細見美術館

美術館

琳派作品が充実! こだわりがぎゅっと詰まった個性派ミュージアム

京都随一のアートな街・岡崎。多くの美術館やギャラリーが点在するこの街で、ひときわこだわりを感じるスポットが細見美術館だ。建物の構造自体もユニークな美術館でアートな世界を旅してみよう。

独特な屋根の形にも注目} 独特な屋根の形にも注目

シンプルで上品な意匠の外観

細見美術館は、バス停「東山二条・岡崎公園口」から東へ3分ほど進むと見えてくる。一見美術館らしからぬモダンな建物。櫛目引きという筋目が入った外壁が落ち着いた雰囲気を与えてくれる。目の前には琵琶湖疏水が流れ、春には桜が咲き誇る景色を楽しむことができる。外から見るとコンパクトな空間をイメージするが、一歩足を踏み入れればその印象は大きく変わる。実は地上3階、地下2階の構造になっており、広さを確保する一方で中心部分は吹き抜けとなっているため開放的な雰囲気も兼ね備える。設計を手がけたのは、建築家の故・大江匡氏。京都らしい「和」をコンセプトに、モダンさを取り入れたデザインになっている。

大きな吹き抜けと階段が印象的} 大きな吹き抜けと階段が印象的

細見家三代による見事なコレクション

細見美術館は、実業家で日本美術コレクターであった細見古香庵(ほそみここうあん)から始まる細見家三代による蒐集品を基礎としている。蒐集した美術品は、神道・仏教美術から茶の湯の美術、琳派・伊藤若冲といった江戸絵画など、日本美術のほぼすべての分野と時代を網羅。細見コレクションと呼ばれるこれらの作品を、広く一般の方にも公開したいとの思いから1998年(平成10)に美術館として開館したのが始まり。多彩な細見コレクションを軸にした企画展では、バラエティに富んだテーマで作品を鑑賞できると評判だ。

掛け軸や屏風などが展示される第2展示室} 掛け軸や屏風などが展示される第2展示室

人々を魅了する琳派作品を所蔵

細見コレクションのなかでも特にファンが多いのが琳派作品だ。琳派とは江戸時代初期に始まった流派で、本阿弥光悦を祖とし、俵屋宗達から尾形光琳、酒井抱一などへと受け継がれた。華やかで装飾性が豊かであることから、現在でも多くの人のこころをひきつけてやまない。細見美術館ではこうした琳派作品を数多く所蔵しており、毎年「琳派展」を行うことが恒例となっている。琳派の系譜を総覧できる細見コレクションならではの企画といえる。琳派以外にもさまざまな特別展や企画展を行っており、なかには現代美術作家・杉本博司氏や解剖学者・養老孟司氏とのコラボレーションによるユニークな企画もある。

第3展示室。目線の高さでの展示がうれしい} 第3展示室。目線の高さでの展示がうれしい

ショップやカフェ、茶室にも注目

ミュージアムショップ「ARTCUBE SHOP(あーときゅーぶしょっぷ)」では、企画展にまつわるグッズはもちろん、アートごころをくすぐられる品がずらりと並ぶ。琳派の図案をモチーフにした和小物も多く、さりげなく日常に芸術を取り入れられる。比較的リーズナブルな価格のものが多くそろうのもうれしいところ。

ぽち袋やメモ帳などのステーショナリーや使いやすい和食器が並ぶ} ぽち袋やメモ帳などのステーショナリーや使いやすい和食器が並ぶ

カフェスペースである「CAFÉ CUBE(かふぇきゅーぶ)」では、季節替わりのパスタやこだわりのピザを味わえる。デザートセットも充実しているので、鑑賞途中のひと休みにもぴったり。ユニークなのは、美術館閉館後、18時以降は「CAFÉ CUBE」から「trattoria en(とらっとりあえん)」へと姿を変えること。隠れ家的なレストランとしてディナーを楽しめる。最上階には茶室「古香庵」(不定休)があり、気軽に茶道に触れることのできる茶の湯体験も楽しめる(要予約)。地下から最上階まで、空間のおもしろさとともにアートの魅力をたっぷりと感じながら過ごそう。

半オープンスペースのカフェ。結婚式の2次会などが行われることもある} 半オープンスペースのカフェ。結婚式の2次会などが行われることもある

カフェの店内。さりげなく和紙作家の堀木エリ子氏の作品が飾られている} カフェの店内。さりげなく和紙作家の堀木エリ子氏の作品が飾られている

スポット詳細

住所
京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 map map 地図
電話番号
0757525555
時間
[美術館・ショップ]10:00-17:00
[カフェ]10:30-17:00(L.O.16:30)
[茶室]11:00-16:00(不定休)
※ご利用ご希望の節は、お問い合わせください。
休業日
月(祝の場合は翌日)、展示替期間、年末年始
料金
展覧会によって異なる
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、メルPAY、d払い、auPAY、その他)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 華めく洋食器
    4.0 投稿日 : 2020.03.04
    「細見美術館」は、京都地下鉄東西線、東山駅から徒歩で約7-8分、岡崎公園の一角に位置する文化施設の美術館です。美術館は昭和の実業家細見良の創立から、三代が蒐集した1.000点余りのコレクションが展示されていました。展示されている物は、日本美術工芸品など高く評価されている、平安・鎌倉時代の仏教、神道美術、室町の水墨画、茶の湯釜、桃山の茶陶、七宝工芸などがあり、その中でも、琳派や若冲などの江戸時代の絵...
  • 中村芳中展ととらやの犬
    4.0 投稿日 : 2019.11.11
    中村芳中の犬の絵を楽しみに訪れました。大学生料金の設定もあります。オシャレなこじんまりした美術館です。カフェもあります。岡崎エリアの喧騒に疲れたならば、一休みで美術鑑賞もいいかもしれません。芳中展が開かれている期間の週末は三階のお茶席で、和菓子のとらやさんの芳中の犬デザインの和菓子を頂くことができます☆めちゃくちゃ可愛いし、店員さんもかなり親切。また行きたいです。
  • 若冲展
    3.0 投稿日 : 2019.10.09
    奈良での研修の帰りに、若冲展を観に行きました。水墨画中心でしたが若冲り作品を堪能することができました。

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アクセス

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最寄り

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