英彦山神宮
桜や紅葉も美しい「日本三大修験山」に鎮座
1000年の歴史を刻む約400段の石段
英彦山は古来より霊山として崇められ、山伏の修験道場「英彦山権現様」として室町時代から江戸時代中期にかけて隆盛を極めたという。明治維新の神仏分離令で英彦山神社となり、1975年(昭和50)に英彦山神宮に改称された。標高1199mの中岳山頂には英彦山神宮上宮が鎮座。標高720m付近の中腹に英彦山神宮奉幣殿(ほうへいでん)がある。参道入り口にある銅の鳥居(かねのとりい)は1637年(寛永14)に建立されたもので国の重要文化財だ。銅の鳥居から奉幣殿に向かう参道はおよそ900m。約400段の石段が続き、ややハードな道のりになる。
しかし、約1000年の歴史を刻む参道はうっそうとした木々に囲まれ、参道脇には山上から流れる水のせせらぎが聞こえすがすがしい。春は桜、秋になると紅葉が美しく、シーズンには多くの観光客が訪れる。参道脇には室町時代から江戸時代中期にかけて作られた坊(ぼう:山伏たちの生活の場や建物)跡や庭園跡が随所に残る。また、江戸時代に建てられた宝篋印塔(ほうきょういんとう)や国の名勝に指定された庭園など見どころも多く、修験道場として隆盛を極めた歴史を垣間見ることができる。
どっしりと構える英彦山神宮奉幣殿
石段を上った先にある英彦山神宮奉幣殿はかつて英彦山修験道の中心的建造物で、現在の建物は1616年(元和2)、小倉藩主・細川忠興が再建。以後、代々の小倉藩主によって修復されてきた。建築様式は桃山様式で茅葺き屋根が堂々とした印象を与え、国の重要文化財に指定されている。周囲には杉の巨木が天を突くようにそびえ立ち、秋には鮮やかな紅葉や朱色の奉幣殿と美しいコントラストをなす。参道はここから山頂にある上宮(じょうぐう)まで続くが、急斜面の石段や岩場が続く登山道で、往復約2時間30分の道のりになる。上宮参拝を目指すなら登山に準じる準備をして臨もう。
スロープカーで気軽に参拝も可能
奉幣殿まで石段を登っていく自信がない人には英彦山花園スロープカー(片道310円)がおすすめ。奉幣殿にアクセスするために造られた斜面走行モノレールで、銅の鳥居そばにある「花駅」から英彦山神宮奉幣殿に直結する「神駅」まで約20分間隔で運行。花駅周辺にはシャクナゲをはじめ四季折々の花が楽しめる花園が広がり、眼下の花々や雄大な山々を眺めながら約15分で神駅に到着する。体調にあわせ、行きはスロープカー、帰りはゆっくり徒歩で散策しながら戻るのもおすすめだ。
スポット詳細
- 住所
- 福岡県田川郡添田町英彦山1 地図
- エリア
- 宗像・福岡中部エリア
- 電話番号
- 0947850001
- 料金
- 参詣無料
- 駐車場
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あり
※英彦山スロープカーもしくは別所駐車場を利用 - クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 社殿・境内ともこじんまり
- 二回目の参詣になるが正月に行ったのは初めて。ケーブルカーで上ると、降りたところ直ぐに奉幣殿(本殿)がある。正月の三が日だったが、本殿の前も混んでいなくて直ぐお参りが出来た。この神宮は天照大神の子で天孫降臨の瓊瓊杵尊の父である天の忍穂耳の命を祀ってある由緒ある神宮である。修験道の聖地でもある。タイトルにこじんまりとしていると書いたが、実は石段を登っていくと1000段以上もあり、なかなか大変だ。又ケー...
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- スロープカーが便利
- 江戸時代には山伏が集まり3000人程の町を形成していた英彦山神宮です。昔は階段を登るのに一苦労でしたが今はスロープカーがあり便利です。往復840円で20分間隔で運転しています。駅や売店は昔の小学校を活用しています。秋の紅葉シーズンは素敵な景色です。
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- 初めて訪れた。
- 登りは大変そうなので、スロープカーを乗り継いで奉幣殿へ。石段下ると杉田久女「谺して山ほととぎすほしいまま」の句碑があった。英彦山に登って詠んだ句だそうだ。紅葉が美しかった。
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