旧徳島城表御殿庭園
徳島城の表御殿に設けられた庭園
徳島城博物館に隣接する名勝
JR徳島駅から徒歩5分ほどの場所に、徳島城跡に開設された徳島中央公園がある。そのなかに設けられている観光施設のひとつが「旧徳島城表御殿庭園」だ。徳島城博物館に隣接しており、庭園のみであれば50円で入場することができる。徳島城博物館の入場料にも庭園の観覧料が含まれているため、歴史に興味のある人はこちらを選択した方が良いだろう。ちなみに博物館内のロビーからも、大きな窓ガラス越しに庭園全体を鑑賞することができる。庭園の入り口はチケット売り場のすぐ右前方にあり、入り口を過ぎてすこし歩くと、すぐに立派な庭園が目前に姿を現す。茶人武将である上田宗箇(うえたそうこ)の築庭とされており、1941年(昭和16)12月3日に国の名勝に指定された。
枯山水と築山泉水庭が融合
庭園は、大きく分けて南側の枯山水(かれさんすい)と、北側の築山泉水庭(つきやませんすいてい)の2つで構築さている。枯山水は大きな石を大胆に使用しており、長さ10.5m・重さ約13tの青石で造られた石橋は圧巻。桃山時代に大名が好んで用いたとされる植物の蘇鉄(そてつ)が17株も現存するなど、当時の姿を今に伝えている。また、枯山水に架かる2つめの橋は切石橋(きりいしばし)と呼ばれ、御影石を加工した豪華なものとなっている。そこから先に進んで、北側の築山泉水庭へ。江戸時代に東側の堀から水を引き入れていたため潮入り庭園とも呼ばれている。築山泉水庭に入ってすぐに置かれた東部築山の陰陽石は、子孫の繁栄を祈る奇岩石とされ、穴の内側に耳を寄せると地獄の釜のたぎる音が聞こえるそうだ。
全国でも貴重な桃山様式
さらに先に進むと「花崗岩のくりぬき井戸」がある。旧藩時代に使われた井戸だが、当時どのように水を吸い上げたのかはわかっていない。その先にある観音堂跡は、藩主が暮らした御殿の鬼門にあたるため観音を祀ったそうだ。また、くり抜いた岩の中に水が揺らぐ御祠堂跡(おしどうあと)は、先祖の霊を祀るための祠堂があった場所で、1780年(安永9)に設けられたとされている。築山泉水庭には心字池(しんじいけ)と名づけられた大きな池があり、いくつかの橋を渡りながら、水面に映し出された穏やかで美しい庭園の風景を楽しむことができる。領主の威厳を示すように装飾された桃山様式を顕著に示した庭として、全国でも貴重とされる旧徳島城表御殿庭園の魅力をしっかりと味わってほしい。
スポット詳細
- 住所
- 徳島県徳島市徳島町城内1-9
- エリア
- 徳島市周辺エリア
- 電話番号
- 0886215295
- 時間
- 9:00-17:00(最終入園16:30)
- 休業日
- 月、祝の翌日(日祝の場合は開館)
- 料金
- [入園料]50円(博物館入館者は無料)
- 駐車場
- あり(205台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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