ガンジー牧場

希少なガンジー牛と間近に触れ合える

濃厚でコクのあるミルクを生み出す「ガンジー種」

「九州の屋根」といわれるくじゅう連山を取り囲む「ぐるっとくじゅう周遊道路」。その途中、阿蘇山が展望できる「天空のプロムナード」を過ぎてしばらくすると、ロッジ風の建物が現れる。牧歌的な風景が広がるガンジー牧場の入り口だ。建物群の裏手に回ると、どこまでも続く牧草地に、牧場の名前の由来になったガンジー種の牛たちがのんびりと草を食べている。ガンジー種は、イギリスのガンジー島産の珍しい乳牛で、日本では数百頭しか飼育されていない。そのうち約150頭がここで大切に育てられている。搾乳量が少ないこともガンジー種のミルクが希少価値の高い理由だ。欧米では「ゴールデンミルク」と呼ばれて珍重されるミルクは、濃厚でコクのある味わいが特徴。栄養価も高く、ガンジー牧場では生産から製造加工、販売まで行っている。

高原の大自然に包まれる乗馬体験も人気

動物たちと触れ合える体験型ファーム

園内をのんびりまわりたいなら、場内周遊バス「かぶとむし号」に乗ろう。貴重なガンジー牛が暮らす牛舎に行くと、かわいい仔牛たちが出迎えてくれる。高原の風に吹かれて牧場をのんびり散歩しながら、牛たちとの触れ合いを楽しもう。「ふれあい牧場」では、放し飼いにされているウサギとヤギにエサやりをしてみよう。また、雄大な自然が広がる久住高原を背景に乗馬が楽しめる「ウェスタン・ポニー乗馬体験」(土・日曜、祝日のみ。冬期・雨天休業)にもぜひチャレンジしたい。

広大な敷地を誇るガンジー牧場を手軽にまわれる「かぶとむし号」は土・日曜、祝日のみの運行。冬期・雨天運休

ウサギたちの姿に心がなごむ「ふれあい牧場」

工場見学からドッグランまで多彩な牧場体験

牧場で搾りたてのゴールデンミルクを加工製造する酪農工場も見学できる。貴重なガンジー種の牛乳からどのように乳製品ができるのか、社会見学にもおすすめだ。完成した製品を購入したいなら、牧場内の「ガンジーハウス」を訪れよう。新鮮なゴールデンミルクをたっぷり使った名物のガンジーソフトクリームをはじめ、ヨーグルトやバター、ミルクジャムなど、多彩な乳製品が並んでいる。また、ガンジー牧場の一角には、ドッグランの「ワンちゃん休憩所」も用意されている。高原の自然に溶け込みながら、愛犬のリードをはずし心ゆくまで楽しめるとあって人気が高い。その隣にある「わんぱく広場」のシンボルは巨大なすべり台。遊具で遊んだり、芝生でのんびりと過ごしたり、家族連れでいつも賑わっている。

名物ソフトを求めて訪れる観光客も多い

新鮮な乳製品はお土産に大人気

ガンジー牛乳や地元食材を味わえるレストラン

「ガンジーレストラン」の2階には、バラエティー豊かな料理を楽しめるビュッフェスタイルのランチバイキングがある。ガンジー牛乳や牛肉のサイコロステーキ、オリジナルパンなど、牧場で作られた乳製品はもちろんのこと、地元の食材を使ったメニューがずらりと並ぶ。

緑に囲まれて楽しむ牧場レストラン

ガンジー牧場は入場料無料で心ゆくまで楽しめる高原ファームだ。国内屈指の酪農産地である久住高原を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみよう。