佐多岬
本土最南端にある亜熱帯の岬
鹿児島空港から車で約2時間半
佐多岬へは鹿児島空港から高速道路を使うのが最短ルートとなる。交通の便があまり良くない場所のため、電車ではなくレンタカーを使って移動するのが一般的だ。空港からの所要時間は2時間半程度。車を走らせていると、目的地まで8kmの地点に「本土最南端佐多岬」と書かれたゲートがある。このほかに、鹿児島中央駅から桜島フェリーや垂水フェリーを乗り継いで行く方法もある。船旅を楽しみたいのなら、こちらのルートがおすすめだ。佐多岬付近には、水中探索を楽しめる半潜水型水中展望船「さたでい号」があるので、時間があればぜひ海中の景色も眺めてみたい。さたでい号が巡る「佐多岬海中公園」は日本で最初に指定された海中公園。色鮮やかなサンゴや熱帯魚を観賞できる。
目的地まで8kmの地点に「本土最南端佐多岬」と書かれたゲートがある
トンネルを抜け美しい風景の遊歩道へ
敷地内に無料駐車場があるので車を停め、岬までは歩いていく。駐車場は佐多岬エントランス広場とも呼ばれており、ここからの景色もなかなかだ。広場にはトイレや休憩スペースと、土産物やご当地ソフトクリームなどを購入できる売店があり、佐多岬の資料展示コーナーも併設している。売店のうしろにあるトンネルを抜けると遊歩道となり、ここから歩いて本土最南端の岬に向かう。トンネルの長さは約150m。入り口から出口は見えるが、歩いてみると意外と長く感じ、暗いのでちょっとしたスリルを味わえる。トンネルを出ると舗装された道が続いている。案内板や地図も所どころにあり、ほぼ道なりに進んで行くだけなので、迷う心配はない。トンネルを出たあとは岬まで、美しい風景を眺めながら散策を楽しもう。
舗装された遊歩道には看板もあるので、迷うことなく散策を楽しめる
ソテツのジャングルに囲まれた縁結びと安産の神様
遊歩道に入ってすぐのところに御崎神社がある。ソテツの生い茂るジャングル内にあり、一般的な神社とはかなり趣が異なる。さすが南国の神社という印象で、ここも本土最南端・佐多岬を訪れる際にぜひ立ち寄りたい場所だ。赤い鳥居を抜けて階段を上ると、赤い屋根のかわいらしい本殿に到着する。創立はなんと708年(和銅元)。古くは奈良時代までさかのぼる由緒ある神社だ。当初は岸壁の洞窟に浜宮として設立されたが、薩摩藩の琉球侵攻の際に成功を祈願したことを機に、17世紀に現在地に移された。日本本土の守り神とされるが、同時に縁結び・安産の神としても近年人気が高まっている。そのフォトジェニックな景観と合わせ、ぜひ押さえておきたいパワースポットだ。
天気が良ければ種子島などの島々も見られる
佐多岬は北緯31度線上の亜熱帯地域にある。神社を抜けたあともソテツのジャングルが続き、南国ムードのなかを歩いていくと、佐多岬に到着する。高台には佐多岬展望台があるので、登ってみよう。ここからは天気が良ければ、種子島などの島々を見ることができる。南端の沖にある大輪島には、日本最古の灯台のひとつである佐多岬灯台が。灯台へ歩いて行くことはできないが、展望台からその姿を眺めることができる。紺碧の海に立つ白い灯台は、1871年(明治4)、明治政府に灯台建設主任技術者として雇われたイギリス人、リチャード・ヘンリー・ブラントンによって設立されたが、太平洋戦争中の1945年(昭和20)に空襲で焼失、1950年(昭和25)に復旧した。佐多岬灯台は、遊歩道からも見ることができるので、散策の途中に眺めてみよう。
スポット詳細
- 住所
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鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠417
地図
- エリア
- 大隅エリア
- 電話番号
- 0994273151
- 時間
- 8:00-日没
- 駐車場
- あり(40台)
- クレジットカード
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 可(喫煙所あり)
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 備考
- ※電話番号は佐多岬観光案内所へ繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン