根津神社

神社

江戸時代の建造物がそのまま残る、文学作品にも登場する古社

およそ1900年前、日本武尊(やまとたけるのみこと)が創建したとされる古社。夏目漱石、森鴎外らの文学作品にも登場するほか、ツツジの名所としても有名。本殿、拝殿、唐門など7つの建造物が国の重要文化財に指定されている。

江戸時代に造られた楼門が現存しているのは都内でここだけ} 江戸時代に造られた楼門が現存しているのは都内でここだけ

震災や空襲を生き抜いた強運の神社

地元の人から「根津の権現さま」の愛称で親しまれている「根津神社」があるのは、東京メトロ千代田線千駄木駅と根津駅の中間辺り。室町時代、太田道灌により社殿が改建され、現在の社殿は5代将軍・徳川綱吉が世継ぎ(6代将軍・家宣)が定まったことを祝って奉建し、1706年(宝永3)に完成したもの。「天下普請」といわれた大造営であり、本殿、幣殿、拝殿、唐門、西門、透塀、楼門7棟すべてが当時の形のまま欠けずに残る。関東大震災、戦災をくぐり抜け、奇跡的に残った強運の神社なのだ。ツツジの名所でもあり、「つつじ祭り」が開催される4月下旬から5月上旬には100種3000株が見頃を迎える。また、毎年9月21日の例大祭は、神田祭や山王祭と並び「江戸三大祭」に数えられている。

地域の人の憩いの場にもなっている} 地域の人の憩いの場にもなっている

広々とした境内で明治時代の文豪もくつろいだ} 広々とした境内で明治時代の文豪もくつろいだ

権現造りの拝殿と本殿。江戸時代の神社建築としては最大の規模を誇る} 権現造りの拝殿と本殿。江戸時代の神社建築としては最大の規模を誇る

緑豊かな境内は文豪たちを癒やした場所

司馬遼太郎が「閑寂な境内・剛健な建築」と感嘆したという境内では、「権現造り」と呼ばれる壮麗な建築様式に圧倒される。本殿と拝殿を石の間でつないだ神社様式のひとつで、日光東照宮(東照大権現)をはじめとした徳川家ゆかりの神社で多く用いられたため、この名がついた。この辺りは東京大学から近く、夏目漱石、森鴎外をはじめとした明治の作家たちが住まいを構えた文豪ゆかりの地。文学作品にも「根津権現」の名でたびたび登場する。彼らが腰かけて作品の構想を練ったといわれているのが、平たいベンチのような形をした「文豪の石」だ。絵馬やおみくじに囲まれているのは、「願かけカヤの木」。神様の使いとされる白蛇が住み着いていたという伝説があり、多くの願いを叶えてくれるという。

4月末に見頃を迎えるツツジ苑は神橋から眺めるのがおすすめ} 4月末に見頃を迎えるツツジ苑は神橋から眺めるのがおすすめ

朱色の千本鳥居が並ぶ稲荷神社は人気の撮影スポット

広い境内には、「駒込稲荷神社」と「乙女稲荷神社」の2つの稲荷も祀られている。前者は家族のように寄り添う石のお狐様が愛らしく、後者は朱塗りの千本鳥居をくぐりながら、写真を撮るのが人気。舞台のようにも見える拝殿を池越しに見ると、いっそう美しい。鳥居は拝殿を中心に南北に通り抜けができるが、駒込稲荷神社がある北側からくぐると、パワーがアップするといわれている。谷根千散策のスポットに欠かせない神社の参拝には、比較的混雑が少ない平日の午前中がおすすめ。近くには鯛焼きの人気店や、大正時代に建てられた木造3階建ての串揚げ店などがある。また、下町情緒が残る「谷中銀座商店街」へは徒歩10分ほどなので、参拝の帰りに立ち寄ってみてはどうだろう。

乙女稲荷神社は縁結びの神様として人気がある} 乙女稲荷神社は縁結びの神様として人気がある

朱色の千本鳥居は、早朝の光が入る時間帯がより美しい} 朱色の千本鳥居は、早朝の光が入る時間帯がより美しい

スポット詳細

住所
東京都文京区根津1-28-9 map map 地図
電話番号
0338220753
時間
【唐門閉門時間】
[3-9月]18:00
[11-1月]17:00
[2、10月]17:30
※授与所は閉門30分前まで。
休業日
無休
料金
境内自由
駐車場
あり
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

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最寄り

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