奥道後 壱湯の守

温泉/温泉浴場

渓谷美に包まれた大露天風呂が自慢の温浴施設

道後の喧騒から少し離れた山間に位置する奥道後 壱湯の守(おくどうごいちゆのもり)は、西日本最大級の露天風呂と大自然を体感できる巨大な宿泊施設。食事は地産地消の食材にこだわったバイキングを利用でき、四季折々の花々が咲き乱れる宿周辺を温泉情緒を愉しみながら散策できる。

渓谷に迫るように造られている「岩湯」} 渓谷に迫るように造られている「岩湯」

昭和時代は愛媛の一大レジャーランドだった

道後温泉から国道317号線を今治方面に車で約10分。「奥道後 壱湯の守」は、道後温泉の喧騒から一転して、自然豊かな渓谷のなかに立つ。2014年(平成26)に「ホテル奥道後」からリニューアルし、大きく生まれ変わった宿泊施設で、西日本最大級の大露天風呂のほか、貸切露天風呂、足湯の3種類が日帰りでも楽しめる(大露天風呂と足湯は15時から20時まで(19時札止め)。貸切露天風呂は15時から23時まで(22時最終受付))。日帰りで楽しめるのは温泉だけではない。広い館内には、照明が素敵なラウンジやガーデンプール(夏季限定)などもあり、瀬戸内の食材を使用したバイキングも用意されている。1964年(昭和39)の開業当時は、ホテル本館を中核にロープウェイ、山頂食堂、映画館、演芸場、室内遊戯場、釣り堀、動物園、渓谷添いの遊歩道など娯楽施設にあふれた、愛媛の一大レジャーランドだった。リニューアル前の大浴場は、巨大な温室施設内にバナナや熱帯植物が生い茂り、さまざまなお風呂が点在。「ジャングル風呂」の愛称で親しまれた。松山の人は「奥道後=ジャングル風呂」という記憶がある人も多い。

本館5階のフロントから4階へと階段を下りれば、赤と白を基調とした昭和モダンなメインロビーが広がっている。館内の山側がガラス張りになっているのもうれしい} 本館5階のフロントから4階へと階段を下りれば、赤と白を基調とした昭和モダンなメインロビーが広がっている。館内の山側がガラス張りになっているのもうれしい

西日本最大級の大露天風呂「翠明(すいめい)の湯」

地形と建物の構造から、本館に入ってすぐのフロントが5階になる。リニューアルにより、屋内のジャングル風呂から一転、開放感抜群の露天風呂へと変身を遂げた大露天風呂「翠明の湯」は、エレベーターで2階に下り、渡り廊下を進んだ先にある。1508平方メートルの西日本最大級のスペースに、男女各7種類の浴槽がゆったりと配置されており、天然温泉に浸りながら奥道後の大自然をパノラマで楽しめる。景色のよさはもちろん、道後とはまた違う硫黄が濃厚に香るアルカリ性単純硫黄泉の泉質も好評。とろっとした肌触りのお湯は「美人の湯」としても名高い。毎分400ℓの豊富な湯量を誇る源泉かけ流しで、温泉の効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩など。ほかに内湯とサウナもある。石手川のせせらぎ、鳥のさえずり、杉立山の景観に癒やされながら、健康と美容に優れた温泉でゆっくりとくつろぐことができる。

寝転んで湯に浸かると眼前に大自然が広がる「寝湯」} 寝転んで湯に浸かると眼前に大自然が広がる「寝湯」

貸切露天風呂や足湯、メインロビーからも大自然を一望できる

地下1階には、貸切露天風呂や足湯テラスがあり、いずれも温泉引き湯、かけ流し式。貸切露天風呂は「檜風呂」「青石風呂」「岩風呂」「丸太風呂」「石風呂」の趣向の異なる5つがあり、そのすべてで渓谷美を望むことができる。⽯⾵呂と檜⾵呂は、おみ足の悪い方や車いす利用の方でも安心のバリアフリー対応なのもうれしい。貸切露天風呂に併設された足湯テラスは、貸切露天風呂を利用しない場合も誰でも無料で利用でき、大自然のなかの温泉を好きなだけ楽しむことができる。タオルも用意されているので、そのおもてなしぶりや美人の湯を、ぜひ気軽に味わってみてほしい。

「青石風呂」にある七角形の浴槽は十和田石を使っている。水分を含むと青く輝いて見えて美しい} 「青石風呂」にある七角形の浴槽は十和田石を使っている。水分を含むと青く輝いて見えて美しい

エレベーターのドアが開くと額縁に囲まれた絵画のような渓谷美が目に飛び込んでくる。そこに足湯テラスがある} エレベーターのドアが開くと額縁に囲まれた絵画のような渓谷美が目に飛び込んでくる。そこに足湯テラスがある

奥道後の大自然を楽しめるのは、露天風呂や足湯テラスからだけではない。本館4階にある開放感あふれるメインロビーからは、天井までの大きな窓いっぱいに四季折々の渓谷美が広がる。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪化粧と、一年を通して絵画のように美しい景色を見に、4階のロビーにも立ち寄ろう。また、ロビー奥の「奥道後記念館」では、奥道後の創設者で、再建王と呼ばれた坪内壽夫(つぼうちひさお)の遺品や奥道後のゆかりの品を展示している。

秋は大きな窓いっぱいにまるで絵画のような紅葉が広がる。見頃は11月下旬から12月上旬頃} 秋は大きな窓いっぱいにまるで絵画のような紅葉が広がる。見頃は11月下旬から12月上旬頃

温泉や自然のパノラマだけではない、壱湯の守の魅力

奥道後の大自然や温泉と一緒に楽しみたいのが、食事だ。壱湯の守には、翠明の湯無料券が付いた「ディナービュッフェ」と「モーニングビュッフェ」があり、宿泊者以外でも温泉と一緒に愛媛の食材や季節感を大切にした郷土の味覚を楽しむことができる。特にディナービュッフェでは、瀬戸内海にはぐくまれた新鮮なお刺身が提供されるほか、握り寿司、パスタ、ステーキなどの実演を実施。シェフが目の前で調理したできたての料理を味わえる。また、敷地内にある日本庭園内には、通称「三軒茶家」と呼ばれる3つの歴史ある建物、「坪中川」「竹寿庵」「いろりの間」があり、そこでは会席料理を堪能することができる。東京・赤坂にあった料亭「中川」を解体し、船で運んで移築した「坪中川」をはじめ、三軒茶家はいずれも歴史の趣あふれる建物。食事をせずとも、日本庭園にも足を運んでみてほしい。

和・洋を中心とした80品以上の料理が並ぶビュッフェ。子どもから年配の人まで楽しめる} 和・洋を中心とした80品以上の料理が並ぶビュッフェ。子どもから年配の人まで楽しめる

茅葺き合掌造りの竹寿庵は、作家・柴田錬三郎と親交のあった奥道後の創業者・坪内翁が先生の書斎として1979年(昭和54)に建造した} 茅葺き合掌造りの竹寿庵は、作家・柴田錬三郎と親交のあった奥道後の創業者・坪内翁が先生の書斎として1979年(昭和54)に建造した

スポット詳細

住所
愛媛県松山市末町267 map map 地図
エリア
松山エリア
電話番号
0899771111
時間
[電話受付]10:00-19:00
[日帰り入浴]15:00-20:00(19:00札止め)
休業日
不定休(年数回休館日あり)
料金
[日帰り入浴]大人1,000円、子ども(3歳-小学生)500円(税別)
[貸切風呂]1浴槽45分4,000円(税別、4名まで)
駐車場
あり(300台)
※無料
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay、ALIPAY、WeChatPay)
Wi-Fi
あり(Ehime_Free_Wi-Fi)
コンセント口
あり
喫煙
可(喫煙場所のみ)
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】3,001-5,000円
【夜】5,001-10,000円, 10,000円以上
備考: 夜は日帰り・宿泊含む
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

このスポットを紹介している記事

クチコミ

  • ジャングル風呂の方がよかった
    2.0 投稿日 : 2022.02.20
    ジャングル風呂が無くなったと知り、とても残念だった。ジャングル風呂は熱い湯からぬるま湯まで大小様々。さらにうたせ湯、あがり湯、サウナ、足湯、露天風呂といろんな種類の温泉があった。ジャングルというインパクトのある奥道後温泉を気に入っていたため、どこにでもありそうな温泉になってしまっていて魅力を感じられなかった。湯質は変わらず良い。でも温泉の温度もすべて熱くて子供が入れないし長湯できない。正直また行き...
  • ジャングル風呂がなくなり悲しかった
    3.0 投稿日 : 2020.09.08
    引っ越してしまい久しぶりに県外から行きましたジャングル風呂は、2018年頃?に改装したのでなくなりましたと言われショックすぎました。昭和ですごく好きだったのに…こうして思い出がなくなってしまいすごく残念です。でも奥道後がなくなるわけではないのでよかったですが…でもやっぱりジャングル風呂のがよかった。男風呂は上から見えちゃうのでちょっと恥ずかしいかも(笑)
  • ポテンシャルありそうなだけに中途半端さがもったいない
    3.0 投稿日 : 2019.01.20
    改装から間もないのか、温泉は本当にきれいでした。内風呂が1つ、露天風呂が大小7つくらいあったと思います。硫黄臭がしっかりして、Ph9のお湯はねっとりしてしてて泉質は最高だと思いました。夕ご飯・朝ご飯ともにバイキング。品数も味もおいしくいただけました。建物自体の老朽化もありますが、廊下の広さや、部屋の広さは申し分なく、清潔感もあります。ここれからは、ただの温泉好きの戯言ですが……とにかく泉...

TripAdvisorクチコミ評価

もっと見る

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました