平和公園 (中心地地区・祈念像地区)

公園/緑地

原爆が投下された地に世界平和への願いを込めて造られた公園

長崎市中心部から約3km北の浦上地区にあり、原爆が投下された爆心地の周辺にさまざまな施設が整備されている。毎年8月9日の原爆記念日には平和祈念式典が行われ、この地で全世界に対して平和宣言がなされる。

地元では平和祈念像が立つ「願いのゾーン」だけを平和公園と呼ぶことが多い。爆心地は像から350mほど南にある 地元では平和祈念像が立つ「願いのゾーン」だけを平和公園と呼ぶことが多い。爆心地は像から350mほど南にある

一瞬にして焼け野原と化した長崎の街

1945年(昭和20)8月9日午前11時2分。爆撃機「ボックス・カー号」が投下した原爆が長崎の上空約500mで炸裂。火球と熱線、爆風などによって辺り一帯は瞬く間に原子野と化し、7万3884人の命が失われた。その爆心地に造られた平和公園はおもに3つのゾーンに分かれている。JR長崎駅前から路面電車に乗って平和公園電停で下車し、松山町交差点の左奥に見えるエスカレーターで上がったところが、平和祈念像などがある「願いのゾーン」。交差点の右奥に見える緑は爆心地の碑が立つ「祈りのゾーン(爆心地公園)」。さらにその奥の「学びのゾーン」に長崎原爆資料館がある。車なら「願いのゾーン」の地下にある平和公園駐車場が便利。

黒御影石でできた柱「原子爆弾落下中心地之標」が爆心地を示す。「願いのゾーン」から歩くと4分ほどかかる 黒御影石でできた柱「原子爆弾落下中心地之標」が爆心地を示す。「願いのゾーン」から歩くと4分ほどかかる

「願いのゾーン」に向かうエスカレーター。平和公園はから路面電車の停留場から近いので、車がなくてもアクセスできる 「願いのゾーン」に向かうエスカレーター。平和公園はから路面電車の停留場から近いので、車がなくてもアクセスできる

平和公園の象徴「平和祈念像」

長崎の爆心地には、広島の原爆ドームのような遺構がほとんど残っていない。代わりにシンボルとなっているのが平和祈念像だ。高さは約9.7m、重さ約30tの青銅でできているこの像は、1955年(昭和30)に長崎県出身の彫刻家、北村西望(せいぼう)氏によって作られた。像の裏側には作者のこんな言葉が刻まれている。
「右手は原爆を示し 左手は平和を 顔は戦争犠牲者の冥福を祈る 是人種を超越した人間 時に仏 時に神」
像の周囲には被爆した人々が求めていた水が常に流れており、花を手向ける人が絶えない。修学旅行の子どもたちで賑やかな平和公園だが、ここだけはいつも静寂に包まれている。

平和祈念式典が行われる「式典広場」。原爆犠牲者の遺族、首相、市民らが参列し、長崎市長が平和宣言を行う 平和祈念式典が行われる「式典広場」。原爆犠牲者の遺族、首相、市民らが参列し、長崎市長が平和宣言を行う

平和の泉が被爆の悲惨さを後世に伝える

平和祈念像を背にして南に進んでいくと「平和の泉」が現れる。原爆の熱線で体中が焼けただれた人々は、水を求めながら亡くなっていった。平和の泉には、そうした被爆者の冥福を祈り、核兵器廃絶と世界平和の願いが込められている。泉の正面にある石碑には、被爆した少女の手記が次のように刻まれている。
「のどが乾いてたまりませんでした 水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました どうしても水が欲しくて とうとうあぶらの浮いたまま飲みました」
二度と原爆の悲劇を世界中のどこにおいても招いてはいけない。これを読めば誰しもそう思うはずだ。

手記の少女は被爆当時9歳だったという。この泉や平和祈念像などは夜にライトアップされる 手記の少女は被爆当時9歳だったという。この泉や平和祈念像などは夜にライトアップされる

世界に対して平和を訴え続ける「平和公園」

園内にはほかにも多数のモニュメントがある。平和祈念像の両脇にある「折鶴の塔」、平和祈念像と平和の泉の間にある「長崎の鐘」、旧長崎刑務所の職員や受刑者ら134人が犠牲となった遺構「浦上刑務支所跡」など。また、爆心地の碑の横には、わずかに残った浦上天主堂の壁が移築されており、そばにある被爆当時の地層も必見。さらに「学びのゾーン」にある長崎原爆資料館にも足を運びたい。いずれも訪れる人々の心に強く訴えかけてくるスポットだ。なお、かつて平和祈念像の前にあった原爆死没者名簿は、現在は爆心地の碑の前の奉安箱に納められている。2021年(令和3)夏の時点で、原爆症に苦しんだ被爆者を含めて18万9163人が記載されているそうだ。

頭頂部の金色の折り鶴が世界平和を願っている折鶴の塔。中には各地から寄せられた折鶴が掲げられている 頭頂部の金色の折り鶴が世界平和を願っている折鶴の塔。中には各地から寄せられた折鶴が掲げられている

近くの軍需工場で働いていた学徒や女性の冥福を祈るため、33回忌の1977年(昭和52)に造られた長崎の鐘 近くの軍需工場で働いていた学徒や女性の冥福を祈るため、33回忌の1977年(昭和52)に造られた長崎の鐘

スポット詳細

住所
長崎県長崎市松山町
エリア
長崎エリア
電話番号
0958291162
休業日
無休
料金
無料
駐車場
あり(普通車88台、バス32台)
クレジットカード
不可
備考
※電話番号は長崎市土木総務課に繋がります。

情報提供: ナビタイムジャパン

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