香椎宮
官幣大社の全国に16社ある勅祭社のひとつ
主祭神は仲哀天皇と神功皇后。ふたりの愛をつなぐ香椎宮
JR博多駅から鹿児島本線と香椎線を使い香椎神宮駅へ、そこから徒歩約4分の位置にある香椎宮。香椎宮から西に延びる参道は「勅使道」と称され、古くは神の道として、勅使参向や神幸式のときのみ使用されたという。この勅使道は海岸まで約1km続くクスノキの並木道となっている。ヤマトタケルの子であった仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)は、強く美しい神功皇后(じんぐうこうごう)と夫婦となり香椎で過ごしていたが、神の怒りに触れ亡くなってしまう。深く悲しんだ皇后は愛する夫のため祠を建てた。のちに愛する夫のそばにいたいと願う神功皇后の御宮も香椎の地に築いた。夫婦は再び一緒になり、この地は「香椎宮」と呼ばれるようになったという。現在は夫婦の宮として愛する人の幸せを祈願するスポットとして親しまれている。
樹齢約1800年、力強い生命力でパワースポットとしても有名
鳥居をくぐり、太鼓橋を渡ると絵馬殿、社務所、勅使館があり、その先にあるのが樹齢1800年を超える御神木の綾杉。凛としたたたずまいの巨木は、周囲の静けさと相まって荘厳な雰囲気を醸し出す。天皇亡きあとみずから国内を平定、さらには船団を率いて三韓御駐輦(さんかんごちゅうれん)の壮挙を果たし、三韓より帰還された神功皇后が剣・鉾・杖の3種の宝を埋め、鎧の袖に挿していた杉の枝を「永遠に本朝を鎮護すべし」と祈りを込めて植えられたものとされている。葉が綾のように交互に生えていることから「綾杉」といわれ、国家鎮護の象徴として古来よりその杉の葉を宮中に献上しているそう。 さまざまな災難に見舞われながらも長い年月を力強く生き抜き、朱色の柵からも飛び出して生き続けるその姿は圧巻。香椎宮を訪れる人々に、勇気とパワーを与え続けてくれる御神木だ。
日本唯一の建築様式「香椎造」の本殿
綾杉を過ぎ、階段を登るといよいよ本殿が見えてくる。この本殿は香椎造(かしいづくり)という複雑な屋根の形や車寄(くるまよせ)などが特徴的な日本唯一の建築様式で、国指定重要文化財となっている。神功皇后が三韓御平定の際は御懐妊の身ながら出征、帰還後無事に応神天皇を御出産されたことから、授与所には安産祈願の腹帯や歯固めの石も置いてある。参拝の帰りには、本殿右側に出た少し先の飛び地にある湧き水スポット「香椎宮不老水」に立ち寄るのがおすすめだ。「日本名水百選」にも選ばれる水で、仲哀天皇や神功皇后の家臣、武内宿禰(たけうちのすくね)がこの泉の水を飲用し、300歳までも長生きしたという伝説にちなんだものだ。現在でも井戸から水を汲むことができ、2リットルまで持ち帰りが可能だが、飲用には煮沸を推奨している。
境内外に多く摂末社や所管社をもつ香椎宮
摂末社として、摂社は武内神社(たけうちじんじゃ)と巻尾神社(まきおじんじゃ)2社、末社は稲荷神社(いなりじんじゃ)や鶏石神社(けいせきじんじゃ)など境内に8社、また、境外にある濱男神社(はまおじんじゃ)と御島神社(みしまじんじゃ)の2社とを合わせ計10社があるほか、所管社4社など多くを所管する香椎宮。写真の鶏石神社はニワトリと子どもの神様。太陽の神の使いであるニワトリはその鳴き声で太陽をお招きする縁起の良い動物とされ、伊勢神宮など多くの境内で見かける。だが、ニワトリをお祀りしている神社は全国的にも珍しく、例祭日にはニワトリに関する企業も数多く参詣。またニワトリは夜鳴かないことから子どもの夜泣きにもご利益があるとされている。ちなみに隣に並ぶ稲荷神社の御祭神は保食大神(うけもちのおおかみ)という食べ物を司る神様。香椎宮創始より祀られている。
スポット詳細
- 住所
- 福岡県福岡市東区香椎4-16-1 地図
- エリア
- 香椎・海の中道エリア
- 電話番号
- 0926811001
- 時間
-
[開門]6:00-18:00
[お札、お守り、御朱印]9:00-17:00 - 休業日
- 無休
- 料金
- [参拝料]無料
- 駐車場
- あり(100台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 60-120分
情報提供: ナビタイムジャパン
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