蒲生田岬
四国最東端に広がる大パノラマ
国定公園に指定された自然の宝庫
阿南市椿町(あなんしつばきちょう)にある蒲生田岬は、紀伊水道の海に突き出た岬の先端に位置する。国の指定を受けた室戸阿南(むろとあなん)海岸国定公園に属しており、豊かな自然がそのまま残された風景は雄大そのものだ。アカウミガメの産卵地としても知られるなど、徳島でも屈指のネイチャースポットとなっている。徳島市方面から国道55号線を車で1時間ほど南下し、阿南市で分岐する国道26号線を通って蒲生田岬方面へ。山のなかを走り抜けると、やがて湾となった漁村の風景が姿を現す。岬までは狭い道も多く少し苦労するが、左手に海を見ながら走り続けると「蒲生田岬」と書かれた木の看板が設置されている。その先に車を走らせれば、目的地の蒲生田岬はすぐ目前だ。
カップル向けのモニュメントも人気
蒲生田岬の看板を先に進むと、道が左右の二手に分かれている。左側に車を進めると、すぐにアカウミガメの産卵地となっている海岸へ到着。海岸からは、海に突き出す蒲生田岬の全景を見ることができる。また、先ほどの道を右側に進めば、蒲生田岬の駐車場へと移動することが可能。駐車場の先には、灯台へと続く道が整備されている。歩き始めてすぐに、波と風をモチーフにしたハート型のモニュメント「波の詩」が出現。石の空洞からは伊島や水平線を望むことができ、絶好の記念撮影スポットとなっている。恋する灯台プロジェクトのひとつにも選ばれており、恋愛成就を望むカップルの姿も多い。切り立った岩と海の間に設けられた遊歩道を通り、蒲生田岬の先に立つ蒲生田岬灯台へ向かおう。
四国最東端から見る朝日も格別
大きな岩が転がる沿岸部を歩き、遊歩道の先にある小高い山を上ると、真っ白な灯台が出現。海抜約50mの高さに位置しており、紀伊水道の海や周囲に浮かぶ島々などを見渡すことができる。真っ青な空と海、そして水平線まで見渡せる雄大なパノラマをぜひ堪能してほしい。秋から冬にかけては、四国の最東端の海から昇る「だるま朝日」を見ることもできる。また、灯台の下には湿原植物群落が広がっており、11月頃に花を咲かせるシオギクが有名。スニーカーなどの歩きやすい格好で、季節感あふれる遊歩道をゆっくりと散策してみよう。また、近くには「かもだ岬温泉」があり、食事や旅の疲れを癒やす場所としても最適。長い年月をかけて形作られた自然の凄さと、周辺施設のおもてなしを肌で感じながら、蒲生田岬での思い出を鮮やかに彩ろう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン