御香宮神社
香りの良い水が湧き出たことに名の由来をもつ伏見の古社
鳥羽伏見の戦いの屯所ともなった歴史舞台
京阪本線伏見桃山駅または近鉄桃山御陵前から徒歩3分ほど。ゆるやかな坂を上がっていくと左手に表門が現れる。862年(貞観4)、この地に湧き出た香りの良い水を飲むとどんな病も治るという霊験が評判となり、第56代・清和(せいわ)天皇から「御香宮」の名を賜ったのが名の由来。応仁の乱で一時期荒廃したが、伏見城の守り神とした豊臣秀吉や、徳川家康の寄進により再興。1868年(慶応4)、鳥羽伏見の戦いでは新政府軍(薩摩軍)の屯所となり、新選組など旧幕府軍が突撃。熱き志を抱く幕末の志士たちが駆け抜けた舞台でもある。
細部まで目を凝らしたい、美しい建造物
境内には徳川家によって寄進された本殿、拝殿、表門が現存し、華麗なる桃山文化の名残を今に伝えている。表門から参道を直進すると最初に待ち受けるのが拝殿。中央を通り抜ける割拝殿の様式で、鮮やかな極彩色が印象的。正面の唐破風には、鯉の瀧のぼりを表現した細やかな彫刻が見られるので、注目してみよう。拝殿の先に構える本殿は、徳川家康が造営したもので、主祭神の神功皇后をはじめ、6柱の神を祀る。神功皇后には、懐妊中に戦に赴き、帰還後無事に出産したという逸話が伝わることから安産や子育てのご利益で信仰されている。
本殿に手を合わせたら、御香水をいただく
本殿に手を合わせたら本殿手前にある御香水を一口いただいてみよう。まろやかで雑味のない水は環境省名水百選に認定されており、持参の水筒や現地で空のペットボトルを購入して持ち帰ることもできる。本殿西側、書院前の石庭は、庭園史に名を刻んだ作庭家・小堀遠州が伏見奉行に命ぜられた際、奉行所内に作った庭園の石を、のちの世に移設したもの。御香宮神社といえば留め置きたいのが、10月上旬の9日間にわたって執り行われる「伏見祭」こと神幸祭。一対の獅子や3基の神輿、武者行列が氏子町内を練り歩き、1日目と8日目の夕方からはお迎え提灯として大小の色鮮やかな花傘も加わり、洛南随一の賑わいを見せる大祭だ。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市伏見区御香宮門前町174 地図
- エリア
- 伏見周辺エリア
- 電話番号
- 0756110559
- 時間
- 9:00-16:00
- 休業日
- 石庭のみ臨時休業あり
- 料金
- [石庭拝観料]大人200円、学生150円
- 駐車場
- あり(80台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- もう桜も咲いていました
- 伏見の酒蔵へゆく前には、絶対にここの御香水を、飲んでおくべきですね。社務所でからのペットボトルを売ってくれますので、それに入れて持ち帰ることもできます。飲んだらすぐに分かるような、まろやかな水でした。
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- 伏見の神社の中では稲荷大社よりも趣きがある良い神社でした
- 街中の神社にしては良い神社でした。縁起とかはネット上にも公開されており略します。ここは公共交通機関の駅からも近く、徒歩でも十分に行ける場所にあります。社殿も重文指定されているものもあり庭園もなかなかの物でした。幕末の戦乱の場にもなったが、社殿は意外と現存している。平安期に境内から病気に効く香水が湧き出たところからこの名がついた神社です。
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- 由来の御香水が湧き出る
- 日本第一安産守護之大神 神功皇后を主祭神としてまつられている為かお宮参りの御祈祷が続く。酒どころで有名な伏見は名水に恵まれ、境内から香りの良い水が湧き出て清和天皇より御香宮の名を賜る。石井の御香水として伏見の七名水のひとつ、名水百選のひとつ。極彩色で復元された桃山建築の本殿や伏見城大手門を移築した表門。伏見奉行小堀遠州が作った石庭も戦後移築されました。鳥羽伏見の戦では伏見奉行所に対して官軍薩摩藩の...
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