安楽寺
国宝指定・木造八角の三重塔を日本で唯一見られる寺院
おごそかな空間が続く参道
北向観音の参道からまっすぐ先に見える「崇福山(そうふくざん。安楽寺の山号)」と書かれた黒門から、安楽寺への道が始まる。北向観音からは徒歩3分、最寄りの別所温泉駅からは徒歩12分ほどの道のりだ。途中には、夏に見事なハスの花が咲く蓮池や、七福神の1柱である弁天様を祀る弁天堂などがある。さらに大きな杉の並木道の先に待っているのが山門だ。少しずつ山の中へ、心静かに向かっていく。その道のりも合わせて楽しみたい。
国宝・八角三重塔は必見
安楽寺は曹洞禅宗寺院のひとつであり、釈迦如来を本尊としている。その創建は不明とされるが、歴史に登場するのは鎌倉時代。鎌倉中期には、鎌倉北条氏の外護によって禅寺として栄え、多くの学僧を育てた歴史がある。現在は国宝の「八角三重塔」と、重要文化財に指定された2体の和尚像が納められている。境内奥の山腹にある八角三重塔は、長野県内で最初に国宝指定を受けた建物。日本に現存している近世以前の八角塔としては唯一であり、中国から伝わった禅宗様という伝統的な様式で造られている。頂上の相輪は天高くそびえ立ち、細部は精密で華やかな造りが美しい。
真田氏にもゆかりのある本堂
木々に囲まれ苔むした雰囲気はおごそかで、思わず深呼吸したくなる敷地内。大きな屋根が印象的な本堂では坐禅を体験できる(要予約)。また、池波正太郎の歴史小説『真田太平記』では、別所温泉を訪れる真田幸村の隠れ宿、そして草のものの隠れ家として登場するのが安楽寺だ。複製ではあるが、本堂に納められた大阪夏の陣の屏風には、赤備えの真田軍が登場している。歴史ロマンに思いを馳せるのも一興だ。
スポット詳細
- 住所
- 長野県上田市別所温泉2361 地図
- エリア
- 東信州エリア
- 電話番号
- 0268382062
- 時間
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[3月-10月]8:00-17:00
[11月-2月]8:00-16:00
※都合により変更あり - 休業日
- 無休
- 料金
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[境内]無料
[国宝・拝観]有料 - 駐車場
- あり(50台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 八角三重塔
- 信州最古の禅寺です。境内奥にたたずむ塔は「日本で唯一の木造八角塔」で、国宝に指定されており、本堂の裏を登った山腹にあります(建立は鎌倉時代末期)。中国宋時代の禅宗様(唐様)という建築様式で、一番下の屋根は裳階(もこし)と呼ばれ、ひさしにあたります。つれあいは、寺を見たから「八角三重塔は見なくても良い。」と行かずでした。「八角三重塔」を見るには、300円必要です。「(寺から)徒歩数分で、八角...
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- 日本唯一の木造八角三重塔は必見
- 長野県最古の禅寺です。生憎の小雨の中、緑に囲まれた境内を奥に進み階段を登ると徐々に国宝の八角堂が見えてきます。日本で唯一という木造の八角堂は中国風でもあり独特で、記憶に残るシルエットです。こんな場所にこんなものが良く残っていたなという感激がありました。重文のニ禅師像等の寺宝も見応えあります。
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- 来て良かったな、と思える寺院です
- こんな山深いところに、と思えるような立派な寺院です。いつもよりゆっくりと参拝させていただきました。国宝の三重塔はもちろんのこと本堂も良いものです。来て良かったと感じました。
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