法輪寺
眺望抜群! 嵐山の中腹で虚空蔵菩薩に智恵を授かる
嵐山の中腹にそびえる多宝塔が目印
嵐電嵯峨嵐山駅からは徒歩8分ほど。嵐山のシンボルである渡月橋に立って南方に目を向けると、嵐山の中腹にそびえる法輪寺の多宝塔が見える。法輪寺の創建は平安京の始まりより前の713年(和銅6)、第43代・元明天皇の勅願により行基が開いたと伝わる。もとは葛井寺と呼ばれていたが、868年(貞観10)、空海(弘法大師)の高弟・道昌が堂塔を建てて「法輪寺」へ改称。みずから彫った虚空蔵菩薩を本尊として安置したと伝わる。『枕草子』のなかで清少納言は京都を代表する寺院のひとつとして法輪寺を挙げ、平安時代末期の説話『今昔物語』では本尊のご利益について触れており、いにしえから信仰を集めてきた古刹であることがうかがえる。
ユニークな神社や石像に注目
山門をくぐった先にはやや急峻な石段が続く。石段を上っていく途中、左手に朱塗りの鳥居が目に留まる。「電電宮」という名の社で、電気・電波の祖神を祀っている。ちなみに、本堂手前の授与所には、携帯電話やパソコンなど電化製品に貼れるシールタイプの「情報安全護符」というユニークなお守りも。石段を上り切れば、境内でいちばん高い場所に建つ本堂が現れる。本尊の虚空蔵菩薩は、智恵や技芸を守護する仏様。お寺の本堂や神社の本殿を守護する石像といえば「狛犬」が定番だが、法輪寺では虚空蔵菩薩のおつかいである「羊」の石像と、守り本尊にちなんだ「牛」と「虎」の石像が鎮座する。
法輪寺ならではの年中行事や絶景も
法輪寺の年中行事で有名なのは、毎年4月13日前後の「十三まいり」。数え年で13歳を迎えると法輪寺の本尊にお参りし、智恵を授かるというもの。嵐山のシンボル・渡月橋は「法輪寺橋」とも呼ばれ、十三まいりの帰り道には橋を渡り終えるまで決してうしろを振り向いてはならないという決まりがある。振り返るとせっかく授かった智恵が失われてしまうといい、この伝統行事は現代に大切に受け継がれている。また、毎年12月8日と2月8日には「針供養」の法要も。全国から集まった古針を供養し、技芸上達を祈願するもので、コンニャクに大きな針を刺して法要を行い、皇室から賜った針を宝塔に納める。本堂にお参りしたあとは、眺望抜群の展望所にも立ち寄りたい。澄みわたる空気を思いっきり吸い込めば、智恵を生み出す脳内もすっきりリフレッシュできそうだ。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町 地図
- エリア
- 嵐山・嵯峨野・高雄エリア
- 電話番号
- 0758620013
- 料金
- 無料
- 駐車場
- あり(20台)
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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