に入った模様があればまねてもいいし、いろいろ組み合わせてもいい} サンプルのなかで気に入った模様があればまねてもいいし、いろいろ組み合わせてもいい

下書きのペンをふき取ると、初めてでもそれらしく見えるのがうれしい} 下書きのペンをふき取ると、初めてでもそれらしく見えるのがうれしい

切子体験教室で制作した切子グラスは専用箱に入れて持ち帰ることができる} 切子体験教室で制作した切子グラスは専用箱に入れて持ち帰ることができる

スポット詳細

更新日:2024.04.24

住所
東京都台東区雷門2-1-14 map map 地図
エリア
浅草エリア
電話番号
0368028948
時間
9:00-18:00
休業日
年末年始
料金
[体験料]3,630円
駐車場
なし
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり

情報提供: ナビタイムジャパン

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map map 地図

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