ふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」

「まいにちが『海の日』」をコンセプトにオーシャンビューのレストランや飲食店など7店舗で構成する道の駅

白い砂浜と青い海と真っ赤な夕日が魅力

松山市内から車を走らせること約40分。国道378号線のゆるやかな坂道を下ると、目の前に美しい伊予灘が広がる。そんな見晴らしのよい海沿いをドライブしていると、右手に見えてくるのが、ふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」だ。駐車場に車を停めると、目の前には白い砂浜と青い海の絶景が。その絶好のロケーションから、年中大勢のドライバーやライダーが立ち寄る人気スポットである。ここ双海町は「日本の夕陽百選」にも選ばれ、町のキャッチフレーズは「しずむ夕日が立ちどまるまち」。なかでも道の駅ふたみは、伊予灘に沈む夕日をテーマに整備されていて、展望デッキ、屋上広場や夕日の観覧席(階段式護岸)などで、夕焼けに染まる伊予灘をゆっくりと鑑賞でき、デートスポットとしても愛されている。

夕日の観覧席で沈む夕日や刻々と表情を変える海を眺めながら心を癒やそう

愛媛で最初の恋人の聖地。願い石で幸せになれる！？

ふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」は、2008年(平成20)に愛媛県で初めて「恋人の聖地」(プロポーズにふさわしいロマンティックなスポット)の認定を受けた場所であり、恋人たちには定番のデートスポットでもある。施設内には、恋人の聖地認定モニュメントや幸せの鐘のほか、「恋人浜」と名付けられた砂浜の中ほどには75mの突堤「恋人岬」がある。ここには2つの手形が彫られた「願い石」があり、ここにカップルで手を置いて夕日に願いをかけると幸せになれるといわれている。

恋人岬にある夕日のモニュメント。毎年春分の日と秋分の日頃になるときれいな夕日がモニュメントの穴にすっぽり入るようになっている

恋人の聖地認定モニュメント。裏側からハート型をのぞけば恋人岬が見える

双海ならではの食も見逃せない

ふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」は、2021年(令和3)年5月にリニューアルを遂げたばかり。2階にオープンしたオーシャンビューのレストラン「ふたみ渚のレストラン モンドブルー」では、双海の特産品のひとつである高級魚ハモを使ったハモカツカレーなどが食べられる。ほかにも新しいテナントが登場し、産直市や土産ものも充実している。1階の「海山産直あさひさん」には、朝採れ野菜やいりこ、「ますます、いよし。ブランド」認定品を中心とした双海自慢の逸品が勢ぞろい。なかでもオススメは、老舗・閏木(うるき)醤油の手づくり醤油。淡いオレンジ色の「夕焼けソフト」も大人気。柑橘王国・愛媛ならではのみかんと濃厚バニラをあわせたソフトクリームで、みかんの風味が爽やかに香る。穏やかな海をぼーっと眺めながら食べれば、至福のひとときになるはずだ。

伊予灘の絶景を望む、ふたみ渚のレストランモンドブルー

地元の契約農家たちが育てた新鮮な野菜や海産物など双海自慢の逸品がズラリと並ぶ海山産直　あさひさん

「日本の夕陽百選」に選ばれている双海町ならではの「夕焼けミックスソフト」(400円)

澄んだ海で波打ち際散歩や海水浴を楽しもう

ここの青く澄んだ海は、思わず駆け寄って波打ち際を散歩したくなるほど。夏は穏やかで透き通るほどに美しい伊予灘で海水浴を楽しもうと、大勢の海水浴客で賑わう。海水浴場は、堤防とブイで囲まれていて安心。さらに、海の真ん中には石が積み上げられた山があり、泳いでいって石の階段を上がると休憩ができておもしろい。リニューアル後は、海開きの期間中に利用できる更衣室が完備され、より快適に利用できるようになった。足洗い場は年中気軽に利用できる。ますます魅力的になったふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」を訪れ、波の音、潮の香り、砂浜の触感など、五感で、美しい双海の海を満喫してみてはいかがだろうか。

瀬戸内海を象徴するかのような穏やかでやさしい海と白い砂浜は、散歩や小さな子どもの海水浴にもぴったり