国立国際美術館

美術館

関西が誇る現代アートのパイオニア的美術館

現代美術を中心に、国内外のアートシーンを幅広く紹介する国立国際美術館。世界的にも珍しい完全地下型美術館であり、先鋭的な特別展やコレクション展が随時開催されるのはもちろん、存在感のある建物そのものにもアートを感じることができる。

世界的にも珍しい地下3階からなる完全地下型美術館} 世界的にも珍しい地下3階からなる完全地下型美術館

現代美術に特化したアートの聖地

大阪のど真ん中、ビジネスビルや文化施設が数多く集まる中之島の西側にある「国立国際美術館」。現代美術を収集・展示する美術館として、関西で唯一無二の規模を誇り、展示室が地下にある世界的にも珍しい完全地下型美術館になる。同館はもともと日本万国博覧会の際に建設された万国博美術館を活用し、1977年(昭和52)に開館。その後、2004年(平成16)に現在地にリニューアルオープンした。第二次世界大戦以降の国内外の現代美術作品を収蔵し、その収蔵作品は約8200点に及ぶ(2022年3月時点)。また、独自の視点で展開する特別展やコレクション展を随時開催するなど、関西のアートシーンを牽引する存在だ。

アーティスティックな外観や展示スペース

同館を訪れると、まず目をひくのは巨大なモニュメント。竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしてデザインされたという銀色に輝くゲートが異彩を放っている。建物の設計はアルゼンチン出身のシーザー・ペリ氏。マレーシアの首都クアラルンプールにあるペトロナス・ツインタワーや大阪・阿倍野のあべのハルカスなど、革新的な超高層ビルなどの設計で知られる建築家だ。館内は入り口からエスカレーターで地下のフロアへ。話題性の高い特別展やコレクション展はもちろん、地下1階から地下2階にはアレクサンダー・コールダーや須田悦弘の作品なども常設される。しかも、地下1階はフリースペースになっているのもポイントだ。そのなかでも、地下1階から地下2階への吹き抜け空間に展示されるジョアン・ミロの陶板壁画『無垢の笑い』は大阪万博の際に出展されたもので、同館の開館時から所蔵する思い入れの強い作品である。

吹き抜け空間に展示されるジョアン・ミロの陶板壁画『無垢の笑い』} 吹き抜け空間に展示されるジョアン・ミロの陶板壁画『無垢の笑い』

地下1階にあるヘンリー・ムーアの彫刻『ナイフ・エッジ』} 地下1階にあるヘンリー・ムーアの彫刻『ナイフ・エッジ』

館内にはキッズルームやミュージアムショップも

国立国際美術館では気軽にアートに触れられるよう、さまざまに工夫された施設がある。キッズルームもそのひとつで、400冊もの絵本を用意した親子で楽しめる空間だ。キッズルームには授乳室も完備。ミュージアムショップでは書籍やステーショナリー、アートグッズがずらりと並ぶなか、ひときわ目立つのが岡本太郎関連のグッズ。太陽の塔のオブジェやTシャツなどが陳列され、同館を訪れた思い出に購入したくなる。

ミュージアムショップでは岡本太郎関連のグッズが充実} ミュージアムショップでは岡本太郎関連のグッズが充実

大阪のアートの拠点として今後も期待

2022年(令和4)には国立国際美術館と隣接する場所に大阪中之島美術館も開館するなど、関西のアートの拠点としてますます盛り上がる中之島。今後も人と美術との交流を生み出すパブリックゾーンとして目が離せない。

自然光が差し込むよう設計された館内もアートを感じさせる空間だ} 自然光が差し込むよう設計された館内もアートを感じさせる空間だ

スポット詳細

住所
大阪府大阪市北区中之島4-2-55 map map 地図
電話番号
0664474680
時間
10:00-17:00(最終入場16:30)
[金・土]10:00-20:00(最終入場19:30)
※展覧会によっては、夜間開館の追加・延長あり
休業日
月(祝の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間、臨時休館あり
料金
【コレクション展】
[一般]430円
[大学生]130円
※コレクション展以外は展覧会により異なる
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、SAISONCARD、UC)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、iD、ALIPAY、J-Debit)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
車椅子での入店
可(貸出車椅子約10台あり)
乳幼児の入店
可(キッズルームに授乳室あり)

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 中之島にある国立の美術館
    4.0 投稿日 : 2023.03.02
    大阪、中之島にある国立の美術館。すぐ隣の市立中之島美術館には何度か行ったことがあるが、こちらへ来るのは今回が初めてだった。ベルリンのベルクグリューン美術館展「ピカソとその時代」を観たが、とても良かった。美術館の建物もなかなか面白い。
  • 現代美術のコレクションが楽しめます
    5.0 投稿日 : 2022.03.18
    国立の美術館。元々は大阪万国博覧会の際に千里に作った建物にあったのが、移転してきたもの。現代作品のコレクションが面白いが常時展示されている点数はごくわずかなので、みたい作品はなかなか見れない。コレクション展はテーマが難解なものが多く、少し一般受けはし難いかもしれません。コレクション展については国内美術館としてはめずらしく、当日申請すれば撮影okです。ここは建物だけあってコレクション無しから始まった...
  • ユニークな建物
    4.0 投稿日 : 2021.06.21
    建物自体がアートのような美術館です。鉄筋が伸びて曲がって、見る角度で表情が変わります。展示室は地下でエスカレーターで降りて行きます。今回はロンドン・ナショナル・ギャラリー展に来ました。コロナ禍で予約制でしたが、あまり並ばずゆっくり見れたので、通常でも予約制にして欲しいと思いました。

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アクセス

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