南方熊楠記念館

記念館

4.5

白浜エリア

南方熊楠の膨大な研究内容を学べる山中ミュージアム

1867年(慶応3)に和歌山県で生まれ、1941年(昭和16)にその生涯を終えた南方熊楠は生物学者や民俗学者としてさまざまな歴史を築いてきた巨匠。そんな彼にスポットを当てたミュージアムで、その生き様と数々の功績に触れていく。

熊楠の活躍が詰まった展示室

世界的な博物学、民俗学の巨匠と称される南方熊楠の業績を学べるミュージアム。和歌山県出身の熊楠は14年間の海外遊学の経験を生かして世界中で多くの論文を発表していたといい、植物学の研究者としても活躍していた。なかでも菌類や変形菌、淡水藻類などの隠花植物の研究においては代表的な存在として一目置かれていた人物だ。そんな熊楠の研究内容やその生き様を、さまざまな展示を通して感じてみよう。

変形菌をピックアップした展示コーナー

海に面した番所山の山中に建つ記念館。車で訪問する場合は山のふもとから道が続いているが、傾斜が激しく細道なので、信号に従い注意して進んでいこう。本館と新館の2棟が渡り廊下でつながる構造になっていて、新館1階から入館ができる。受付横には熊楠の似顔絵イラスト等が入ったグッズ販売スペースがある。屋上の展望デッキからは吹き抜けで筒状のオブジェが1階まで垂れ下がっているので、近くでじっくり見てみよう。

日の光がたっぷり入るエントランス

新館の屋上は絶景が見られる展望デッキに

新館の2階は常設展示室になっていて、熊楠の幼少期～青年期にかけての年表や、生物学者、民俗学者としての活躍を約800点の資料や展示を通して知ることができる。渡り廊下には熊楠が書いた日本一長い履歴書の展示がされていて、渡り廊下を抜けると、熊楠に関連する内容を期間限定でテーマを変え行われる特別展示室も設置。また、同フロアでは熊楠の生涯を紹介するDVDを上映しており、DVDを視聴してから館内見学をすることで展示内容をより深く理解することができる。

渡り廊下にある日本一長い履歴書に驚き

展示内容を深く理解するには不可欠なDVDの上映コーナー

スポット詳細

住所: 和歌山県西牟婁郡白浜町3601-1 地図
エリア: 白浜エリア
電話番号: 0739422872
時間: 9:00-17:00(入館は16:30まで)
休業日: 木(7/20-8/31は無休)、6/28-6/30、12/29-1/1
料金: [入館料]大人600円、小人(小中学生)300円、幼児無料
駐車場: あり(30台)
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、Apple Pay、PayPay、楽天ペイ、d払い、auPAY、ALIPAY、ICOCA)
Wi-Fi: あり(和歌山フリーWi-Fi)
コンセント口: あり(3口)
喫煙: 不可
英語メニュー: あり(英語パンフレットあり)
平均予算: 【昼】1-1,000円
滞在目安時間: 30-60分
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可

情報提供：ナビタイムジャパン

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クチコミ

和歌山が生んだ知の巨人の足跡を辿ろう

投稿日 : 2023.04.03

みなかたくまくす、というのは本名。明治時代の日本人に海外の著名な学者たちと交流のあったひとがいたとは驚きです。幼少のおりから人並外れた才能の持ち主で上京後、さらに米国と英国に行き粘菌をはじめとした植物学を極めたうえその知的欲求は民俗学にまで及んだという知の巨人です。館内にはこのひとが残した書き物や私物が綺麗に展示されています。白浜温泉街の中心部からはやや離れたところにある岬のうえにあり、記念館に...
長い坂道を上りますが途中の植生を見ていると楽しい。

投稿日 : 2022.04.05

個人名の記念館ですが充実した展示内容です。ちょうど粘菌の特集をしていましたが大人でも楽しいものでした。屋上の景観も素晴らしいので是非。
番所山とセットで

投稿日 : 2022.02.14

地元の著名人、南方熊楠の記念館。熊楠にあまり関心が無かったので、展示の割りに入場料（600円）が高いと感じた。とは言え、この記念館のある番所山からの眺めはすばらしい。近くには京都大学の水族館もあるので、セットで訪れる価値はある。