平安神宮

神社

壮麗な社殿と向き合い、悠久の時を超えた平安京を今に見る

白い玉砂利と碧瓦を冠した朱塗りの社殿が、王朝の雅を今に伝える平安神宮。平安京を開いた第50代・桓武天皇と、京都で最後の天皇となった第121代・孝明天皇、2人の天皇を祀る明治時代創建の社だ。

平安神宮の入り口となる応天門 平安神宮の入り口となる応天門

岡崎エリアのシンボル、京都最大の大鳥居

地下鉄東西線東山駅からは徒歩10分。疏水沿いの小径をたどるルートもあるが、三条通を東へ進み、参道である神宮通に入れば、高さ24m、幅18m、京都で最大の大鳥居が彼方に見える。平安神宮は、1895年(明治28)、平安遷都1100年を記念して岡崎の地で開催された第4回・内国勧業博覧会が起源。博覧会のモニュメントとして、平安京大内裏の正庁・朝堂院を8分の5に縮尺して再現。博覧会終了後も建物が保存されることとなったのだ。平安京へ遷都した桓武天皇を祭神として創建、のちに孝明天皇を合祀して今にいたる。

平安神宮のある岡崎エリアは美術館が点在する京都屈指の文化ゾーン 平安神宮のある岡崎エリアは美術館が点在する京都屈指の文化ゾーン

応天門から玉砂利が敷かれた境内へ

大鳥居をくぐり、緑豊かな「岡崎プロムナード」を進む。その先に待ち受ける二層の神門「応天門」は、平安京遷都の翌年、朝堂院の正門として造営された応天門を復元したもの。弘法大師空海が当時の「應天門」の扁額を揮毫した際、「應」の文字の点をひとつ忘れてしまい、「弘法にも筆の誤り」ということわざが生まれたというエピソードが伝わる。屋根の両脇を飾るのは、鯱(しゃちほこ)ではなく「鴟尾(しび)」といい、境内のほとんどの建物に見られるので注目してみよう。応天門をくぐると、白い玉砂利の向こうに碧瓦を冠した朱塗りの建物がそびえ、その壮大さに圧倒される。中央の建物が、天皇が政治や儀式を行った朝堂院の正殿を再現した「大極殿」だ。

応天門。二層目中央に掲げられた「應天門」の扁額にも注目 応天門。二層目中央に掲げられた「應天門」の扁額にも注目

大極殿に向かって右(東)が蒼龍楼、左(西)が白虎楼。左右対称の造りだ 大極殿に向かって右(東)が蒼龍楼、左(西)が白虎楼。左右対称の造りだ

大極殿に向かって右(東)の手水所には青龍、左(西)には白虎の石像が見られる 大極殿に向かって右(東)の手水所には青龍、左(西)には白虎の石像が見られる

外拝殿で手を合わせ、境内を巡る

「左近の桜」「右近の橘」を眺めながら外拝殿に上がり、静かに手を合わせよう。外拝殿から羽を広げたように延びる回廊の端には、東に蒼龍楼(そうりゅうろう)、西に白虎楼(びゃっころう)を構える。青龍(東)、白虎(西)、玄武(北)、朱雀(南)の四神が守護するという風水の思想「四神相応」にもとづいて平安京の造営地が選定されたことにちなんだ呼称だという。授与所に並ぶご利益アイテムで人気なのは、平安神宮を象徴する桜がモチーフの「しあわせの桜守」。また、平安神宮といえばもうひとつ見逃せないのが、毎年10月22日に営まれる時代祭。明治維新から平安時代まで各時代の装束を厳密に考証した風俗行列が秋の都大路を練り歩く様はまさに時代絵巻。葵祭・祇園祭と並ぶ京都三大祭のひとつとして名高い祭りだ。

東側の蒼龍楼。神苑の入り口は西側の白虎楼の横で、蒼龍楼のかたわらが出口 東側の蒼龍楼。神苑の入り口は西側の白虎楼の横で、蒼龍楼のかたわらが出口

幸運・美麗のご利益を授けてくれるという「しあわせの桜守」800円 幸運・美麗のご利益を授けてくれるという「しあわせの桜守」800円

スポット詳細

住所
京都府京都市左京区岡崎西天王町97
電話番号
0757610221
時間
6:00-18:00
[神苑拝観]8:30-17:30
※季節により異なる
休業日
無休
料金
[参拝料]無料
[神苑拝観料]大人600円、小人300円
駐車場
なし
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 名前のわりに新しい神社
    5.0 投稿日:2022.05.20
    名前から古い神社だと勘違いしてしまうが、意外と建立は新しい。建物はそうでもないが。600円を也を払って入る庭は、時節柄か静かで、菖蒲とつつじがきれいで落ち着ける。運悪く池に落としてしまったスマホの小舟による回収に立ち会うことができた。
  • 庭が素晴らしい
    5.0 投稿日:2022.04.02
    桜の咲き誇る神苑が、とても素晴らしかったです。日本庭園の美しさとピンクの桜の花びらのコントラストは、いつまでも見ていても飽きがきません。
  • 比較的新しい
    4.0 投稿日:2022.03.08
    京都には歴史あるお寺が数多くありますが、こちらは平安遷都1100年を記念して1895年に創建されたという比較的新しい神社になります。本殿もさることながら訪問した時には無料で見学できた庭園が素晴らしかったです。雨の平日ということもあって落ち着いて見学できました。

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アクセス

最寄り

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