得月楼
1870年(明治3)創業、宮尾登美子の小説『陽暉楼(ようきろう)』の舞台となった料亭
明治時代、県内随一の料亭に
高知出身の作家・宮尾登美子が1976年(昭和51)に発表した小説『陽暉楼(ようきろう)』は、大正から昭和にかけての高知の花柳界が描かれている。その舞台となったのが得月楼の前身である陽暉楼だ。かつて江戸時代の土佐藩では、豪奢な文化・娯楽が禁止されていたが、明治になって解禁されると高知市中心部を流れる鏡川沿いに歓楽街ができあがり、連日大いに賑わった。そんななかで陽暉楼も1870年(明治3)に誕生。現在の「得月楼」に名前を変えたのは1878年(明治11)で、西南戦争で熊本城を死守し凱旋した谷干城(たにたてき)将軍の帰国祝いで観月会を開催した際、将軍が漢詩から命名したとされる。当時は新しかった会席料理を導入し、文人墨客を集めた高知初の墨画会を開くなど、画期的な試みが好評で、瞬く間に県内随一の料亭に成長した。毎夜1000人を超える人が訪れたといわれる。
歴史あるお座敷で味わう土佐料理
得月楼は、高知市の中心部、はりまや橋から徒歩約5分の好立地。戦後に建て直された数寄屋造りは、「南海第一楼」と謳われただけあって凛としたたたずまいだ。美しく手入れされた庭園を眺めながら、回廊を通って案内されたお座敷へ。全部で12部屋あり、文人墨客の書画も多数所蔵している。歴史あるぜいたくな空間で「皿鉢料理」「土佐会席」をはじめとした高知ならではの味を存分に楽しめるとあって、県内外にファンが多く、接待や同窓会などの各種会合はもちろん、結納や披露宴など慶事にも利用される。お手頃なランチや2時間飲み放題の宴会コースなど、初めてでも気軽に利用できるプランがそろうほか、お酒が大好きな土佐人伝統の宴会遊びの体験もできる。
県外にもファンの多い、毎年恒例の名物「盆梅展」
1月中旬から3月中旬頃にかけて、鉢植えの梅をお座敷で鑑賞する「盆梅展」が開かれる。画期的な試みで得月楼の隆盛期をつくった初代店主・松岡寅八が1897年(明治30)頃から蒐集を始めた盆梅は、樹齢200年から300年ほど。200鉢余りが並ぶ盆梅展は「日本一」の呼び声も高く、全国からこれを目当てに訪れる人も多い。展示される盆梅には大きく分けて2種類あり、「野梅系」のものは、原種に近い梅で中国から渡来した梅の子孫といわれる。枝は細く、花も葉も比較的小さいが、香りがよい。細くても枝は硬く、枯れ木になっても形をとどめ美しい。「豊後系」と呼ばれるものは、梅と杏を交配させたもので、大ぶりで葉も大きい。花はアンズに似て桃色系のものが多く、木そのものもやわらかい。2つの種類はそれぞれ、花びらの数や色、枝ぶりや木の姿などすべてが異なっているので、ぜひじっくりと鑑賞したい。
スポット詳細
- 住所
- 高知県高知市南はりまや町1-17-3 地図
- エリア
- 高知市エリア
- 電話番号
- 0888820101
- 時間
- 11:00-14:00/17:00-22:00(要予約)
- 休業日
- 不定休
- 駐車場
-
なし
※契約駐車場あり - クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可(店内不可、喫煙スペースあり)
- ベジタリアンセレクション
- あり(予約時応相談)
- 平均予算
-
【昼】3,001-5,000円
【夜】10,000円以上 - 滞在目安時間
- 30-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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