芦野公園(芦野池沼群県立自然公園)
芦野湖と林を巡る散策路で四季折々の風景を楽しめる
芦野公園駅と隣接する県立自然公園
太宰治記念館「斜陽館」のある街の中心部から北へ徒歩17分ほど、または津軽鉄道金木駅からひと駅先にあるのが芦野公園駅。この駅のすぐ目の前が、芦野公園の入り口だ。1958年(昭和33)、芦野池沼群として県立自然公園に指定。入り口手前の駐車場には懐かしい雰囲気の屋台が並び、訪れる観光客を歓迎してくれる。園内には約1500本の桜と老松が広がり、春には花見の観光客で賑わう。桜のトンネルを通る津軽鉄道の電車を撮影しようと、沿線には多くの観光客がカメラやスマホを手に待ち構える姿も。ほかにも航空機が展示されている公園、児童動物園、オートキャンプ場もあり、地元の憩いの場となっている。
太宰治の像と文学碑
芦野公園は太宰が幼少期によく遊びに来ていたといわれており、小説『津軽』にも登場する。園内を芦野湖方面に向かうと、吊り橋の手前に太宰治の像と文学碑がある。文学碑は太宰の旧制青森中学時代の学友で、画家の阿部合成(ごうせい)が製作、1965年(昭和40)に建立された。その碑には、太宰が好きだったフランスの詩人、ヴェルレーヌの詩の一節「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」が記されている。毎年6月19日に開催されていた「太宰治生誕祭(旧桜桃忌)」は、ここが会場だった。2009年(平成21)には生誕100周年を記念して銅像が建てられた。
芦野湖を渡る吊り橋と浮き橋
太宰治文学碑と銅像の間の道を進むと、吊り橋「桜松橋」がある。吊り橋といっても、しっかりした造りでそれほど大きく揺れることはなく、安心して渡ることができる。この吊り橋がある登仙岬(とうせんさき)から、ヒバ材で造られた「太宰橋」、その先のオートキャンプ場に続く「夢の浮き橋」は遊歩道として整備され、芦野湖を一周できる。浮き橋はその名のとおり水面に浮いており、幅2.5m、全長265mで浮き橋としては東北随一の長さだ。橋のつなぎ目からも水面が見えるので、スマートフォンなどを落とさないよう気をつけたい。芦野湖の正式名称は「藤枝溜池」。溜池といっても、1700年前後に弘前藩主・津軽信政により灌漑用水源として造られた歴史ある溜池だ。春は桜、夏はキャンプ、秋は紅葉を楽しめるスポットだが、冬は閉鎖され渡り鳥の休息地となる。
スポット詳細
- 住所
- 青森県五所川原市金木町芦野84-170 地図
- エリア
- 津軽・五所川原エリア
- 電話番号
- 0173352111
- 駐車場
- あり(150台)
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 備考
- [五所川原市金木総合支所産業建設係]0173-35-2111(内線3208)
情報提供: ナビタイムジャパン