千畳敷
幾重もの岩盤がむき出しに。ダイナミックな自然と夕陽の景勝地
自然がつくり上げた、海に突き出す岩盤の大舞台
円月島や三段壁と並び、国の名勝に指定され、南紀熊野ジオパークにも登録されている千畳敷。その名は畳が1000枚敷けるほど広い岩盤であることからつけられたそうだが、実際の広さはゆうに2万平方メートルを超える。畳に換算すると、なんと1万畳以上にもなるそうだ。こんなにもスケールの大きな岩盤の誕生には、海の力が関係している。白浜の遠浅の海の底に、長い年月をかけて砂や小石が堆積してできた地層が隆起。さらに太平洋の波が浸食することで、海に突き出した階段状の地形(海岸段丘)が姿を現した。打ち寄せる波は、今もゆっくりと岩盤を削り続けているのだろう。これからどのくらいの年月をかけて、どう変化していくのか、それらを想像するのも楽しみのひとつかもしれない。
地球の歴史を刻む地層に思いを馳せる
実際に千畳敷を歩いてみると、なめらかな質感の岩やゴツゴツと力強さを感じるものなど、ひとつの岩盤にもさまざまな表情があることがわかる。目の前に広がる岩盤は、今から1800万年前から1500万年前、新第三紀層の砂岩からなるもので、時代によって堆積物が異なることから、今に残る姿にも変化があるのだ。何本もの絵筆を横に滑らせたかのように重なる色の違い、小石や貝殻がたくさん入った地層もあれば、化石が見つかることだってある。やわらかい堆積物の地層が削られると曲線が生まれ、硬い岩石なら無骨で荒々しい景色を生む。千畳敷から眺めるパノラマの水平線や夕陽は格別だが、ぜひ岩盤にも目を向け、地層が語るストーリーに耳を傾けてほしい。
移り変わるアートのような夕陽を堪能しよう
千畳敷から見える夕陽は特におすすめ。時が経つにつれて岩の影や海の青がだんだんと色濃くなっていき、空がオレンジ色に染まる。爽やかな青に包まれた昼の時間帯とは打って変わったその景色は、夕暮れの始まりから陽が落ちるまでずっと見ていたくなるほどの美しさ。個性的な影を落とす奇石とともにフレームに収めれば、どこにもないアート作品が完成する。「日本の夕陽百選」や「和歌山県朝日夕陽百選」にも選ばれており、この時間を狙って訪れる人が多いのも納得だ。自然の美しさに圧倒される一方で、日によっては風や波がとても激しく、自然の脅威をも感じる千畳敷。柵などはないので、足元にはくれぐれも注意して、千畳敷観光を楽しもう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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