三段壁
約50mもの高さを誇る断崖絶壁は、太平洋を一望する天然の展望台
目の前には太平洋。断崖絶壁の景勝地
白浜町の海沿い、南北約2kmにも渡る高さ約50mの岩壁は、「断崖絶壁」という言葉がぴったりと当てはまる。古くは漁師たちが沖の船や太平洋を泳ぐ魚群などを見張った場所といわれ、海の上にポツンとたたずんでいるかのような絶景が楽しめる。名前に「三段」とあるが、実際に段になっているわけではなく、見張り場所として「見壇(みだん)」の崖と呼ばれていたことから、「三段(みだん)」、「三段(さんだん)」となったという説がある。ふだんは穏やかな太平洋も、三段壁の崖にぶつかって砕け、躍動する白波を見ると、その迫力がさらに際立つ。先人に思いをめぐらせながら、青く美しい海や視界いっぱいに広がる水平線に、目を凝らしてみてほしい。
悲恋はのちに、恋人たちの聖地となる
三段壁遊歩道の片隅に「口紅の碑」がひっそりとたたずむ。かつて許されざる恋に落ちた男女が、口紅を使って岩にメッセージを残したあと、愛を貫くためにここで身を投げたことに由来するものだ。ともすれば悲恋の物語にもなるが、男女の絆の強さ、永遠の愛を誓った想いから、恋愛成就の碑として知られるようになっていったそう。そして2016年(平成28)には「恋人の聖地」として認定、三段壁展望台近くの高台にハート型のモニュメントが設置された。このモニュメントには「愛鍵」と名のついたハート型の南京錠がたくさんかけられており、これまで多くの恋人たちが永遠の愛を誓った様子が見てとれる。この愛鍵は近隣の商店などで購入できるので、大切な人と訪れた際にはぜひ。
突如現れた謎の石や洞窟探検など興味が尽きない
2018年(平成30)に日本列島を大型台風が直撃。三段壁上にも波が届く勢いがあり、当時の白浜町の最高潮位を観測したという。そして台風一過で話題を集めたのが、遊歩道脇の岸壁に突然出現した長さ約4.2m、幅約1m、高さ約1.2mもの岩。台風の波が岩を持ち上げたのか、さらに高い位置にあった岩が風雨によって転落したのか、その正体はいまだ謎のまま。2021年(令和3)に「サドンロック」と名づけられ、新たな名所となった。また三段壁には、平安時代に源平合戦で熊野水軍の船を隠したとされる「三段壁洞窟」があり、海面近くまで下りることができる。打ち寄せる波が間近に迫り、1600万年前の地表が続く洞窟は、三段壁のまた違った魅力を見せてくれるだろう。地上だけでなく地下からも余すところなく見渡して、三段壁の迫力の全貌を感じたい。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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