梅小路公園

公園/緑地

憩い遊ぶ、樹木と芝生が覆う開放感あふれる都市公園

周囲には観光スポットが点在する梅小路公園。緑豊かで四季折々の花が彩る公園には、憩いを求めて散歩やひと休みに多くの人が訪れる。造園の粋を集めた庭園や自然の生態系を復元したビオトープなど、見どころもたくさん。

さえぎるもののない空が広がる「芝生広場」} さえぎるもののない空が広がる「芝生広場」

都会の真ん中に現れた広々とした緑豊かな公園

京都駅の西方向には広大な緑地が広がっている。かつてのJR貨物駅跡地に造られた、梅小路公園だ。京都駅から歩いて約15分、周辺にはバス停がいくつかあり、またJR嵯峨野線(山陰本線)の梅小路京都西駅が公園西側に隣接しているのでアクセスも抜群。花と緑に親しめる心安らぐ場として1995年(平成7)に開園した。ビルの林立する京都駅近くにありながら、空高く広々とした緑地はまさに都会のオアシス。自然豊かな公園は、家族や友人と、ときにはひとりで、思いおもいに散歩やジョギング、読書や休憩のできる憩いの空間になっている。四季折々に美しい庭園や施設も整備され、観光名所巡りとは異なる体験のできるスポットだ。

5か所ある公園の入り口のひとつ「大宮入口」} 5か所ある公園の入り口のひとつ「大宮入口」

古都の歴史に培われた作庭技術の結晶を堪能

公園の中心となる施設は、西側の「朱雀(すざく)の庭・いのちの森」(有料)だ。庭と一体化した建物「緑の館」の2階から入園できる。京都では古来、寺院や神社そして別邸などにさまざまな庭園が造られてきたが、「朱雀の庭」はそうした造園の技術や技法の粋を結集した、平成生まれの日本庭園だ。池を中心に回遊できる庭は、季節ごとにさまざまな景色を楽しめる。水面を鏡のように見せる「水鏡」はこの庭ならではの美しさ。隣の「いのちの森」は、もとは草木のない都会の貨物駅だった場所に造られたビオトープだ。森じゅうに設けられた樹冠回廊を歩けば、生い茂る樹木の枝葉の高さで森を観察できて興味深い。

「水鏡」は、黒曜石の上に1cmだけ水を張っている} 「水鏡」は、黒曜石の上に1cmだけ水を張っている

「朱雀の庭」は昔の京都の山々の風景を参考にしている} 「朱雀の庭」は昔の京都の山々の風景を参考にしている

チンチン電車の走る広場と芝生がまぶしい憩いの場

「緑の館」内にはレストランがあり、近くにはカフェもあって休憩に利用できる。「すざくゆめ広場」北側にはチンチン電車の駅舎が立ち、レトロな路面電車に乗って広場を走行する体験も楽しい(運行:土・日曜、祝日、月曜を除く夏休み期間、有料)。京都市には1895年(明治28)に市電が誕生、1978年(昭和53)に営業を終了するまで街中を縦横に走った。「市電ひろば」では、大正と昭和に製造された車両とプラットフォームがあり、昔懐かしい風景だ。この広場の隣が、公園の2万5000平方メートルの面積を占める「芝生広場」。くつろぎの場として芝生の上で自由に過ごせるのもうれしい。また南側の雑木林には散策路が設けられ、ベンチも随所に配されている。

明治時代の路面電車が改造されて公園内の軌道を走る} 明治時代の路面電車が改造されて公園内の軌道を走る

雑木林のなかには涼やかに水が流れる小川も} 雑木林のなかには涼やかに水が流れる小川も

平安時代には平家一門の邸宅がひしめいた

公園のある場所は、平安後期、平清盛を筆頭とする平家一門が暮らす「西八条第(にしはちじょうてい)」(八条亭とも)があり、約6万平方メートルの土地に邸宅が立ち並んだという。清盛の死から2日後に焼失してすぐに再建されたが、1183年(寿永2)に一門が都から追われる際、平家みずからが火を放って焼失したという。かつての歴史の舞台は、現在、誰もがのんびり過ごせる空間となり、京都水族館や京都鉄道博物館も隣接して賑わうスポットだ。数々のイベントが開催され、毎月第1土曜(1月、5月休み)の「梅小路公園手づくり市」は、手作りならではの温もりある品に出合えるとして人気だ。遠い昔に思いを馳せつつ、のんびり公園散策を楽しみたい。

個性的なお店が並ぶ「梅小路公園手づくり市」} 個性的なお店が並ぶ「梅小路公園手づくり市」

スポット詳細

住所
京都府京都市下京区観喜寺町56-3 map map 地図
電話番号
0753522500
時間
24時間
[朱雀の庭・いのちの森]9:00-17:00
休業日
無休
[有料施設]月(月が祝日の場合は翌平日休館)
料金
無料
[朱雀の庭・いのちの森]200円(小学生以上)
駐車場
なし
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
可(喫煙スペースのみ)

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 無料です。
    5.0 投稿日 : 2023.06.08
    梅小路公園は、元々はJR貨物の駅があった場所で、移転に伴い再整備を行い平安遷都1200年を記念して、1995年に開園した京都市営の総合公園です。
  • 「ぼったくり京都」の面目を維持しているような場所
    4.0 投稿日 : 2022.08.05
    この中にある水族館と鉄道博物館との相対的比較ではこの無料の公園が一番まし。ぼったくり価格の水族館や鉄道博物館は・・・京都人としては恥ずかしい程度の価格。 公園内には少々高いが軽食と喫茶の店は沢山ある、とにかく公園に入るのが無料と云うだけで、どこに入っても高額な入場料がかかる、孫を3人つれて両施設に入って、昼食食べると2万円でも足りないなんて・・・論外。綺麗とか広いとかとは別次元での貨幣価値の...
  • 緑と花がたくさんの京都駅西側にある広い公園です
    5.0 投稿日 : 2022.05.05
    梅小路公園は、京都駅から西へ徒歩10分ほどの場所にある、広い公園です。私たちは、この公園の西側にある京都鉄道博物館を出た後、やってきました。 私たちが訪れたのは、3月末。京都はちょうど桜が満開の時期で、こちらの公園にも多くの桜がありました。 緑と花が豊かな公園ですが、とても広い芝生広場や、水と親しめる河原などもあって、ファミリーもたくさん遊んでいました。

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アクセス

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最寄り

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