賀茂別雷神社(上賀茂神社)

神社

時を超え、太古の昔から皇城を護るいにしえの神々

数ある京都の神社のなかでも、最も古い社のひとつ上賀茂神社。世界遺産にも指定されており、その歴史は神代にまでさかのぼるとも。パワースポットとしても知られており、境内には凛とした神の気配が漂う。

日の光を浴びて朱色に輝く一ノ鳥居 日の光を浴びて朱色に輝く一ノ鳥居

青々とした芝生が一面に広がる参道

上賀茂神社前でバスを降りると、すぐに大きな鳥居が迎えてくれる。参道の芝生は桜の名所としても知られており、賀茂競馬(かもくらべうま)の舞台でもある。上賀茂神社の正式名は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。下鴨神社とともに賀茂社と称される。鴨川流域に勢力を広げた古代豪族の賀茂氏が、氏神を祀ったことに始まり、社殿が建てられたのは、7世紀の天武天皇の時代といわれる。そして、794年(延暦13)の平安遷都後は、都を護る神社として皇室からの崇敬を受けた。

休日は人々の憩いの場にもなる明るい参道 休日は人々の憩いの場にもなる明るい参道

神話で語られる御祭神の賀茂別雷大神

細殿前の美しく円錐形に盛られた立砂は、御祭神が降り立った「神山(こうやま)」を模したものだ。神代の昔、玉依姫命(たまよりひめのみこと)が、川で身を清めていると、朱色の矢が流れてくる。持ち帰り、床に飾って休むと身ごもり、やがて御子が生まれた。成人の折に、父親が誰かを尋ねると、天におわす神だと言い残し、雷を裂き分け天に昇り、後に上賀茂神社の北にある神山に賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)として降臨。そのため、神山は人がむやみに入ってはいけない神聖な場とされた。そこで、神山の麓に立砂を作り、頂には木の替わりに松の葉を立て、来ていただいた神に祈りを捧げていた。

立砂の松葉は、左の3本が陽、右の2本が陰を表す 立砂の松葉は、左の3本が陽、右の2本が陰を表す

境内を流れる清らかな小川

境内には、約60もの社殿がせせらぎに沿って配されている。楼門前の玉橋は、神事の際に神職や参列者だけが渡れる特別な橋だ。この下を流れる御物忌川(おものいがわ)は、御手洗川(みたらしがわ)と合流し、ならの小川と名を変える。

楼門の奥に御祭神を祀る国宝の本殿と権殿(ごんでん) がある 楼門の奥に御祭神を祀る国宝の本殿と権殿(ごんでん) がある

「風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」は、百人一首に納められている藤原家隆の歌で、夏越の祓(なごしのはらえ)の様子が詠まれている。夏越の祓は、その年の1月から6月まで前半年の罪や穢れを祓い、残る後半年の無病息災・疫病退散を祈願する行事で、ならの小川には、古くから穢れを祓う力があると信じられてきた。

木漏れ日の差す森に流れるならの小川 木漏れ日の差す森に流れるならの小川

京都最強のパワースポットでご利益を

都を守護する大変強い力をもつ上賀茂神社では、厄除けをはじめとする数々の御利益も授かりたい。たとえば、御祭神の母神である玉依姫命を、縁結びの神として祀る楼門前の片岡社。源氏物語の作者である紫式部も参拝したとされ、新古今和歌集には、恋の成就を願う歌「ほととぎす声まつほどは片岡のもりのしづくに立ちやぬれまし」が詠まれている。

御神紋の二葉葵を象ったハート形の絵馬 御神紋の二葉葵を象ったハート形の絵馬

さらに、馬との関わりが深いのも上賀茂神社の特徴。1月7日には、年始に白馬(あおうま)を見ると一年の邪気が祓われるという「白馬奏覧神事」、5月5日には、2頭の馬が芝を駆け抜け、その勝ち負けで豊作を占う「賀茂競馬」などの神事が執り行われる。参拝後には、境内西のコーヒースタンド神山湧水珈琲 煎(こうやまゆうすいこーひー せん)で、ご神水を使って点てたコーヒーをぜひ。

白木の馬みくじ。口にくわえた巻物には神様からのメッセージ 白木の馬みくじ。口にくわえた巻物には神様からのメッセージ

スポット詳細

住所
京都府京都市北区上賀茂本山339 map map 地図
電話番号
0757810011
時間
[参拝時間]5:30-17:00(祭典等により変更あり)
休業日
無休
料金
[特別参拝初穂料]大人1名500円など
駐車場
あり(170台)
喫煙
可(参拝者駐車場)
車椅子での入店

情報提供: ナビタイムジャパン

アニメスポット情報

※ナビタイム調べ

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クチコミ

  • 遠いけど必見
    5.0 投稿日 : 2022.07.02
    市内からは少し遠いですが、必見、わざわざ行く価値ありです。建物、雰囲気、周囲の感じなど、とてもよかったです。長年の歴史を実感できました
  • 京都最古の神社
    5.0 投稿日 : 2022.07.01
    賀茂別雷大神(カモワケイカヅチノオオカミ)を祭神とする京都最古の御社です。当神社発祥の伝説的な山・京都市北方の神山を含む広大な敷地に鎮座しています。古より皇族始め貴族、武家の崇敬篤く繫栄し、雷を分ける程の強い力を持つ神様であることから、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康等の天下人が戦勝祈願に参詣したとの史実に因み、厄除け・受難除け・必勝の御利益で知られています。現在の社殿は、徳川3代将軍家光が寄進し...
  • 2500年の歴史
    4.0 投稿日 : 2022.05.04
    ゴミ一つ落ちていない境内に入るとすごく神聖な気持ちになりました。2500年の歴史の重みと神社を守ってこられた人たちには頭が下がります。

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アクセス

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最寄り

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