日原鍾乳洞

洞窟

関東最大級の鍾乳洞で自然の神秘を体験する

東京の最北西部、奥多摩町(おくたままち)日原にあり、都の天然記念物に指定されている。洞窟内の気温は年間を通して約11℃と、夏でも涼しく冬は暖か。特に夏は涼を求める観光客で賑わう。

ライトアップされた洞内は写真映えスポットとしても人気がある} ライトアップされた洞内は写真映えスポットとしても人気がある

かつては山岳信仰の対象だった鍾乳洞

鍾乳洞の入り口は小川谷の渓流を渡ったところにあり、洞内を一周すると40分-1時間ほどかかる。ひんやりと薄暗い通路を進んで行くと、弘法大師が修行に使ったともいわれる「弘法大師学問所」と名づけられた空洞がある。その昔、日原鍾乳洞は「一石山の御岩屋」と呼ばれ、鎌倉時代からは修験道の聖地となるなど、自然崇拝の信仰を集める特別な場所だった。そのため「十二薬師」や「白衣観音」など、鍾乳石を仏に見立てた当時の名残は、今も洞内各所で見られる。「弘法大師学問所」の脇には「水琴窟(すいきんくつ)」が設置されている。耳を澄ませ、水滴が奏でる美しい音色にしばし浸ってみよう。

天井が低いところもあるので、頭をぶつけないよう気をつけて進もう} 天井が低いところもあるので、頭をぶつけないよう気をつけて進もう

神秘的な空間が広がる「死出の山」へ

さらに奥へと進み「地獄谷」へと下る。この世とあの世を分ける「三途の川」を渡り、階段を上ると、突如として広い空間が現れる。「死出の山」と呼ばれる、鍾乳洞のハイライトだ。まるで岩の宮殿のような壮大な光景に圧倒される。山のいただきには石積みに囲まれて「縁結び観音」が鎮座しており、ご利益を求めて熱心にお参りする人も多い。この先の小さな洞窟に「十二薬師」がある。かつては天井から12本の鍾乳石が垂れ下がっていたが、明治時代に折られてしまい、今は見学者の無事を祈り十二薬師が祀られている。

カラフルにライトアップされ、幻想的な雰囲気の「死出の山」} カラフルにライトアップされ、幻想的な雰囲気の「死出の山」

パワースポットとしても人気の「縁結び観音」と「さいの河原」} パワースポットとしても人気の「縁結び観音」と「さいの河原」

悠久の時が生んだ自然美に出合える「新洞」

洞内の全長約1.3kmに及ぶ通路は、今まで見てきた「旧洞」と、1962年(昭和37)に奇跡的に手つかずのまま発見された「新洞」で構成されている。帰りは「松前口」から新洞に入ろう。ただし、傾斜が急な階段を上り下りするので、体力に自信がない人や小さな子ども連れは来た道を戻ったほうがよい。

まるで立体迷路のような新洞では、スリリングな体験ができる} まるで立体迷路のような新洞では、スリリングな体験ができる

新洞では鍾乳石が織りなす、神秘的な光景に出合える。1cm伸びるのに、天井から下がるつらら石は約70年、床に積もる石筍は130年もの年月を要するという。仏像のように並び立つ石筍のなかでもひときわ大きな「白衣観音」、約2m50cmにも伸びた「金剛杖」など、数十万年以上かけて生み出された自然の造形美には思わず感嘆してしまう。

つらら石や石筍は保護のためフェンス越しに見学する} つらら石や石筍は保護のためフェンス越しに見学する

鍾乳洞を訪れる際のアクセスと注意事項

日原鍾乳洞へはJR青梅線の終点、奥多摩駅からバスを利用する。鍾乳洞行き(35分)で下車後、徒歩3分。土曜、休日、8月は東日原止まり(30分)で徒歩25分。車なら青梅街道(国道411号)の日原街道入り口交差点を右折して約10km。対向車とすれ違うのが難しい狭い山道が続くので注意したい。混雑時(ゴールデンウィーク、8月の週末やお盆休みなど)は駐車場待ちの渋滞ができることもある。洞窟内は整備されて歩きやすいが、水で濡れた階段もあるので、スニーカーなど滑りにくい靴がおすすめ。また雨の日や大雨の直後は、天井から水滴が落ちてくるため、フードの付いたレインウェアがあると便利だ。

駐車場から階段を下りると、入場券売り場と洞窟の入り口がある} 駐車場から階段を下りると、入場券売り場と洞窟の入り口がある

スポット詳細

住所
東京都西多摩郡奥多摩町日原1052 map map 地図
電話番号
0428838491
時間
[4/1-11/30]9:00-17:00
[12/1-3/31]9:00-16:30
休業日
12/30-1/3
料金
【入場料】
[大人(高校生含む)]900円
[中学生]700円
[小学生]600円
駐車場
あり(80台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 道狭くて遠い
    2.0 投稿日 : 2021.10.09
    行くまでの道が狭く対向車とすれ違えない場所が多い。距離も奥多摩駅から10km以上続くので大変。近くにはばいてがあるだけで他は何も無く、駐車場も全部で30台分くらい。
  • ここが東京?
    5.0 投稿日 : 2021.02.23
    ここが東京か!?と思うほどの場所。日原街道はとても道が狭くすれ違いが大半ですので安全運転必須です。鍾乳洞はライトアップされていました。また、水琴窟がとても風情がありました。
  • かなり冷える
    4.0 投稿日 : 2020.10.23
    充分冷えていて、寒い。大渋滞が発生、Uターンもできず。交通整理の人が要所要所にいるものの、渋滞で車内にいる身としてはなぜ微妙なところで長時間待たされるのかわからない、、という現象がよく発生する。

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アクセス

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