東京復活大聖堂 (ニコライ堂)

教会

緑青のドーム屋根が美しい日本最大のビザンチン式建造物

日本で最初に建築されたビザンチン様式の教会は、昭和歌謡に歌われ、小説にも登場する神田・御茶ノ水界隈のシンボル。青緑色のドーム屋根と白壁のコントラストが美しく、国の重要文化財に指定されている。

日本には数少ない本格的なビザンチン様式の建造物 日本には数少ない本格的なビザンチン様式の建造物

ロシア人大主教の指導により建築

JR中央線・御茶ノ水駅の聖橋口から徒歩2-3分。本郷通りの坂を下りながら石垣を見上げると、特徴的なドーム型の屋根が見えてくる。通称である「ニコライ堂」は、日本に正教会の教えをもたらしたロシア人ニコライ・カサートキン大主教に由来する。1872年(明治5)、最初の伝道地だった函館から上京したニコライは神田駿河台にあるこの土地を購入し、伝道の新たな拠点とし聖堂建築の指揮を執った。原設計はロシア工科大学教授で、建築家のミハイル・シチュールポフが担当、実施設計は政府お抱えの建築家として来日していた、イギリス人建築家のジョサイア・コンドルが手がけた。シチューポフの原設計は、コンドルにより周囲と調和する形に加筆され、1884年(明治17)に着工。清水組(現在の清水建設)が施工を請け負い、1891年(明治21)、7年の歳月をかけて完成した。ちなみにコンドルは、「日本銀行本店本館」や「中央停車場(現在の東京駅)」を設計した辰野金吾を育てた人物として知られている。

ドーム型の屋根と、石造りの小さな窓が特徴 ドーム型の屋根と、石造りの小さな窓が特徴

関東大震災から復興し、貴重な国の重要文化財に

正教会の威信と、当時の日本の建築技術を駆使して完成したニコライ堂だが、1923年(大正12)に発生した関東大震災により鐘楼とドームが崩壊。火災に見舞われ、土台とレンガ壁のみが残された。しかし、1929年(昭和4)に再建されたのちは第二次世界大戦の戦火を逃れ、1962年(昭和37)には国の重要文化財に指定されている。国内の重要文化財はほとんどが木造であり、石造建築としてはこのニコライ堂が最も古い。ヨーロッパでも数少なくなった本格的なビザンチン様式の教会は、関東大震災後の修復や、その後の修繕により変更された部分もあるが、装飾や窓周りには建築当時の意匠が忠実に再現されているという。緑青に覆われたドーム屋根と小さな窓は、堅牢さを感じさせながらも細かい部分の装飾が緻密。じっと見つめていると、正教会の故郷である異国の地を旅する気分に浸れそうだ。

正教会で用いられる八端(はったん)十字架が掲げられたゲート 正教会で用いられる八端(はったん)十字架が掲げられたゲート

聖堂の建物の脇にも八端十字架が置かれている 聖堂の建物の脇にも八端十字架が置かれている

ニコライ堂の見どころをチェックする

聖堂の高さは約35mあり、青銅の本堂と鐘楼の上に十字架が輝く。八角形の鐘楼にドームを載せた形はコンドルの発案で、日本人の職人が施工しやすいよう尺貫法を用いて図面を起こしたといわれる。内部のシャンデリアは、明治時代のものの複製。イコノスタス(イコンの壁)に施された金箔が、美しい輝きを放つ(現在は内部見学を休止中)。礼拝が行われる毎週日曜の午前10時に鳴らされる鐘は、『東京ラプソディ』『ニコライの鐘』といった昭和の歌謡曲にも登場。その音に耳を傾けながら、周辺を散策するのもいいだろう。神田川に架かる聖橋を渡った対岸には「湯島聖堂」があるので、合わせて訪れてみたい。

ハリストス(キリスト)のフレスコ画が描かれた聖堂入り口 ハリストス(キリスト)のフレスコ画が描かれた聖堂入り口

周りをビルに囲まれた現在も、界隈のシンボルとして存在感を放つ 周りをビルに囲まれた現在も、界隈のシンボルとして存在感を放つ

スポット詳細

住所
東京都千代田区神田駿河台4-1-3
電話番号
0332956879
時間
[夏期]13:00-16:00
[冬期]13:00-15:30
休業日
月、年末年始
料金
[拝観献金]高校生以上300円、中学生100円、小学生以下無料
駐車場
なし
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
0-30分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • かつての神田のランドマーク
    3.0 投稿日:2021.04.25
    通称であるニコライ堂の名前とドームを持つビザンチン様式の建築からよく誤解されているが「ロシア正教会」ではなく、あくまでも正教会の大聖堂。あえて正確に言えば「日本正教会」の首座聖堂です。現在はビルの谷間にひっそりと(しかし並々ならぬ威厳をもって)建っていますが、竣工当時は駿河台の高台に威容を誇っており、昭和4年のヒットジャズ歌謡である「神田小唄」にも歌われるなど、当時においては神田のランドマーク...
  • 外観だけでも優雅
    4.0 投稿日:2021.04.16
    敷地内に入れ無くても、ニコライ堂(東京復活大聖堂)の1891年からの威厳は感じ取れた。前を歩くだけでも、価値あり。。
  • 堂内が素敵でした
    5.0 投稿日:2020.03.13
    ニコライ堂で通っていますが、正式には東京復活大聖堂と言います。設計はロシア工科大学のシチュールポフ教授。明治17年3月に起工し、24年2月に完成。日本最大のビザンチン式建造物という事もあり、少しキリスト教の教会とは違った雰囲気です。見学できるのは手前の部屋のみで、奥のステンドグラスや祭壇、装飾などは遠くから見るのみですが、聖堂内のステンドグラスやイコンが思っていた以上に素敵で、目を見張るものがあり...

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