国立文楽劇場

劇場

4.5

心斎橋・なんばエリア

江戸から続く日本の宝。ユネスコ無形文化遺産の文楽鑑賞を

オタク文化の聖地、日本橋から徒歩約1分。古くには上方伝統芸能の生まれた道頓堀・千日前エリアに国立文楽劇場が鎮座する。トレンドも良いが、古典や伝統的な作品を鑑賞して、未体験のおもしろさに触れてみよう。

視界に飛び込む巨大な外観を目印に

大阪の道頓堀で生まれた文楽の専用舞台機構を持つ「国立文楽劇場」。そもそも、文楽とは約300年前の江戸時代から続く人形劇のこと。大阪弁でストーリーを語る「太夫(たゆう)」、音により物語の起伏を表現する「三味線」、生身の人間以上に感情を揺さぶる「人形」の3つの役割で構成されている。今ではユネスコ無形文化遺産にも登録された日本の誇る伝統芸能だ。また、大きく2つに分かれている演目のテーマにも注目したい。1つは、戦国時代をはじめ歴史上の人物・事件を題材にしたもの。おもしろければなんでもありと、事実を脚色した「歴史パロディ」として見ごたえあり。もう1つは、庶民を主人公として江戸時代に起きた男女の恋愛・心中を描く物語。現代の恋愛ドラマにはない世界観のなかで描かれる不条理な恋模様に思わず涙してしまう。「なんだか難しそう……」というイメージを持つ方もご安心を。もとは大衆芸能であった文楽は、実は誰でも気軽に鑑賞できるエンターテインメント。プログラムや字幕、イヤフォンガイドなど観劇をサポートするアイテムも充実！　肩肘張らずに自分なりの楽しみ方を見つけてみて。

ホール内は、伝統芸能にふさわしい和モダンな内装

舞台ホールの外にあるロビーで休憩もできる

国立文楽劇場には総席数753席のホールがあり、年間に約200～300回もの公演を開催している。いつでも迫力満載の舞台を観られると全国のファンが通うのも納得だ。また最近では、古典的な演目とゲームとのコラボも！　シェイクスピアの名作をはじめ、戦後以降の身近な新作文楽もあり、特に映画・小説・漫画・アニメのようなカルチャーを愛する人々なら一見の価値あり。未体験のコンテンツに触れることで、今までとは異なる視点や価値観が見つかること請け合いだ。

文楽初心者の理解を深める展示スペース

同施設では文楽以外にも、上方伝統芸能を中心にさまざまなジャンルの公演を実施。落語や演芸、浪曲、日本舞踊、歌舞伎など幅広いエンタメに触れられる。オンライン配信も豊富で、なかには無料で鑑賞できるプログラムも。気軽に視聴して虜になった人も多く、そこから生のステージを心待ちに足を運ぶケースも増えているとか。世界が認めた日本古来のエンタメを体感せずにはいられない。

公演中の演目の「キャラ」を描いた芝居絵

スポット詳細

住所: 大阪府大阪市中央区日本橋1-12-10 地図
エリア: 心斎橋・なんばエリア
電話番号: 0662122531
時間: 上演内容により異なる
[資料展示室]10:00-18:00
休業日: 不定休
料金: 上演内容により異なる
[資料展示室]無料
駐車場: なし
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(iD、nanaco、WAON、楽天Edy、交通系電子マネー)
※PiTaPaはご利用いただけません
Wi-Fi: あり
コンセント口: なし
喫煙: 不可(全館禁煙)
滞在目安時間: 120分以上
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可

情報提供：ナビタイムジャパン

クチコミ

★吉野川合図の花の枝流る

投稿日 : 2023.04.10

今日（2023/4/10）4月文楽公演『妹背山女庭訓太宰館の段・妹山背山の段』を観ました。切符は国立文楽劇場のホームページで購入しました。今日は月曜日なので少し観客が少ないようでした。来週『曾根崎心中』を観に行きます。文楽は数少ない大阪の誇りです。
#文楽を観よう

投稿日 : 2023.04.09

やっとコロナの影響から逃れ、公演が通常通り行われて嬉しい限りです。大阪が誇る文化だけあって、とても素ばらしいです。
文楽（人形浄瑠璃）のための劇場

投稿日 : 2023.01.31

大阪日本橋にある文楽（人形浄瑠璃）のための劇場だが、文楽以外の催しにも使われているようだ。文楽を観るのは実は初めてだったが、出し物が「義経千本桜」だったので内容がよく理解でき、なかなか面白いと思った。あまり後ろの席では人形がよく見えないが、前すぎても字幕が読みづらいようだ。