東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)

植物園

歴史ある植物や建築物が残る日本最古の植物園

徳川幕府が設けた「小石川御薬園」を前身にもつ、東京大学の教育実習施設。「ニュートンのリンゴ」「メンデルのブドウ」など貴重な植物が保存される園内は、うっそうとした木々に囲まれた都心のオアシスにもなっている。

日本庭園は5代将軍・綱吉が幼少の頃に暮らした白山御殿に由来する 日本庭園は5代将軍・綱吉が幼少の頃に暮らした白山御殿に由来する

絶滅危惧種など約1500種の植物を保存・研究

正式名称は「国立大学法人東京大学大学院理学系研究科附属植物園」。植物学の研究・教育を目的とした東京大学の教育実習施設だが、豊富な植物と四季折々の景色を鑑賞するため、散策を楽しむ人、カメラ片手の植物愛好家、自由研究の小中学生など、老若男女が訪れている。今から300年以上前の1684年(貞保元)、徳川幕府がこの場所に設けた「小石川御薬園」に源を発し、日本最古であるとともに世界でも有数の歴史をもつ植物園のひとつだ。園内の面積は16万平方メートルを超え、台地、傾斜地、低地、泉水地など変化に富んだ地形を生かし、4000種類以上の植物を収集し展示する。日本だけでなく、朝鮮、中国を含む東アジアに分布するものが中心で、温室では熱帯・亜熱帯の植物も見ることができる。長い歴史を物語る由緒ある植物や「小石川養生所の井戸」などの遺構、都心とは思えないほどの巨木も残る園内は2012年(平成24)、国の史跡および名勝に指定されている。

初夏の新緑、秋の紅葉も楽しみな園内の並木道 初夏の新緑、秋の紅葉も楽しみな園内の並木道

由緒ある植物の歴史に興味津々

広い園内は散策するだけでも気持ち良く癒やされるが、それぞれの植物の由来を知ればさらに楽しめる。たとえば、「ニュートンのリンゴ」は、リンゴの木から実が落ちるのを見て万有引力を発見したとのエピソードが残る、ニュートンの生家から接ぎ木によって分譲されたもの。秋には実を付けるという。その隣にあるのが、遺伝学の基礎を築いたメンデルが実験に用いたブドウから株を譲り受けた「メンデルのブドウ」だ。

「ニュートンのリンゴ」の株は1964年(昭和39)にイギリスから贈られた 「ニュートンのリンゴ」の株は1964年(昭和39)にイギリスから贈られた

園内のほぼ中央にある大イチョウの樹齢は約300年。この木を研究材料に1896(明治29)、植物学教室の助手だった平瀬作五郎が種子植物のイチョウにも精子が存在することを発見し、生物学史上の偉業といわれた。時代劇やドラマにたびたび登場する「小石川養生所の井戸」は1722年(享保7)、8代将軍・宗吉の命によりに設立された無料の医療施設で使われていたものだ。

世界的発見の研究材料となった大イチョウの幹回りは約4.9m 世界的発見の研究材料となった大イチョウの幹回りは約4.9m

関東大震災のときには飲料水として使われた「小石川養生所の井戸」 関東大震災のときには飲料水として使われた「小石川養生所の井戸」

熱帯植物から高山植物まで観察できる公開温室

ガラス張りのモダンな外観が目をひく公開温室は、2019年(令和元)5月に完成した比較的新しい施設。熱帯・亜熱帯に生息する植物を中心に約2000種類を、地域や生育環境に分けて展示している。小笠原諸島の植物、ラン科の植物とともに興味深いのは、冷温室の高山植物。ここに来れば、山に登らなくても観賞できるというわけだ。開花状況をウェブサイトで公開しているので、チェックしてから訪れるといいだろう。温室前の広場には、明治期のレトロな姿をとどめた噴水池や、旧温室を温めるために使われていたレンガ造りのボイラー室の遺構がある。また、約70万種類の植物標本を保管するのが本館。一般の立ち入りはできないが、外観からもその歴史が感じられる。日本庭園の奥に立つ赤壁が美しい建物は、「旧東京医学校本館」。1876年(明治9)に建てられ、東大本郷キャンパスより移築された。東京大学に関係する建造物では現存する最古のもので、重要文化財に登録されている。

高山植物をはじめ、冷温帯の植物約400種類を展示する冷温室 高山植物をはじめ、冷温帯の植物約400種類を展示する冷温室

「東京大学総合研究博物館小石川分館」として使われている「旧東京医学校本館」(一般公開は休止中) 「東京大学総合研究博物館小石川分館」として使われている「旧東京医学校本館」(一般公開は休止中)

スポット詳細

住所
東京都文京区白山3-7-1
電話番号
0338140138
時間
9:00-16:30(入園16:00まで)
休業日
月(祝の場合は翌日、月から連休の場合は最後の祝日の翌日が休園日)
料金
【入園料】
[大人(高校生以上)]500円
[小人(小中学生)]150円
[6歳未満]無料
※5/4(みどりの日)は無料
駐車場

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 障害者手帳使えない
    1.0 投稿日:2020.12.08
    仕事で障害者と来館予定でした。インターネットや入場口の料金説明に障害者割引の記載がない。受付の職員さんに聞いても冷たい態度。障害者手帳割引が使えないことを把握してなかったことはこちらも悪いかもしれなかったが、、、丁寧な説明がなくて残念だった。
  • 彼岸花が綺麗
    4.0 投稿日:2020.10.04
    彼岸花の隠れた名所だと聞いて訪れてみました。入り口近くに彼岸花の群生地がありましたが10月上旬だとちょっと時期が遅かったようで色も少しくすんでいました。本館の近くにはまだ綺麗に咲いている彼岸花があり、白い彼岸花も植えられていました。園内はとても東京とは思えないような森林で、奥の方に行くと鬱蒼としています。日本庭園のあたりには芝生が整備されており、くつろいでいる親子連れが沢山いました。桜や...
  • 日本が誇る植物園
    4.0 投稿日:2020.01.09
    [高評価したい点]・約16万㎡の広大な植物園。四季を通して様々な植物を鑑賞することができる。・子供たちの遊び場の姿ともなっており、近所の幼稚園児が遊びに来ていました。・日によってですが、植物園でできた果実をプレゼントしていることも有。(私はカリンをもらいました。)・入場料は大人1人400円。半日いても飽きないくらいでこの値段は高CPだと考える。[低評価したい点]・無し

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